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会場:幕張メッセ、東京ゲームショウ会場
「日本ゲーム大賞 2007 年間作品部門」は、2006年4月1日から2007年3月31日までの間に国内で発売された作品を対象に、その年を代表するゲームとしてふさわしい作品を業界以外の選考委員も含めて選出するというもの。受賞部門としては特別賞のほか、グローバル賞、ベストセールス賞、そして優秀賞が用意され、優秀賞の中から選考委員の手により大賞が選ばれる。 今年の優秀賞にはついにWii、Xbox 360、プレイステーション 3という次世代機のタイトルが選出されている。そしてニンテンドーDS、PSPといった携帯ゲーム機のタイトルが重要な位置を占めている点も興味深い。こういった点はセールスを反映しているとも言えるだろう。 そんな中から大賞に選出されたのはWiiの「Wii Sports」とPSPソフト「モンスターハンターポータブル 2nd」の2作品。昨年に引き続いてのダブル受賞となった。「Wii Sports」の受賞理由は「Wiiリモコンでこれまでの難しい操作を一切無くし、リビングで友達とそして家族で遊ぶという従来のゲーム機のイメージを一新、シニア層などの新規ユーザー層を獲得。さらには一般投票で幅広いユーザーから多くの支持を集めた点が評価された」としている。 一方で「モンスターハンターポータブル 2nd」は、「友達同士、目の前でつなげて遊べるというゲームそのものの楽しさを超えて、もはやコミュニケーションツールとなりました。そのプレイスタイルは中高生の間では社会現象といえるもので、中高生を中心に圧倒的な支持を受けている」点を評価しての受賞となっている。 「Wii Sports」で受賞した任天堂のチームは「『Wii Sports』はWiiと一緒に作りました。Wiiが無ければあり得なかった。この受賞はWiiのローンチプロジェクトとして貰ったと思います」とコメントしたのが印象的。また「モンスターハンターポータブル 2nd」チームはイベントに来てくれたユーザーに向け「来場者と会い、友達、夫婦、カップルなど色々な形でやってもらっているというのを聞いて大変嬉しかった」と挨拶した。 最後に選考委員長を務める養老孟司氏が壇上に立ち挨拶を行なった。氏は「ゲームに対して逆風があるとも言われているが、発展していく部門は逆風も吹く。それは修正していけばいい。また、中毒と言われるが、人間の文化は中毒性のあるものでで成り立っている。本をたくさん読んでいる人だって、中毒で呼んでいるとしか思えない。ゲームも同じ。発展段階にある。そういう風に考えると、作る方もプレイするほうも熱心にやっている。そんな業界が他にあるのかと思う」と答え、今後も作品作りに邁進して欲しい意向を示して挨拶とした。
最終日には今回のゲームショウで出展された作品から選出される「Future部門」の発表が行なわれる。この作品の中から次の日本ゲーム大賞が選出されることも多いので、こちらの結果も楽しみなところだ。
□CESAのホームページ http://www.cesa.or.jp/ □「日本ゲーム大賞 2007」のページ http://awards.cesa.or.jp/ (2007年9月20日) [Reported by 船津稔]
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