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【東京ゲームショウ2007レポート】

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)ブースレポート編その1
PS3&PSP用タイトルを大量にプレイアブル出展!

9月20日~23日 開催予定(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは、大量のプレイステーション 3(以下、PS3)タイトルが出展された。また、20日には新型PSP、PSP-2000も発売され、PSPタイトルも気になるところだろう。SCEJブースにはサードパーティ開発/販売のものも含め実に40種類以上ものタイトルを一挙にプレイアブル出展され、両機種ともバラエティに富んだ作品が遊べるハードであることをより大きくアピールするためのブース構成となっていた。

 SCEブースレポート第1弾となる今回の記事においては、同ブース内にてプレイアブル出展されていた、SCEJより発売が予定されているPS3用の一部タイトルと、PSP用の全ソフトの紹介およびファーストインプレッションをお伝えする。


<プレイステーション3>

■ 「THE EYE OF JUDGEMENT BIOLITH REBELION ~機神の叛乱~ SET.1」

 PLAYSTATIONEYE(カメラ)とトレーディングカードを使用してプレイする2人プレイ対戦形式のカードバトルゲーム。プレーヤーは専用のトレーディングカードを3×3マスのカードに順番にクリーチャー(生物)などのカードを並べていき、相手プレーヤーのクリーチャーとのバトルに勝ち、先に5マス以上の陣地を獲得したほうが勝利となる。

 クリーチャーなどのカードは全部で100種類以上があり、各キャラクタごとにそれぞれ攻撃力や射程などが異なっている。味方の防御力を上げたり向きを変えたりする補助的な役割を果たすカードも存在し、また配置場所の地形やクリーチャー固有の属性などによってもバトルの優劣が変化する。

 本作品はオンラインプレイにも対応しており、世界中のプレーヤーたちと自宅にいながらにしてカードバトルが楽しめるのも大きな魅力のひとつ。発売日は10月25日の予定で、ソフト以外にもカメラとカメラスタンド、プレイマットおよびスターターキットが同梱される。なお、カードはタカラトミーより別売りもされる予定だ。

 試遊台では、インストラクターが用意してある多数のカードから、指定されたカードでプレイするという形式。プレイするには時間がかかるので、遊びたい人はある程度余裕を持って会場へ足を運びたい。

【「THE EYE OF JUDGEMENT BIOLITH REBELION ~機神の叛乱~ SET.1」】
カメラにカードのデータを読み込ませることで、自宅にいながらにしてカードを使ったオンライン対戦を実現させたのが画期的。バトル中の画面もかなりの迫力がある


THE EYE OF JUDGEMENT(TM) (C)Sony Computer Entertainment Inc.

■ 「echochrome 無限回廊(仮称)」

 オランダ人の画家、エッシャーの絵で有名な錯視(だまし絵)をモチーフにしたまったく新しいタイプの錯視パズルゲーム。プレーヤーはアナログスティックを動かしてフィールド(迷路)の視点を変え、迷路上を自動的に歩くキャラクタが落とし穴や道の切れ目から画面外に落ちないようにうまく誘導していくというゲームだ。

 たとえば途中で道が切れているところでは、視点を変えて切れている部分を他の通路で完全に覆い隠し、道の切れた位置がプレーヤーの視点から見て死角の状態にすることで、あたかもそこには道が存在したかのようにキャラクタがその上を歩くことができるようになるというアイデアが実に面白い。グラフィックおよび操作はいたってシンプルながら今までにない斬新なアイデアを盛り込んだ作品で、筆者個人的には今回の出展タイトルの中でもイチ押しである。

 なお、本作品はPS3、およびPSP両方で来春の発売(ともにオンライン配信専用)を予定しているが、今回のイベントにおいてはPS3版のみがプレイ可能となっている。また設置台数が1台しかなく、初日早々からかなりの人気を集めていたので、22日以降の一般日に来られる方は早めに並んでおくことをおすすめする。発売は来春の予定。

【「echochrome 無限回廊(仮称)」】
道を歩く人型のキャラクタを、うまく迷路の視点を変えて画面外へ落とさないようにするという感覚は斬新。上記の文章および写真だけだといまいちゲームのルールがわかりにくいかもしれないが、実際のゲームではチュートリアル画面が非常にわかりやすくできているので、小学生以上であれば問題なく楽しめるハズ。会場に足を運んだ方はぜひ一度お試しを!(※写真はすべてPS3版のもの)


(C)Sony Computer Entertainment Inc.

■「LittleBigPlanet(TM)(仮称)」

 SCEブース専属インストラクター1名と来場者の3名を加えた合計4人のプレーヤーが同時に参加して、コミカルな2頭身のキャラクタを操作り障害物をジャンプで避けたりしながらゴールへ向かって進んで行くというアクションゲーム。……なのであるが、報道資料によると製品版では空間(フィールド)をプレーヤーがカスタマイズできるようになったり、また遊び方も自体も特に限定ぜず、ゲームそのものをプレーヤー自身がゲームを“作る”ということをテーマにおいた作品に仕上がるとのことだ。

 会場でプレイができたのは1ステージのみのわずかな時間であったため、今回プレイしただけではその完成形までをイメージするには至らなかったが、製品版では相当に自由度の高い作品が出来上がるのだけは確かなようだ。発売時期は未定。

【「LittleBigPlanet(TM)(仮称)」】
巨大なスケボーに乗り込んだときは、しっかりつかまっていないプレーヤーは空中で振り落とされてしまうことも。特に決まった目的を持たないゲームになるとのことなので、1人でするよりも友人同士でいろいろチャットなどをしながらその都度遊び方を考えながらプレイしたほうがより楽しさが増す作品となりそうだ


(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Media Molecule.
LittleBigPlanet is a trademark of Sony Computer Entertainment Europe.

■ 「ライズフロムレア」

 主人公のドラゴンを操作して眼前の敵を倒したり味方を守ったりしながらミッションをクリアしていくという、その名もフライング・ドラゴンアクションゲーム。モーションセンサーに対応しており、ドラゴン操作時はコントローラーを左右に傾けて向きを変えたり、上下または前後に素早く動かすことで加速したり特殊な攻撃を繰り出するようになっている。慣れるまでには多少の時間が必要だが、慣れてくると大空を華麗に舞うドラゴンを動かすのがとても快感になることだろう。発売は10月11日の予定。

【「ライズフロムレア」】
たとえ敵と戦う場面でなくとも、モーションセンサーを利用して空飛ぶドラゴンを自由に操作するのがとても心地よい。なお、ドラゴンは地上に降りて歩行移動をさせることも可能だ


Published by Sony Computer Entertainment Inc.
(C)Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

■「ラチェット&クランク FUTURE」

 主人公ラチェットたちが所狭しと暴れまわる痛快アクションゲーム、「ラチェット&クランク」シリーズの第6弾。今回も豪快に銃をぶっ放したり、周囲の敵を斧状の武器を振り回して一掃するなどの派手な立ち回りは健在だ。今回の出展版はE3版をローカライズした以外はほぼ同等の内容となっている。

 大ジャンプ中に武器を振ると強力な必殺技を繰り出すことができるが、着地時に足場があることをあらかじめ確認しておかないと、そのまま谷底に落ちて即死してしまうというリスクが生じるので多用は禁物。今回出展されたバージョンではゲーム開始直後から比較的狭い通路が散見され、敵に背後をとられるとすぐにダメージを受けてしまうため、必殺技をやみくもに出すだけでは先へ進めないようなゲームバランスに調整しているようだ。11月11日発売予定。DUAL SHOCK3対応。

【「ラチェット&クランク FUTURE」】
空を飛ぶメカなどの敵に対してはジャンプしてからの必殺技で反撃したいところ。ただし、狭い通路では勢い余って足場がないところにうっかり行かないように注意!


Ratchet and Clank is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. Developed by Insomniac Games.
(C)2007 Sony Computer Entertainment America Inc,. All Rights Reserved.

■「白騎士物語」

 ファンタジックな世界観が特徴のRPGで、フィールドはすべて3Dで描かれている。プレーヤーは主人公のみを操作し、仲間の2人はオートで主人公の後をついてくるようになっている。敵とのバトル突入時はシームレス(視点変更がない)のため、ゲームの展開はとてもスムーズで、他の仲間たちも目標の敵や攻撃方法などを自分たちで判断してプレーヤーをサポートしてくれるのが特徴だ。

 バトル中は単なる「たたかう」という選択肢以外にも「切る」、「ジャンプ」などのいろいろなコマンドが用意されている(※ただし、筆者がプレイ中はこれらのコマンドを実際に使用できるようにはならなかった)。さらに、主人公は状況によって“白騎士”と呼ばれる巨大な騎士に変身することが可能で、これを利用して通常の状態ではとてもかなわない強敵に戦いを挑むという迫力のあるバトルが楽しめるようになっている。発売日は未定。

【「白騎士物語」】
強敵が出現したときは、主人公は巨大な白騎士に変身して戦うことが可能。ビースト系の敵と戦っている白騎士とその仲間たちとのサイズの違いにぜひご注目いただきたい。なお、製品版では主人公の顔などをプレーヤーがカスタマイズできるようになるが、ショーバージョンではこの機能が省略されていた


(C)Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved./Developed by LEVEL5 Inc.

■「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」

 幻の黄金郷、エル・ドラドを舞台に繰り広げられる3Dマップのアクションアドベンチャーゲーム。野心にあふれた主人公ネイトを操作して、敵との銃撃戦や数々の謎解きなどにチャレンジする。

 ゲーム開始直後からいきなり密林地帯に1人放り出された状態でスタートし、一歩足を踏み外すと谷底に落とされる危険があり、さらには敵の部隊がいきなり銃口をこちらに向けて襲い掛かってくることもあるので、序盤から非常にスリル感の高いシーンが連続する。モーションセンサーおよびDUAL SHOCK3にも対応しており、丸太の一本橋を渡るときはコントローラーを左右に傾けながら落ちないようにバランスを取ったり、またダメージを受けたときなどはコントローラーが振動するようになっていた。12月発売予定。

【「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」】
一歩間違うと谷底に落ちてしまうこともあるので、密林内をただ歩いているだけでもスリル感は高い。また、銃撃戦の最中はしばらく物陰に隠れていると徐々に体力が回復するようになっている。ジャングル内に生い茂る木々や滝などのリアルなグラフィックの美しさも一見の価値あり


Created and Developed by Naughty Dog, Inc.
(C)Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

■ 「Heavenly Sword ~ヘブンリーソード~」

 主人公のくの一(女忍者)テイストのキャラクタを操作して敵を倒していく3Dアクションアドベンチャーゲーム。ボタンをただ連打するだけで剣を使用した華麗な技を使いこなすことができる。L1とR1で鎖剣と大剣を使いこなすことにより、敵を空中に打ち上げて空中コンボを狙うことができたり(モーションセンサーに対応しており、コントローラを振る動作を必要とする)、大剣で敵のガードを吹き飛ばしたりと目的に合わせて剣を使いこなすことで攻撃のバリエーションが広がる。また、カウンター攻撃により、敵の攻撃を受け流して反撃したりも可能だ。

 ゲージが蓄積すると発動可能な必殺技、蒼天技(レベルは3段階)も豪快。敵を鎖剣で捕まえてジャイアントスイングの要領で投げ飛ばし、周囲の敵を一網打尽にするといったことができる。敵を捕まえた直後に主人公がバストアップの絵に切り替わり、豪快に投げ飛ばすシーンを堪能できる。

 今回出展されたバージョンは全部で3台あり、右の2つがナリコ編。ダウンロード配布中の体験版と同じで、謎解きの要素は特になく、よりバトル時の爽快感を重視した作りになっているという印象だ。左側の試遊台ではカイという弓使いのキャラでプレイできるが、こちらもE3のカンファレンスでプレイできたもののローカライズ版。

 カイ使用時はL1ボタンを押しながら□ボタンを押すと矢を射るようになっているが、面白いのは□ボタンを押し続けているとなんと矢と同じ視点に画面が切り替わり、しかもアナログスティックでその軌道を自由自在に変えることができるようになっていること。これをうまく利用すれば、照準から外れた位置にいるはるか遠くにいる敵をもピンポイントで倒せてしまうのだ。混雑状況にもよるが、興味のある方はぜひ2人のキャラクタを使用して、それぞれ異なった爽快感を堪能してみてはいかがだろうか。

 発売は11月15日の予定。DUAL SHOCK3に対応。

【「Heavenly Sword ~ヘブンリーソード~」】
華麗な投げ技が決まったときに主人公がアップになったり、特殊なコマンドなどを入力しなくても敵を次々となぎ倒せる豪快な技が出せる爽快感の高さがウリとなっているようだ


Heavenly Sword(TM) (C)2006-2007 Sony Computer Entertainment Europe. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Ninja Theory Ltd. Heavenly Sword is a trademark of Sony Computer Entertainment Europe. All rights reserved.


<プレイステーション・ポータブル>

 本日20日より発売を開始した、軽量・薄型が特徴の新型PSPであるPSP-2000に触れることができるのはもちろん、テレビのワンセグ視聴や家庭用のテレビに接続した状態でゲームが遊べるコーナーも合わせて設置している。

多数のソフトおよび台数が用意されたPSPコーナー。発売されたばかりのPSP-2000も直接手にとってみることができる


■「みんなのGOLF ポータブル2」

 初代プレイステーション時代からおなじみの人気ゴルフゲームシリーズ最新作。今回の特徴は、なんと言っても他のプレーヤーとの無線LANによる通信対戦プレイを実現させたこと。また、キャラクタがプレイの結果に応じて成長する新要素や、カスタマイズができる各種パーツが特定の条件を満たすと入手できるシステムも搭載され、さらにコースの収録数も前作「みんなのGOLF ポータブル」から一気に倍増され、遊び応えは十分の作品となっている。12月発売予定。

【「みんなのGOLF ポータブル2」】
今回も町の河川敷などのユニークなコースが多数登場。カスタマイズ機能の搭載により、キャラクタの個性がさらに際立つようになっている


(C)Sony Computer Entertainment Inc.

■「パタポン」

 4拍子のリズムに合わせてボタンをタイミングよく入力し、ドラムを鳴らしながら小さな生き物“PATAPON”たちを操作するという一風変わった作品。プレーヤーは“PATAPON”たちの神様となり、4拍子に合わせてボタンを入力することで彼らに行動を促すことができる。□ボタンが「パタ」、○ボタンが「ポン」という音に対応しており、4拍子のリズムで点滅するカーソルに合わせてタイミングよく「パタ」、「パタ」、「パタ」、「ポン」と押すと“PATAPON”たちが前に向かって進み、「ポン」、「ポン」、「パタ」、「ポン」と押すと敵や障害物に向かってヤリなどで攻撃を仕掛ける。ボタンの入力がリズムに合わなかった場合は、前へ進めなかったり敵の反撃を受けて“PATAPON”がやられてしまう。

 今回のバージョンでは上記の2種類の指示しかできなかったが、備え付けてあったルール説明の紙にはこれらのコマンドが「基本入力」であるとあったので、製品版ではおそらく△および×ボタンを加えた4種類のボタンを組み合わせてさまざまなコマンドが使用できる作品になることだろう。2種類のコマンドだけだどプレイしていて正直単調な感じがしたが、もしコマンドの幅が広がればより戦略性もリズム入力の楽しさも増す作品になるのではないかと思われる。今冬発売予定。

【「パタポン」】
4拍子のリズムを奏でると、ユニークなデザインの“PATAPON”たちを動かすことができる。ゲーム中には巨大な敵と戦うシーンも登場する


(C)Sony Computer Entertainment Inc.
(C)Rolito/Interlink

■「MyStylist」

 女性のためのファッションツール。自分の持っている服をPSPカメラで撮影して画像データを保存しておけば、いつでもどこでもバーチャルクローゼットとして利用することができる。また、スケジュールと一緒に服やアクセサリーなどのコーディネートを管理したり、旅行やデートなどの予定に合わせたスタイリングの提案もしてくれるというソフトだ。今冬発売予定。

【「MyStylist」】
所有している服をあらかじめ画像データ化しておくと、スケジュールに合わせた服のコーディネーションを管理したり提案してくれるという新機軸のソフト。新たな女性客獲得の起爆剤となるか!?


(C)Sony Computer Entertainment Inc.

■「TALKMAN TRAVEL」

 旅行先での買い物や日常的なフレーズの文字および音声データを多数収録した、海外旅行の際に持っておきたい便利ツール。出展されていたものでは日本語のフレーズを中国語および韓国語に訳して音声が流れ、さらには主要な観光地の地図も見ることができるようになっていた。今冬発売予定。

【「TALKMAN TRAVEL」】
文字だけではなく、音声でまるごとフレーズを言ってくれるのがミソ。外国語アレルギーの方への救世主となるか?


(C)Sony Computer Entertainment Inc.

□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2007」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.jp.playstation.com/

(2007年9月20日)

[Reported by 鴫原盛之]



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