|
【王国物語】
価格:未定
「王様物語」は、不思議な力の宿った王冠を手にした一人の臆病な少年となり、国民を率いて国をどんどん大きくしていく物語。はじめは人望もなく、プレーヤーと一緒に行動してくれる国民も少ないが、徐々に人望が厚くなるにつれ、様々なことがプレイ可能となる。 発表会に出席したエグゼクティブプロデューサーの和田康宏氏は「ゲームが進化し、フォトリアルでリアルな世界を舞台にしたゲームは外国のほうが進んでいて、日本では一部大手のメーカー以外は後れを取っている。でも日本にはゲーム文化発祥の地として誇るべきクリエイティビティがある。そのクリエイティビティを発信したい」と意気込みを語った。 制作期間は「かなり作っていて、構想5年(和田氏)」、「それは言い過ぎ……(プロデューサーの木村祥朗氏)」というくらいで、いずれにしても長くかかっているようだ。メンバーが固まってすでに1年が経過し、プロトタイプなどを制作し、ゲームの方向性が固まったのがこの3月で、やっとプレイできるくらいまで制作が進行してきたという。とは言え、それでも木村氏によれば、完成度35%程度とか。なぜそんなに時間がかかったのかと言えば、それは「誰も作ったことのないゲームを作るため (和田氏)」という言葉が全てを物語っている。 プラットフォームにWiiを選択した理由は、ゲームが進化して一部の熱心なファンのためのゲームが増え、「狭くなってきたように感じる」と言うことからゲーム作りが出発しており、その理由がWiiの思想と合致しているからだという。ゲームの持つ新鮮な発見や楽しさを大切にしたいと和田氏は語った。 さらに、このゲームのジャンルは「RPGシミュレーション」と名付けられている。逆のシミュレーションRPGはよく見かけるが、今回は逆。その理由については、「とにかくキャラクタをワラワラと簡単に動かしてシミュレーションらしいことをさせたかった。数字とか難しいことは気にしないで楽しんでほしい」とライトユーザーを取り込むためにはどういったゲーム作りをすればいいか悩んでいるようだ。木村氏は「中身では難しいことをやっているが、ユーザーには感じさせないで、ファミコンのソフトのように手軽に楽しんで欲しい」としている。 公開された画像を見ると、比較的小さいかわいらしいキャラクタを引き連れ、王様となって色々なことを命令しながらこなしていくようだ。たとえば穴を掘ってお宝を発掘することもできるが、ゲームスタート当初は人望がないためそれほど多くの国民を投入できない。しかしゲームを進めるとついてくる国民も増え、大きな穴を掘れ、より大きな利益も上げることができるようになるかもしれない。他にも道を通せんぼしている大きな岩をみんなで壊したり、人々の何倍もある大きな竜を倒したりしていた。もちろん国が大きくなれば建てられる建物も小さなものだったものから、お城のような大きな建物を建てることが可能となる。 ちなみに、操作できる主人公のキャラクタは王様だが、小さな少年だ。なぜ少年なのかと言えば「おじいさんを操作しても楽しくないでしょ?」という返答に尽きる。また、隠れたテーマに王様になった子供が努力して国を統一すると言うのがあるらしい。「トップになるといろいろと大変なんだ」という思いもあるという。「少年は気弱。でも、誰でも“力”を持っているはず。少し背中を押してあげれば力を発揮できる。それがゲームでは王冠として登場する。でもゲームにそういった教訓を入れると説教臭くなってしまう。だから表だって言わないですが」と裏には様々な思いが込められているようだ。ゲームをプレイすれば自ずと明らかになるだろう。
発表会ではお后となるアプリコット姫も登場。恋愛の要素もありそうだ。自由度の高いゲームらしいゲームとなりそうだ。
(C)2008 Marvelous Entertainment Inc. All rights reserved.
□マーベラスエンターテイメントのホームページ (2007年9月20日) [Reported by 船津稔]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|