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HUE、「TakeDown: the First Mission」記者発表会を開催
日本オリジナル要素満載の韓国産オンラインFPS

9月18日開催

会場:渋谷Club Asia



 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメントは、韓国Kama Digital Entertainmentが開発したWindows用オンラインFPS「TakeDown: the First Mission」の記者発表会を開催した。「TakeDown: the First Mission」のサービススケジュールは、本日より募集を開始したクローズドβテストを10月2日から9日までの日程で実施し、11月2日よりオープンβテスト、11月中旬より正式サービス開始を見込む。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制を予定している。


■ 「Rainbow Six」シリーズの遺伝子を持つオンラインFPS「TakeDown: the First Mission」

「TakeDown: the First Mission」のタイトルイメージ
挨拶を行なうハンビットユビキタスエンターテインメント取締役副社長ソン・ジンホ氏。「グラナドエスパダ」、「ネオスチーム」、「WYD」に続く4番目のタイトルであることを報告。代表取締役社長のキム・ヨンマン氏は姿を見せなかった
開発元Kama Digital Entertainment代表取締役社長パク・ヒョンギュ氏は、「日本のユーザーの要望を最大限受け入れたい」と挨拶
 「TakeDown: the First Mission」は、「Special Force」を皮切りに、韓国で一大ムーブメントを巻き起こしたオンラインFPSの新作タイトル。開発元は'90年代から韓国内でPCパッケージビジネスを手がけてきたKama Digital Entertainmentで、今年3月の制作発表では、当時の取引先の一社であるRed Storm Entertainmentとの共同開発という点が大きな話題を集めた。

 現在はUbisoftの子会社であるRed Storm Entertainmentは、「Tom Clancy's Rainbow Six」シリーズを筆頭に、「Ghost Recon」、「Splinter Cell」シリーズなど、現在に続く数々の名作アクションゲームを世に生み出してきた。「TakeDown: the First Mission」のタイトルデザインやイラスト、グラフィックスなどは、「Rainbow Six 3」前後の作品を彷彿とさせるものがあり、往年のPCゲーマーには新作の真新しさより、懐かしさのほうが先に立ってしまうというユニークな位置づけの作品である。

 「TakeDown: the First Mission」の基本的なゲームデザインは、「Half-Life: Counter-Strike」の路線を踏襲したチームベースのFPSであり、カウンターテロリスト側とテロリスト側にわかれ、脱出、爆破、殲滅といった複数のルールに基づいたチーム戦を楽しむことができる。ベーシックな部分は、「Half-Life: Counter-Strike」そのままであり、FPS経験者なら迷わずプレイすることができるだろう。

 そのウリは、「Tom Clancy's」シリーズ譲りの武器の豊富なカスタマイズ性と戦闘を有利に進めるためのデジタルガジェットの存在である。武器のカスタマイズについては、標的を狙いやすくするための「ポインター」、スナイパーライフルのようにズームインして敵を狙える「スコープ」、銃撃時の発射音を小さくできる「サイレンサー」、銃弾の携行量を増大させる「マガジン」の4種類が存在する。

 一方、デジタルガジェットは、壁や障害物の先にいる敵の位置を探知するハートビートセンサーと、ハートビートセンサーを無効化するジャマーがあり、その他、クレイモア(地雷)、手榴弾といった定番アイテムが用意されている。

 ハートビートセンサーは、チームの誰かひとりが使うことで、敵の位置情報を、チームメンバー全員のミニマップに表示するという絶大な効果を秘めたデジタルガジェットだが、武器を構えた状態では使用できず、武器の代わりに使用する形になる。このため、ハートビートセンサーあるいはジャマーの使用者をチームメンバーが守りながら戦いを進めていくことになる。このあたりは、これまでのオンラインFPSにはなかった要素であり、チームワークが試される部分だ。

 また、ラジオボイスがフルボイスの日本語でローカライズされているところも好印象だ。登場キャラクタには男女ひとりずつが存在し、それぞれのボイスを若本規夫氏と、松井奈桜子氏が務めている。その他、ヘッドショットや敵をキルした際にはノリの良いシステムボイスが再生され、ゲーム性はストイックだが、実際のゲームプレイはかなり賑やかだ。

【デジタルガジェット】
ハートビートセンサーは、「Tom Clancy's」シリーズではお馴染みのアイテム。敵位置の情報をチームメンバーで共有できるため、チーム戦で大きな力を発揮する

【武器のカスタマイズ】
好みの武器の性能を底上げするアイテム。どれも押さえておきたいアイテムだが、現時点ではバリエーションが限られているため、個性を発揮できるところまでは至っていない


■ 日本オリジナルマップ「渋谷」をオープンβテストに合わせて実装

ゲームの説明を担当した運営チームの田山佳裕氏
発表会の後には体験会も実施された。本日βテストの募集を開始しただけあってローカライズの完成度は高い。実は韓国では本日から正式サービスがスタートしている
 日本語版オリジナルのウリとしては、日本を舞台にしたマップと、日本人キャラクタの存在が挙げられる。日本を舞台にしたマップは、夜の渋谷を舞台にしたマップで、爆発炎上した車が放置されたカオスな雰囲気の地上と、JR渋谷駅から京王線への移動通路の二階部分、そして地下鉄に繋がる移動通路を利用した地下部分の三層構造になっている。

 新キャラクタは、テロで両親を亡くした女性SAT隊員という設定の女性キャラクタ星野伊織。キャラクタボイスは現在交渉中だという。彼女が追加されることにより、カウンターテロリスト陣営のみキャラクタバリエーションが増えることになるが、新キャラクタの追加はこれで終わりではなく、今後も順次追加していく方針だという。

 上記の日本オリジナル要素は、11月2日より開始予定のオープンβテストで実装される見込みで、正式サービスに合わせて未発表のオリジナル要素を盛り込む考えだという。また、新マップについても、渋谷で終わりではなく、続々と企画し、実装していく考えだという。

 最後に基本情報をまとめておくと、ゲームモードはチーム戦のほか、個人戦も用意。8対8の最大16人同時プレイまで対応している。クラン機能やランキング機能も現在開発中で、いずれも正式サービスまでに実装する見込みとしている。

 ビジネスモデルは、冒頭でも触れたように、基本プレイ無料のアイテム課金制を予定している。有料アイテムについては、基本的にゲームバランスに影響しないアクセサリーを中心に提供する予定で、アイデアとしてはベレー帽やフルフェイスマスク、手袋、自衛隊のコスチューム、警察のコスチュームなどが企画として挙がっているという。

 発表会終了後に行なわれた体験会で少しプレイしてみた限りでは、「Rainbow Six」シリーズと「Counter-Strike」を足して2で割ったような、癖のないオーソドックスなリアル系FPSという印象を持った。

 ハンビットユビキタスエンターテインメントのソン副社長は、激戦区のオンラインFPSで勝つための戦略として、武器のカスタマイズ性と日本オリジナル要素の2つを挙げてくれた。発表会で公開された公約をしっかり守れるかどうか、また上記2大要素に絡めたアップデートを定期的に実装できるかどうかが日本での成功のカギを握るだろう。クローズドβテスト以降の展開に期待したいところだ。

【日本オリジナル要素】
日本オリジナルマップの渋谷と、日本オリジナルキャラクタの星野伊織。いずれもオープンβテストのタイミングで実装が予定されている。渋谷は、駅周辺のハチ公前の広い空間が舞台となっている。交差点周辺は視界が開けており、スナイパーが活躍しそうだ

【キャラクタボイス】
発表会にはスペシャルゲストとして今回声優を務めた若本規夫氏と松井奈桜子氏のおふたりが登場。若本規夫氏は「松本人志のすべらない話」のナレーションであまりにも有名だ。松井奈桜子氏は「機動戦士ガンダムZZ」のルー・ルカ役等で知られている。松井氏は、実際にプレイしてみて血しぶきの表現に夢に出てくるのではないかというぐらいに驚いたという

【スクリーンショット】
特に時代は設定されていないが、現代か、やや近未来といった感じのステージデザイン。建物や地下などを上手く活用して立体的なレベルデザインになっている

(C) 2007 Kama Digital Entertainment Inc. All Rights Reserved.
Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

□ハンビットユビキタスエンターテインメントのホームページ
http://www.hanbit.jp/
□「TakeDown」のページ
http://www.takedown.jp/
□関連情報
【9月18日】HUE、ミリタリーFPS「TakeDown: the First Mission」
GAME Watch枠で200名のクローズドβテスターを募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070918/tdcb.htm
【9月4日】HUE、オンラインFPS「TakeDown : the First Mission」
日本国内サービスの独占契約を締結
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070904/td.htm

(2007年9月18日)

[Reported by 中村聖司]



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