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会場:東京ゲームショウ会場
新作発表会で取り上げられたのは、Wii「朧村正妖刀伝 (仮称)」、PSP「ヴァルハラナイツ2」、プレイステーション 3/Xbox 360「レイニーウッズ -RAINYWOODS-」、ニンテンドーDS「ルクス・ペイン」、同「ルミナスアーク2 ウィル」の5作品。いずれも今冬から2008年に発売されるタイトル。
これらの作品はマーベラスエンターテイメントブースに出展されている。全てが試遊可能タイトルではないが、すでに遊ぶことのできるタイトルも多いのでチェックしていただきたい。また、同社ブースには昨日発表された「王様物語」をはじめ、これ以外にも多数の作品が出展されている。 ■ 「朧村正妖刀伝(仮称)」 時は元禄。世に散らばる妖刀を巡る物語……それが「朧村正妖刀伝(仮称)」。美しい極彩色で描かれた背景のもと、Wiiリモコンを使って敵を倒していく爽快なアクションRPGを目指して制作中だという。発売時期は2008年で制作進行度は30%。 発表会には、マーベラスエンターテイメントのふくもとよしふみ氏が出席。同作は「和のファンタジー」を目指して制作しているという。同氏は「西洋のファンタジーはこれまでもあったが、日本の良さを持つ日本でしか出せない色、和の良さを出していきたい」と抱負を語った。会場で流された映像を見た限りでは、その後に上映された映像からも伝わってきた。カラフルながらも微妙な色彩感覚は確かに和風と呼ぶにふさわしい雰囲気を持ち合わせている。あまりに綺麗で不安になる夕焼けにススキがなびいたかと思えば、美しい提灯が飾られた街中をバックに戦うシーンもある。 操作はWiiリモコンとヌンチャクを使用。体感できるアクションRPGとなっている。「RPGの良さはキー操作でじっくり出来るところ」とし、そこはWiiリモコンのコントローラーで操作させるという。一転アクションシーンは、斬るといったアクションや必殺技、忍法はリモコンとヌンチャクを使い体感させることで爽快感を高めるのだという。氏は「なりきってもらいたい」と付け加えた。
タイトルも「Working Title」としており、まだ開発の初期段階のようだが、和風のアクションを楽しめるという点では楽しみな作品だ。かなり大きな一つ目の入道なども登場するようなので、妖怪好きも要チェックだ。
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■ 「ヴァルハラナイツ2」 PSP「ヴァルハラナイツ2」のステージには、制作を担当している有限会社K2の児玉光生代表取締役社長と、脚本を手掛けた生田美話氏、マーベラスエンターテイメントのプロデューサー大渕善久氏が登場。 2作目については、グラフィックスがかなり進化しているとのこと。さらに自分好みのキャラクタを作り込めるのが魅力。500万通りを超えるキャラクタカスタマイズが可能なのだという。 また、前作で好評だった点として「やり込み要素」が挙げられる。この点について児玉氏は「やり込み要素はより深くなっているが、それで敷居が高くならないように新設設計を心がけて工夫して頑張っている」と気を使っている様子。また、脚本を担当した生田氏によると「人々の生き様が見所」とコメントした。
新職業、職種、新規クエスト、武器や防具といったアイテムなどボリュームは圧倒的にアップしている。2008年春の発売を目指して現在開発中だという。
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■ 「レイニーウッズ -RAINYWOODS-」 同社初となる、プレイステーション 3とXbox 360のマルチプラットフォーム作品「レイニーウッズ -RAINYWOODS-」。ステージにはアクセスゲームズのディレクターを務めているSWERY氏とマーベラスエンターテイメントのプロデューサー大渕善久氏が登壇しゲームの説明を行なった。 大渕氏は同作をして「映像に癖のある、独特な作家性のある作品」と表現しながらも、「周りを見渡すと、そういった作品がラインナップにない。しかし、待っているユーザーはいると思う」とその位置づけに自信ありといった雰囲気だった。またその作品世界についてはかなり作り込まれており、「プレイすればするほど謎が迫ってくる」作品に仕上がりつつあるようだ。 SWERY氏によれば、コンセプトは「3つのリアル」だという。それは“Real Scale”、“Real Time”、“Real Life”。米国の田舎町をまるごと再現したという。8Km四方の箱庭世界を作り上げ、その中ではReal Timeに時間が流れ、人々が生活している。こういった点にはかなりこだわっており、キャラクタはリアルタイムレンダリングで描かれ、リアルにリアクションを返すという。さらに登場人物はすべて24時間のタイムテーブルを持ち、それに従って生活を行なっている。プレーヤーはFBI捜査官となりこの街に潜入し、そのままこの世界での生活を楽しむことも可能。街での生活を楽しんでもらえるようにしているところだという。 同作はミステリーホラーアクションだが、「ミステリーという分野は、人物像をキッチリと作り上げなければ作品としてダメだ」ということで、この作品では「会話してみると少し変な人物だと気付いたりする。さらに、いつも鍋を持っているおばあさんや、ガスマスクをずっと外さないおじいさんなど変わった怪しい人たちばかりが住む街。“変な人しか住まない街”を作りたかった」といい、その通りになったようだ。 SWERY氏はマーベラスエンターテイメントから「箱庭を作ってくれ」と言われたが、何もわからないまま作るわけにはいかず、10日間チームを組んで北米に田舎町の調査に行ってきたのだという。ワシントン州のシアトル近郊などで素材を集めてきたと言うことで、良い雰囲気を出している。廃列車や使われていないトンネル、製材所跡など、実際の風景に近いものが登場するかも知れないといい、その完成度は高いものとなりそうだ。
同じシアトル近郊を舞台とした米国のドラマ「ツインピークス」などの影響も強く感じる。作家性の強い個性的な作品に仕上がる一方で、自由度の高いゲームシステムになりそうだ。発売は2008年で制作進行度は50%。
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■ 「LUX-PAIN[ルクス・ペイン]」 「LUX-PAIN[ルクス・ペイン]」は、ニンテンドーDS用の新機軸のシステムを採用したアドベンチャー作品。ステージには、キラウェアの山尾和浩代表取締役社長、エグゼクティブプロデューサー水谷英之氏、プロデューサーの飛塚剛氏が登場。 山尾氏は「凝ったシステムと、作り込まれたキャラ、表現、ボイスなど搭載した作品を作りたいと言うことでスタートしたが、普通はそれだったら据え置き起用のタイトルとして制作することになると思うが、今回はキモとなるシステムがタッチペンを使った『シグマシステム』にあった。このシステムを実現させるするにはニンテンドーDS用ソフトとして制作することしかない」ということで、多くのチャレンジを行ないながら制作をすることになったという。しかしそのチャレンジこそが良かったのだともコメントした。 シグマシステムは、思念の結晶体であるワームを探し出すのだが、ニンテンドーDSの下画面で使い画面を削り取っていくことで隠れているワームを探し当てる。ワームは移動したり隠れているため一筋縄ではいかない。上画面に表示されることもある情報などを元に探し当てることになる。探し当てたワームから得られる文字や映像の情報を対象のキャラクタに使用すると想起される思念が明らかとなりストーリーが進展していくという。
豪華なスタッフの手による作品として注目している人も多いだろう。水谷氏は「世界には謎が無くなったと言うが、謎を生むのは人の心。それをひもといていくのがアドベンチャーゲーム」と挨拶し、締めくくった。発売は今冬で、制作は一番進んでいて、70%といった段階。
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■ 「ルミナスアーク2 ウィル」 最後にステージに登場したのは、シリーズ最新作「ルミナスアーク2 ウィル」を手掛けている、プロデューサーの中野魅氏とシリーズプロデューサーの水谷英之氏。プラットフォームはニンテンドーDS。 今作のテーマとして掲げられているのは「選択」。シミュレーションRPGということで多数のユニットの中から何を選んで使用するのか? ストーリー分岐が発生したときにどちらを選ぶのか? 選んでいくことで発生する物語をユーザーがどのように進めていくかが楽しめる作品となるという。「より自分だけのストーリーを楽しんでもらえるようにしたい」とコメントした。また、登場キャラクタについても運命を“選択”していくストーリーとなっており、より深いドラマ性が楽しめそうだ。
一方で、シミュレーションRPGは操作系が煩雑になりがちだが、パネルの階層といった細かい点にまで気を配りながら複雑にならないようにシステムを構築し直しているという。こちらは今冬発売予定で制作進行度は60%。
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□マーベラスエンターテイメントのホームページ (2007年9月21日) [Reported by 船津稔]
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