【東京ゲームショウ2007レポート】

入場料：当日1,200円、前売1,000円
　　　　小学生以下無料

撮影会ステージに登場した「どきどき魔女神判!」コスプレコンパニオン

　株式会社SNKプレイモアは、TGSに合わせて新作タイトルを発表。特にアーケード用作品が豪華で、「THE KING OF FIGHTERS XII」、「サムライスピリッツ閃」、「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION “A”2」と、同社おなじみの格闘ゲームシリーズの最新作がそろった。いずれも今回のTGSでは試遊台は出展されていないものの、シリーズのファンには気になるところだろう。

　家庭用ゲーム機向けでは、ニンテンドーDS用「どきどき魔女神判! 2(DUO)」、DS用「キミの勇者」、PS2「サムライスピリッツ 六番勝負(仮)」、PS2「サンソフトコレクション(仮)」が映像のみの出展。発売前の新作ではPS2「THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH」やPS2「ワールドヒーローズ ゴージャス」、Wii「メタルスラッグ コンプリート」、DS「メタルスラッグ7」の試遊台が並んでいた。

　ほかにも、AC/PS2「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION “A”」、ニンテンドーDS「どきどき魔女神判!」、Xbox LIVE アーケードで配信されている「餓狼伝説SPECIAL」、「メタルスラッグ3」、Wiiのバーチャルコンソールで配信されているNEO-GEOタイトルなどの試遊台も設置されていた。

　また、ブース内に設置された2つのステージでは、すでにおなじみとなったコスプレイヤーによるステージイベントをはじめ、「KOF」など同社タイトルに出演している声優陣によるトークショウ、ゲーム大会などを開催。さらに今年は、先日発売され、その独特のゲーム性が話題となった「どきどき魔女神判!」のステージイベント「どき魔女ファン感謝祭」も行なわれた。

22日にステージで開催された「KOF MI声優トークショウ」のRound1と2の様子。紅丸役の前塚厚志さん、アルバ役の佐藤佑暉さん、ソワレ役の服巻浩司さん、アッシュ役の長代聡之助さん、ブルーマリー役の生駒治美さんが収録の裏話から始まり、クイズやオリジナルストーリーによる生アフレコなどを披露していた

■ アーケード用3タイトルは現在開発中

　「THE KING OF FIGHTERS XII」は、2D対戦格闘「THE KING OF FIGHTERS」シリーズの最新作。タイトーのアーケード用基板「TAITO TypeX2」で開発されている。稼動開始時期は未定。

　「サムライスピリッツ閃」は、剣戟格闘「サムライスピリッツ」シリーズの最新作。今作では3Dグラフィックスに進化し、新しいストーリーが展開する。登場キャラクタがどのように3Dで再現されるのかも楽しみなところだ。稼動開始時期はこちらも未定。

　「KOF MAXIMUM IMPACT REGURATION“A”2(仮)」は、7月にアーケード版とPS2版がリリースされた「KOF MIA」の続編。こちらも前作で登場しなかったKOFキャラクタが追加されるのかなども気になるところも多いが、詳しくは続報をお待ちいただきたい。

■ 家庭用ゲーム機ではDSタイトルに注目

・DS「キミの勇者」

　映像のみの出展だったが、映像を見た限りでは懐かしさの漂うオーソドックスなRPG。DSの2画面をフルに使って戦闘シーンが演出されていた。“1日30分の大冒険”というキャッチコピーが掲げられていたことから、一般的なRPGのように、毎日数時間といった時間をかけずに、30分程度で区切って楽しめる作品になるようだ。

　また、ブースに展示されていた、メインキャラクタとなる星の勇者「ワンダ」とマジックドライバー「ディオ」のイラストからは、子供でも安心してプレイできるやわらかい雰囲気が感じられた。

　発売は2008年の予定。価格は5,040円。

タイトルロゴ	星の勇者「ワンダ」	マジックドライバー「ディオ」

【スクリーンショット】

・DS「どきどき魔女神判! 2(DUO)」

　女の子をタッチペンでタッチして魔女であることをあばくという、男心をくすぐるシステムで話題となった「どきどき魔女神判!」の続編。基本的なテイストは受け継ぎつつも、悪魔が登場するなど、新しいストーリーが展開するようだ。詳しくは続報をお待ちいただきたい。

　発売は2008年の予定。価格は5,040円。

【登場キャラクタ】

【スクリーンショット】

・DS「メタルスラッグ7」

　アクションシューティング「メタルスラッグ」シリーズの最新作。試遊台では1ステージ分がプレイできた。操作系は従来の十字ボタンによる移動、しゃがみ、ジャンプ、そして銃器類は全方位に撃てるという基本は受け継ぎつつ、LとRボタンを組み合わせによるアクションが搭載されている。試遊台ではその効果はあまり感じられなかったものの、ステージによっては使えそうだ。

　発売日、価格ともに未定。

【スクリーンショット】

・DS「Days of Memories 2 (仮)」

　SNKの人気女性キャラクタが登場する恋愛シミュレーション「Days of Memories」シリーズの第2弾。携帯電話向けに配信されている「純白の天使たち」、「恋はグッジョブ!」、「彼と私の熱い夏」の3タイトルが収録される。

　発売日、価格ともに未定。

■ PS2/Wiiにも新作タイトル

・PS2「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH」

　「KOF」シリーズの中でも評価の高い「KOF'98」に新キャラクタ、ステージ、サウンドを追加してPS2に登場。新キャラクタは、「KOF'95」から如月影二、「KOF'96」から藤堂 香澄、ギース、クラウザー、Mr.BIG、ゲーニッツ、「KOF'97」から暴走庵、暴走レオナ、オロチの9キャラクタ。さらにギース、マリー、山崎、キングの4体に裏性能を持ったキャラクタが追加され、計64人のキャラクタが登場する。

　ゲームモードは3つ。アドバンストモードは「クイック前転」やパワーゲージ3本消費によるMAX超必殺技などの要素が追加された攻撃的なモード。エクストラモードは、キャラクタの移動速度を改良し、「クイック避け」を追加。パワーゲージが溜まった状態から、任意でのMAX発動やキャンセルによるノーモーションでのMAX発動が可能になっている。アルティメットモードは、前記2つのモードを融合し、移動、回避、ゲージの3つのシステムを任意に選択できる。

　「NEOGEOオンラインコレクション」のタイトルとなっており、「マルチマッチングBB(MMBB)」によるオンライン対戦に対応。ほかにも、NEOGEOモード、チャレンジモード、プラクティスモード、ギャラリーモード、カラーエディット、サウンドセッティングなどの機能が用意されている。

　発売日、価格ともに未定。

【スクリーンショット】

・PS2「ワールドヒーローズ ゴージャス」

　対戦格闘ゲーム「ワールドヒーローズ」の4タイトル、初代、「2」、「JET」、「PERFECT」を収録した作品。「MMBB」に対応し、オンライン対戦が可能。

　発売日は10月18日の予定。価格は5,040円。CEROレーティングはB (12歳以上対象)。

【スクリーンショット】

・PS2/Wii「サムライスピリッツ 六番勝負(仮)」

　対戦格闘「サムライスピリッツ」シリーズの6タイトルを1つにまとめてPS2とWiiに移植。PS2版にはカラーエディット機能や、「MMBB」によるオンライン対戦機能など、さまざまなオマケ要素が追加されている。

　PS2版は2008年発売予定で、価格は5,040円。Wii版は発売日、価格ともに未定。

【スクリーンショット】
※画面はNEOGEO版のものです。

・PS2「サンソフトコレクション(仮)」

　サンソフトからリリースされた対戦格闘「ギャラクシーファイト」と「わくわく7」の2タイトルが1つになってPS2に登場。スキルリスト機能やカラーエディット機能、そして「MMBB」によるオンライン対戦機能といった追加要素が盛り込まれている。

　発売日、価格ともに未定。

【ギャラクシーファイト】
【わくわく7】

・Wii「メタルスラッグ コンプリート」

　「メタルスラッグ」シリーズの'96年の登場以来、現在までに発売されたアーケード版7タイトル(1～6とX)をすべて収録した、まさに「コンプリート」の名にふさわしいパッケージ。

　Wiiリモコンのみの操作系のほか、Wiiリモコン+ヌンチャクコントローラーによる操作モードを搭載している。ブースに設置された試遊台では「ヌンチャクオンリー」でのプレイを体験。アナログスティックで移動と射撃方向を決め、2つのボタンはジャンプと攻撃が割り当てられている。右手でキャラクタを移動させるという感覚はなかなか新鮮で、慣れるまでには時間がかかりそうだが、アーケード版などでやり込んだ人でも楽しめそうな印象だった。

　今冬発売予定。価格は5,040円。

【スクリーンショット】
メタルスラッグ	メタルスラッグ2	メタルスラッグX
メタルスラッグ3	メタルスラッグ4	メタルスラッグ5
メタルスラッグ6

■ このほかの出展タイトルやイベントなど

開発者のネオジオ博士氏との対戦イベントを実施したPS2「KOF'98UM」。相手と会話しながら対戦していたのが印象的だった	AC「KOF MIA」の開発者FALCOON氏との対戦イベント。挑戦者もかなりの腕前で白熱した戦いが繰り広げられていた	DS「どきどき魔女神判!」の試遊台。画面が上に表示されているため、恥ずかしそうにプレイする人も見られた
PS2「KOF MIA」の試遊コーナー	Wiiのバーチャルコンソールで配信されているネオジオタイトル	Xbox LIVE アーケードで配信されているネオジオタイトル
携帯アプリも、完全オリジナルの恋愛アドベンチャー「二度目のキス」をはじめ、「Days of Memories」シリーズ、スロットアプリなど、多数のタイトルが並んでいた
不知火舞のコスプレをしたコンパニオンなど、艶やかなコスチュームでブースの周辺から撮影の輪が途切れることはないほどの人気ぶり

(C)SNK PLAYMORE
(C)SUNSOFT

□SNKプレイモアのホームページ
http://www.snkplaymore.co.jp/
□「東京ゲームショウ2007」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2007年9月22日)

[Reported by 滝沢修]