【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「LEVEL5 VISION 2007」レポートその2
サプライズ3「LEVEL5が意外なタイトルを開発。さらに……」
サッカーをテーマにした「イナズマイレブン」を発表

2007年冬 発売予定

価格:未定

収集と育成と対戦を融合させたサッカーゲームと発表
 株式会社レベルファイブの発表会「LEVEL5 VISION 2007」においては、いくつかのサプライズが発表されたが、その3つ目のサプライズとして発表されたのが、ニンテンドーDS用ソフト「イナズマイレブン」。この作品に関する発表でもっとも驚いたのは、「これはサッカーをテーマにした作品です」と日野氏が発表したとき。レベルファイブの手がけたこれまでの作品といえば、「ドラゴンクエスト VIII」や「ダーククロニクル」といった本格的なRPGがそのほとんどを占めていただけに、来場者は一様に驚きの表情を浮かべていた。

 「イナズマイレブン」は、「雷門中学」の弱小サッカーチームのキャプテンであり、本作の主人公でもある「円堂 守」となり、仲間を増やしたり、育成したりしながら最強チームを目指す作品。

 ストーリーパートと試合パートに大別され、ストーリーパートで収集・育成を、試合パートでサッカーを楽しむことができる。2007年冬発売予定で、価格は未定。TVアニメ化やコミック化も決定している。

 本作に登場するキャラクタの総数は1,000人以上。ストーリーパートで「体育館裏でいじめられているキャラクタを助ける」といったイベントをこなすことによって、仲間が増えていくという。

本作の主人公「円堂 守」 帝国中学サッカー部の「鬼道 有人」 ゲームのほか、TVアニメやマンガでの展開も決まっている

アメリカザリガニのお二人。左が柳原さん、右が平井さん
 今回の発表会では、主に試合パートの説明が行なわれた。試合パートでは、タッチペンを使って操作を行なうのだが、操作面に関しては口で説明するよりも実際に見てもらったほうがわかりやすいという意向があったためか、実際に2人プレイで対戦をしているVTRが披露された。

 ここでゲストとして登場したのが、対戦VTRに出演したお笑い芸人「アメリカザリガニ」のお二人。対戦VTRでは、選手の操作方法はもちろん、接触した相手と競り合う際やシュートをするときなどに使用可能な必殺技の存在が、彼らが対戦をしている映像の要所でテロップをはさみながら紹介された。

 試合結果は、得点が決まったあとのリスタート時に、選手を縦1列に並べたりするなど、訳のわからない(本人いわく、必殺システムらしい)フォーメーションを駆使した平井さんが勝利。満面の笑みを浮かべる平井さんに対して、敗北した柳原さんは「オフサイドを知らない奴に負けたのが悔しいです」と語っていた。

 なおこの対戦VTRは、ゲームの紹介も兼ねているということで、それにふさわしいシーンを撮影するために何度か撮り直しをしたという。中には、これといって盛り上がるポイントもなく、0対0の引き分けで終わった試合もあったらしい。

対戦VTRでは、操作方法をテロップを交えつつわかりやすく解説してくれた

 ゲームの内容紹介が終わると、本作のオープニングテーマ曲を手がけたバンド「T-Pistonz」からのビデオメッセージに続いて、本作のアニメパートの制作を担当する、株式会社オー・エル・エムの代表取締役、奥野 敏聡氏が壇上に上がり「『ポケモン』に続く我々の代表作となるように全力を挙げて制作していきたい」と語っていた。

 このあと、4つ目のサプライズ「業界を越えた協力者」として、日本サッカー協会のキャプテンを務める川渕 三郎氏が登壇。「現在、Jリーグや世界で活躍する選手たちが、小さい頃に『キャプテン翼』を見てサッカーに興味を持ったように、これからの日本サッカー界をもっと発展させるために必要な、訴求力のある作品になって欲しい」と、本作に対する期待度の高さを伺わせるコメントを残した。

 最後に日野氏は「『イナズマイレブン』は、キャラクタの数が豊富な上に、育成方針をプレーヤーの好みに合わせて変えられる自由度の高い作品です」と述べ、「イナズマイレブン」に関する発表を締めくくった。

レベルファイブの地元、福岡を活動の拠点とする「豚骨ピストンズ」の別ユニット「T-Pistonz」。ビデオメッセージ中で「今までにないサッカーゲームです。僕らの曲とともに楽しんでください」とコメントした 株式会社オー・エル・エムの代表取締役、奥野 敏聡氏 日本サッカー協会のキャプテン、川渕 三郎氏


 なお、発表会が終了した後「イナズマイレブン」を体験プレイできる機会が得られたので、実際に触ってみてわかったことを、ここでお伝えする。

 まずはストーリーパートから。このパートでは、タッチペンは使用せず、十字キーと各種ボタンを使って操作を行なう。基本的には、既存のRPGのように、目的を果たすために必要な情報をNPCに話しかけて入手するという流れでゲームが進んでいく。

 チームメイトをぞろぞろと連れて歩くことができるという点も、これまでのRPGでよく見かける光景と言えるだろう。ストーリーの途中で発生するイベントシーンではアニメも挿入されるなど、アニメ化・コミック化が決まっている作品だけに、こういった演出面にも力が注がれている。

タッチペンでの操作にはある程度慣れが必要だと感じた
キックオフの前に、各選手に一気に指示を出せるだけの余裕がありそうだ
 試合パートは、選手の操作をタッチペンで、下画面の上下のスクロールを十字キーを使って行なう。セリフを飛ばすのは、タッチペンだけでなくAボタンでも実行できる。

 パスは、ボールを渡したい人(運びたい場所)をタッチして行ない、ドリブルは、移動先まで線(矢印)を引くことで実行できる。また、相手の選手と接触すると画面下部に「かわす」や「タックル」といったコマンドが表示される。それを選択することでボールを奪い合う場面に突入し、競り合いに負けたほうは一定時間行動不能になる。

 このほか、自チームの3人のキャラクタがシュートをする(成功・失敗は問わない)と、チーム全員の能力がアップする「バーニングフェーズ」が発動するといった仕掛けも施されている。

 体験版ということで、まだまだ完成には程遠い仕上がりなのだろうが、移動スピードやアニメシーンの挿入される時間など、RPGをプレイする際に個人的にどうしても気になってしまう部分に関しては、特にストレスを感じることはなかった。このあたりは「さすがはレベルファイブ」だと感じた。


(C)LEVEL-5 Inc.

□レベルファイブのホームページ
http://www.level5.co.jp/
□「イナズマイレブン」のページ
http://www.inazuma.jp/

(2007年8月29日)

[Reported by 中野信二]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.