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【東京ゲームショウ2007レポート】

バンダイナムコグループイベントレポート その1
「ギレンの野望」の完全新作がPSPで登場

9月20日~23日 開催(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 東京ゲームショウ2007の一般日、22日と23日、バンダイナムコグループのステージでは、堰を切ったかのようなイベント攻勢が続いた。そのレポートその1として、「ガンダムスペシャルステージ」と、「ソウルキャリバーステージ」の模様をお届けしよう。


■ 「ガンダムスペシャルステージ」で新作を発表

古谷氏は昨年に引き続いて登場してくれた
 バンダイナムコゲームスの広野 啓プロデューサーと後藤能孝プロデューサーをメインに進行したこのイベントは、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役でおなじみの古谷 徹氏がまずゲストとして登場。PSP「ガンダムバトルクロニクル」、そしてPS2「SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ」の2タイトルの紹介、そして2日目のイベントでは、「ガンダムバトルクロニクル」の実機による協力プレイを披露した。

2日目には協力プレイを披露「ガンダムバトルクロニクル」
 昨年のゲームショウでも前作にあたる「ガンダムバトルロワイヤル」で実機プレイを披露してくれた古谷氏だけに、νガンダムに搭乗するや否や、ゲームの仕様に突っ込みを入れつつも、名台詞を連発。サービス精神あふれるデモプレイとなった。「ガンダムバトルクロニクル」は、グリプス戦役までのMSを収録し、前作からMS数もパイロット数も増大。宇宙戦も再現されている。1日目のステージでは、デンドロビウムでのデモンストレーション映像が流されていたが、広野プロデューサーいわく、「地上戦とは、上昇下降の操作だけで、後は一緒です」と、操作感に配慮したことが伺えた。

広野(中央)、後藤(右)両プロデューサーでイベントを進行
 続いて、「Gジェネ」シリーズ久々の新作となる「SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ」のデモンストレーション映像が上映された。「宇宙世紀」シリーズを網羅する今回の「Gジェネ」は、以前公開した記事の通り、デモムービー、そして戦闘シーンのビジュアル面を新たに作り起こしていることが注目されるタイトル。

 「ビグラング」や「ヨルムンガンド」といった「MSイグルー」ユニットをはじめ、「ナイチンゲール」、「Hi-νガンダム」などなど、ゲームや模型、出版など、アニメだけでない原作からの登場ユニットの多彩さ、ビジュアル、そして動きっぷりに眼を奪われる。ほぼフルボイスという50,000ワードに及ぶセリフの数々も、注目していきたいところだ。また、ユニットごとに大きさが異なり、戦艦とMS、MAの大きさがはっきりマップ画面でも異なることが明らかにされている。

機体の大きさがマップ画面でも反映されている


森口さんのライブは、声を聞きつけて集まる観客も多数。しかも運営スタッフまでその歌に耳を傾けているという圧倒的パワーを発揮していた(笑)
 さて、この「スピリッツ」には、この作品のためだけに、オープニング、そしてエンディングテーマソングが制作された。唄うは「水の星へ愛をこめて」でデビューし、「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」で紅白歌合戦にも出演した、「ガンダム」にゆかりの深いボーカリストの1人である森口博子さん。もう1人のゲストとして登場した森口さんは、「水の星へ愛をこめて」を披露し、会場の雰囲気を静かに盛り上げてくれた。

 続くは、本作のオープニングテーマ曲である「もうひとつの未来 ~starry spirits~」。これからCMソングでも使われる新曲を、このステージで初披露ということになった。制作サイドからのオファーを取り入れながら、「これも『ガンダム』、とくに「Zガンダム」以降の宇宙世紀タイトルソングだ」と思えるその曲調、詩に会場が聞きほれていたが、森口さんは少々不安だったようで、唄い終わると「曲はどうですか?」と会場に聞き、拍手に胸をなでおろしていた。なお、エンディングテーマ、「それでも、生きる」は森口さん自身が作詞を手がけている。CDは11月28日、ゲームの発売日の1日前にリリースされる。

 最後に、「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」までも披露してくれた森口さん。「私の節目には『ガンダム』があります。この会場に来て、またこの作品の影響力を実感しています」と、合間にコメントしていたが、こういったイベントでは珍しい、静かでありながら、ファンの心は満足感でいっぱいのライブに、出演者も「思わず聞き入っちゃったね(古谷さん)」という状態だった。

堀内美康プロデューサーが映像を見ながら「これCGなんですよ」という言葉に、会場一同「えっ?」という反応が見られた
 さらに、もう1人森口さんのライブに聞き入ってしまっていた出演者がここで登壇。堀内美康プロデューサーによる「アニメスロットレボリューション 機動戦士ガンダムII -哀戦士編-」のプレゼンとなった。

 山佐株式会社より12月上旬よりホールに登場する実機は、バンダイナムコグループブースにて実機が展示されていたが、映画をモチーフにしたビジュアルは、すべてCGで起こし直されている。アニメでのもっさりしたドムや、頭の大きいグフといったMSのカットによる微妙な差異を忠実に再現しており、リールの横には、ガンダムのスロットルレバーをモチーフにした小型レバーが2つも装備されている。筐体デザインは大河原邦男氏が手がけているのも注目だ。

 古谷氏も「このボイスの収録で、『哀戦士編』は4回目になるが、何度か演じていて、呼吸などはすべて体で覚えているんですよ。そしてこのスロットのボイスの演技が、実は今までで一番デキがいい」と太鼓判。堀内プロデューサーも「ガンダムからスロットに入っていってもいい」とプッシュしていた。実機シミュレーターソフトも発売が決定しており、Wiiをプラットフォームに、今冬発売を予定している。

原作の味がうまくCGで再現されている。筐体は大河原邦男デザイン


 これでステージは終了……かと思われたが、牛村憲彦プロデューサーの登場に会場の雰囲気は一変した。牛村氏といえば、あの「ギレンの野望」を手がけたことでファンならずともその名を知っている人物だが、スクリーンに映し出されたのは、PSPをプラットフォームとした新作タイトル「ギレンの野望 アクシズの脅威」。「Zガンダム」以降のシナリオが中心となり、アクシズということで、ハマーン・カーンがメインとなるようだが、「逆襲のシャア」までの内容を収録しているという。2日目のイベントでは、この席上で古谷氏に台本が手渡され、「『ZZガンダムは伊達じゃない!』なんてあるよ」と、台本の中身をポロリとするサービスまであった。

 そして、ニンテンドーDSの画面が複数ラッシュで上映された後、もう1本の新タイトル「エンブレム オブ ガンダム」も披露された。詳細は明らかにされなかったが、「今までにないまったく新しいタイプのゲームになる」とのことなので、ぜひ続報を期待して待ちたいところだ。

「ギレンの野望」最新作はPSP向けに発売予定
ジャンルなどはまったく不明の「エンブレム オブ ガンダム」


(C)創通・サンライズ


■ 「ソウルキャリバー レジェンズ」は12月発売

「ソウルキャリバー レジェンズ」開発担当、村野大輔氏
 プロジェクトソウルの開発担当、村野大輔氏をメインに行なわれた「ソウルキャリバー」ステージでは、この冬に発売されるWii「ソウルキャリバー レジェンズ」と、来年PS3とXbox 360で発売予定の「ソウルキャリバーIV」の情報が公開された。まず、「レジェンズ」は12月と発売月が決定。さらにオープニングムービーも公開された。

「レジェンズ」のオープングが初披露された


熱血キャラといえばこの人、檜山氏がジークの声を担当
 ゲストとして、ジークフリートの声優を「ソウルエッジ」から演じ続けている檜山修之氏が壇上に上がった。「ジークフリートは、一言でいうならカッコいい。そしておいしいキャラクタですね。いつも(の熱血キャラ)と違って寡黙なキャラクタなので、あまりしゃべらないから。『レジェンズ』では、ドラマシーンも多いので、人間ドラマを楽しんで欲しい」とアピール。

 檜山氏によれば、「レジェンズ」は、音声の収録にモーションキャプチャーの役者さんたちが演技している映像を見ながら、声優陣がそのタイミングに合わせて声をあてる、という方法をとっていたという。檜山氏は「一生懸命演じている役者さんには悪いんですけど、アクターさんはピッタリしたレオタードでね、愉快な格好でアクションしているわけですよ。それに合わせてリアクションを入れたので、普通のゲーム以上に声と演技がシンクロしていると思います。やりがいがありました」と収録エピソードを披露してくれた。

 本作はWiiリモコンの直感的剣撃に加え、ヌンチャクによる快適な移動と、ステップやガードインパクトなどの多彩な動きに加え、複数の敵が待ち受けるダンジョンの中を進んでいく探索要素も取り入れられた、のめりこんで遊べるアクションゲームに仕上がっている。その魅力を体験してもらおうと、4人のファンを選び、ステージ上でタイムアタック大会を行なうというサービスイベントも行なわれた。参加者にはプロジェクトソウルのTシャツ、そして優勝者には「レジェンズ」のソフトがプレゼントされた。

 「ソウルキャリバーIV」は、ブースレポートでもお届けしたTGS2007バージョンのトレーラームービーが公開されたのみにとどまった。

(C) NBGI

□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
□関連情報
・東京ゲームショウ2007 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070921/tgslink.htm

(2007年9月23日)

[Reported by 佐伯憲司/鴫原盛之]



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