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会場:SCEJブース クローズドシアター内 プレゼンテーションでは、株式会社ポリフォニーデジタル代表取締役 山内一典氏の解説により、まず発売日、発売形態が伝えられた。そして、PS3ならではのオンライン機能で実現した、“ゲームにとどまらず、カーライフを『グランツーリスモ』を通じて届ける”という試みについて、次々に紹介されていった。30分と短い時間だったこともあり、主に新機能の列挙になっているが、その内容は充実している。GTファンならずともご覧頂きたい。
■ PS3のパワーとオンライン機能で最高のカーライフを実現する第一歩
価格:Blu-ray Disc版:4,980円、ダウンロード版:4,500円 10月20日 ダウンロード開始予定(無料体験版)
また、無料体験版のリリースも伝えられた。こちらは10月20日に配信開始。この10月20日という配信開始日は、10月24日に開催される「東京モーターショー」に理由がある。東京モーターショーで発表される新しいスポーツカーはGT5プロローグの無料体験版に早くも収録されるのだが、20日時点の体験版では一部の車以外は姿が隠されており、プレイできない。これが東京モーターショーの開催にあわせてベールを脱ぎ、プレイ可能になるという。 現実の発表というイベントが、同タイミングでGT5プロローグにもアクションを起こすわけだ。オフィシャルサイトのグランツーリスモ・ドットコムのGT5プロローグコーナーでは、すでに、10月24日に「東京モーターショー開幕にあわせ体験版上にてアンヴェイルイベント実施予定」という告知が掲示されている。
・オンラインと融合したトップ画面「マイページ」
画面上部には時計や地名、気温、マーカーが光る地図が表示されていて、世界中のオンラインユーザーが過ごす場所やそこの時間を見られる。左にあるカレンダーには、オンラインで開催されるイベントなどの様々なスケジュールが表示される。 下側にはテキストによるニュースが右から左にスクロールしていた。このニュースはゲーム内に関する情報はもちろん、世界中のモータースポーツ関連のニュースなども次々に順次更新されて表示される。この機能はすでにプレゼンテーションの時点ですでに更新されているということで、このときには一昨日に亡くなったコリン・マクレー氏のニュースや、まさに今その場で行われていた東京ゲームショー開催のニュースなどが流れていた。 実際にプレゼンテーションで解説されたのはここまでなのだが、下に掲載しているマイページ画面のスクリーンショットには、メニューに「HOME」の項目があるなど、まだなにか秘密がありそうに感じさせる。
・「レース面の進化」1080p、60フレームの世界で16台が走行! 内装視点も登場
PS3にハードを移し、さらに熟成を重ねてきたことによる、ダウンロードリリースされた「GT HD」と比してもGT5のグラフィックスは確実に進化している。レース画面のクオリティは1080pの60フレーム、リプレイ画面は走行中よりも豪華なエフェクトをかけるということで、解像度1080pの30フレームになる。 ピットメニューというレース直前のシーンも、1080pの60フレームのフルレンダリング。山内氏はGT4のオープニングにあったシーンを例に、「GT4ではそうしたシーンがムービーであったのに対して、PS3なら同程度のクオリティのものなら、リアルタイムフルレンダリングで描画できる」と、グラフィックパワーの違いを解説した。 高速オーバルトラックの「デイトナスピードウェイ」もお披露目された。レース中は同時に走行可能な車が16台に増加していることもあり、スタート時に連なっている様は迫力がある。CPUが運転するAIも新たに構築され、今まで以上に賢くスムーズに走るという。また、ファン待望の車の内装画面視点がすべての車に加わる。内装のリアリティは高く、走行中に車の向きが変わり、陽の光が内装に入ってくると自然な陰影をつけていた。
・オンラインを通じて新車種が登場する「オンラインカーディーラー」 「ガレージ」では、乗車する車を変えると、前述のマイページの背景中の車が変化する。背景も変更でき、様々な組み合わせを楽しめる。また、「カーディーラー」には「オンラインカーディーラー」が登場。自動車メーカーからのプレスリリースやニュースが更新され流れるほか、メーカーから新しい車が発表されるとゲーム中にも登場したり、試乗できるようになったりする。また、「チャンネル」という機能からは、車のプロモーションビデオなどが配信される。
・世界中のカースポーツ映像コンテンツを楽しめる「グランツーリスモ.TV」
山内氏は夜遅く家に帰ると「レースの中継やってないかな? 車関連の番組やっていないかな?」と、テレビのリモコンを手に取るというのだが、車関連の放送は、たとえば「F1」は一定のオーディエンスが見込めるが、その他大半の車関連コンテンツは視聴率が少なく、有料コンテンツなどに限られ、一般的なテレビ放送では見ることが難しい状況だ。 そこでDVDという販売方式で提供されているものを頼るわけだが、実際に販売店の店頭に行って選ぶのは苦労する。もっと気軽に楽しめる仕組みになれば、F1のように何千万人が観るコンテンツにはならないかもしれないが、何百万人が観るものにはなるかもしれない。車関連の映像コンテンツはそういう可能性を秘めているのではと考えたという。「グランツーリスモ.TV」というサービスは車好きである山内氏本人の想いがきっかけになっていることを語ってくれた。
そして、「オンラインディーラー、配信されてくる映像やニュース、ネットワークを通じて楽しめる世界中の車関連コンテンツ。トータルなカーライフをグランツーリスモを通じて届けたい。」と締めくくった。
(C)2006 Sony Computer Entertainment Inc.
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2007年9月20日) [Reported by 山村智美]
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