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【連載第6回】大人による大人のための洋ゲー連載
■Game Dudeの「大人のための海外ゲームレポート」■
あの「Railfan」に台湾オリジナルバージョンが登場!
鉄道ファン注目の台湾新幹線をPS3でたっぷり堪能
Railfan台灣高鐵 |
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「新幹線が海外デビュー!!」ということで、今年1月、台湾の主要都市を結ぶ「台湾高速鉄道(台湾高鉄)」が開業したというニュースを聞いた時、見慣れた車両が外国の線路を疾走する姿を見て、なんともいえぬ不思議な感じと、ほんのりとした感動を覚えたものだ。
今回ご紹介する「Railfan台灣高鐵(台湾高鉄)」は、なんと台湾高鉄の全線をハイビジョン映像で収録し、しかも片道ではなく上下線を再現するという鉄道ファン・トレインシムゲームファンには、かなり「旬」な一作だ。多少「鉄分」の多い筆者は、早速アジア圏で7月12日に発売されたばかりのパッケージを輸入してプレイしてみた。さて、その内容は……?
そしてダウンロードコンテンツのコーナーでは、ついに購入に成功した北米版Wiiで配信された「Metroid Prime 3 Preview」をご紹介しよう。
【お断り】 |
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当連載でご紹介したゲームは日本国内で流通しているハードウェアでは動作を保証するものではありません。編集部では海外版ハードウェア・ソフトウェアを輸入して紹介しています
この記事を読んで行なった行為によって、生じた損害はGAME Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません
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■ 国産だけど発売は台湾が先。「Railfan」の最新作は珍しいアジア地域先行発売
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台湾新幹線こと700T型の雄姿
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新幹線700系電車と比べると先頭のノーズの形状が異なる
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日本でPS3のローンチタイトルとして発売された「Railfan」は、Blu-Rayディスクの大容量を活かし、ハイビジョンカメラで収録された実写映像をゲーム全編に渡って採用したシミュレーションゲーム。開発元の音楽館は、無類の鉄道好きで知られる向谷 実氏が代表取締役を務める会社として知られている。
そして今回紹介する「Railfan 台湾高鉄」はその名前の通り、今年1月に台湾で開業した台湾高速鉄道を題材にした「Railfan」シリーズの最新作だ。特徴的なのはシリーズ初の海外路線のみを取り扱ったタイトルであり、日本で開発されながら、日本を除いたアジア地域(台湾・香港など)で先行発売されたという点が挙げられる。
そもそもの企画経緯は、2年前まで遡る。向谷氏が2年前に台北で開催されたSCE主催のゲームイベントに招待され、そこで現地のゲームファンと交流する中で、向谷氏が「最もゲーム化をして欲しい台湾の鉄道路線は何か?」と質問をしたところ、「台湾高鉄」という返事がきたため、努力の結果めでたく「Railfan 台湾高鉄」が誕生した、という経緯があるようだ。
ファンを大事にする向谷氏の姿勢には素晴らしいものがあるが、実際にタイトルをこの世に送り出すためにSCE Asiaおよび台湾高鉄の協力を得て、見事にファンとの約束を守ってしまったその根性にも目を見張るものがある。「Railfan 台湾高鉄」は、台湾で先行発売されたこのタイトルは向谷氏による台湾の鉄道ファンとゲームファンに贈る素敵なプレゼントと言えるだろう。
さて、台湾新幹線こと台湾高速鉄道(以下、台湾高鉄)は、台北から高雄(現時点では左営駅まで)までの345Kmを最高速度300Km/hで結ぶ高速鉄道だ。1月の開業当時は日本の新幹線車両技術が海外において初めて導入された事例としてニュースでも比較的多く取り上げられていたため、ご存知の方も多いだろう。
使用される700T型はJR東海とJR西日本が共同開発した新幹線700系電車と、JR西日本の新幹線500系電車をベースとしている。若干先頭車両の形状が違うものの、私たち日本人にはおなじみの車両であり、それが海外で活躍する姿はなかなかに感慨深い。
700T型独自の仕様としては、700系電車と比べて300Km/hの高速運転と台湾の地形に対応するためにモーターの出力とブレーキ効率が強化されており、ベースとなった新幹線車両よりも防火設備の対応も強化されている。
路線中、山間部に差し掛かると最急勾配35パーミルというかなりアップダウンが激しい区間があり、ゲーム中でも「台湾の新幹線はやたら登りも降りも激しいなあ」という感覚を体験することができる。車両編成は12両で、うち1両がビジネス車(日本で言うところのグリーン車)が連結されている。
収録路線は、台湾島の北部にある台湾最大の都市「台北」と、南部にある第二の都市「高雄市」を結んでいる。台湾島を西回りで台北・桃園・新竹・苗粟・台中・彰化・雲林・嘉義・台南・高雄(左営)と10の県を経由している。台湾高鉄は実際には左営駅の先の高雄駅まで延伸予定だが、現時点では開業の目処が立っていないようで、ゲームでも今回は触れられていない。
列車は南行き(台北→左営)と北行き(左営→台北)で表記されており、台北~左営間を走る各駅停車と、台北~板橋~台中~左営間のエクスプレス(急行)の各便が用意されている。また、北行きに限って台中発台北行きという区間便も設定されている。
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700T型の運転台を忠実に再現している |
ハイビジョンによる全路線実写映像が楽しめる |
■ じっくり楽しむツアーモードと3つのゲームモードを用意
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本作はツアーモードとゲームモードで構成されている
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ゲームモードは3種類用意されている
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ゲームモードは、台湾高鉄の開業区間「台北~左営」間を通しで走る「ツアーモード」と、タイムアタック、トライアルドライビング、エコドライビングと3つのシチュエーションが楽しめる「ゲームモード」と、大きく2つにわかれている。言語は中文のみかと思いきや、英語も完備されており、あらかじめオプションで英語を選んでおけば、筆者のように繁体字がまったく読めないという人でも難なくプレイできる。
それから、トレインシムモノには欠かせない、データベースもバッチリ収録されている。台湾高鉄の概要や700T型の紹介はもちろん、3Dモデルで表示される700T型を様々な視点から眺めたり、5~7号車の車内を写真で見たりすることもできる。
ツアーモードには、各停車駅周辺の観光名所やオススメの食事処を紹介してくれるコーナーもあり、台湾の観光ガイドとしても活用できるのが面白い。紹介されている各所の地図も完備されているのはなかなか親切だ。
ゲーム中に使われるサウンドはすべて実際の運転室内から収録した音声のようだ。もちろん車内案内なども忠実に再現されており、雰囲気は抜群。大画面と相応のサウンド環境があれば、鉄道ファンにはたまらない演出である。
観光ガイドという要素はなかなかユニークで、リアリティやゲーム性とは別の付加価値をつける点は、トレインシムをマニアのための存在、というポジションからややカジュアルな方面に向かせているように感じる。海外の路線に関する色々な情報をインタラクティブに入手できるのは、それだけで観光気分が味わえて楽しい。
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台湾高鉄の紹介もバッチリ |
700T型の3Dモデルもきちんと1編成12両で再現 |
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5~7号車は中の様子を写真で見ることができる |
各駅では周辺の観光案内とオススメのお店を調べることができる |
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台北周辺の観光地を探してみよう |
高さ508m、地上101階を誇る超高層ビル・台北101の解説
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台湾のおいしいお店も網羅 |
地図と営業時間、連絡先もしっかり盛り込まれている
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■ まずは自分が運転する車両のシステムを理解しよう!
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運転台の全景。デフォルトはこの状態 |
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屋根を取っ払った状態にもできる
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それでは台湾高鉄が誇る700T型の運転方法をご紹介しよう。まず台湾高鉄にはATC、PSSC、CTC、DSDという各列車運行システムがあり、ゲーム中でも再現されている。各機能の概要を説明すると、以下のとおりだ。
ATC:
規定の速度を超えると自動的に速度以下までブレーキをかける装置
PSSC:
停車駅が近づくと自動的にブレーキがかかり駅に停車する装置
CTC:
規定の速度を自動的に保って走行できる装置。いわゆるクルーズコントロール
DSD:
運転手が途中で倒れた場合の事故を想定してデッドマンスイッチと呼ばれるスイッチを定期的に押すことで運転手の生存を確認するための装置。(通常はペダルを踏み続けて確認するものらしい)
上記機能の中でも重要なのがPSSCだろう。この機能が作動すると、プレーヤーが何もしなくても駅構内の停止位置に誤差数メートルで自動的に停車してくれるという優れた機能だ。オプションでOFFにすることもできるが、あるとないでは難易度が相当違ってくる。
ATCは規定速度を超過すると自動的にブレーキをかける装置だが、これはCTCを有効にすれば、ほぼ気にせずに高速運転を満喫できる。ただしCTCは駅停車時には無効になるのでずっと放ったらかし、という訳にはいかないのでご注意を。
デフォルトの状態ではオプション中の「リアルモード」がOFFになっている。これをONにするとDSDの稼動と停車時にホーム側の扉を開ける(L3もしくはR3)動作が発生する。DSDは走行中、しばしば警告音が鳴るので、そうしたらL2もしくはR2ボタンを押すことで解除することができる。このように台湾高鉄の運行は、半自動化されている。時速300キロという高速運転をするにはいくつもの安全対策が必須ということなのだろう。
実際に車両を動かすトラクションコントロールは全13段階にわかれており、フルパワーのP13は方向ボタンの右で一気に入れることができる。CTCを稼動させると、ゲームの中では、走行中は入れっぱなしかニュートラルの状態にしておけば問題ないようだ。
ブレーキはB1からB7までの7段階とエマージェンシーブレーキが存在する。数字が多い方がきついブレーキとなるが、これもゲームで走行中CTCを使う場合は、あまり意識しなくて良いようだ。停車時に最後の微調整として使うぐらいだろうか。
運転台には3つのモニターがあり、それぞれゲームの状況にあわせて実際に稼動している。一番左と中央がATCと運転曲線などの諸情報、右が車両の編成などを表示している。運転台のズームイン・ズームアウトも可能だが、ズームインを目いっぱいやると左のモニターしかまともに表示できない。
この原因は運転室内を180度見回せないからであって、最初はかなり違和感を感じるが外に映し出される実写映像は正面から撮影されたものしかないため、いたしかたのない仕様と言って良いだろう。
ちなみにL1ボタンで屋根・運転台を取り払ってしまうことも可能になる。オススメはすべて取っ払った状態での走行だ。この状態が一番実写映像の迫力と雰囲気を楽しめるだろう。必要な計器情報は表示されるため、この状態で運転することも可能だ。
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全てを取っ払った状態。この状態が一番迫力が出る |
目いっぱいズームした状態 |
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Real PlayをONにすると更に雰囲気が出る |
PSSCを稼動させると運転がかなり楽になる |
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停止位置に正しく停車させよう |
モニター類は全て機能している点に注目
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■ 台北~左営100分の旅を満喫、ツアーモード
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台湾高鉄の全駅。好きな駅からスタートできる |
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板橋駅を出るとまもなく地上に出る
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それではゲーム本編となる「ツアーモード」をご紹介していこう。ツアーモードでは、上下線によって異なる設定が用意されている。「左営~台北」間の各駅停車と「台北~左営」間のエクスプレスの2つで、同じ路線でも上下で景色も変わるし状況も変わるため、1つの路線で2度おいしい。実写映像が展開される本作では映像部分でかなり容量が食われるはずなのだが、Blu-Rayディスクの恩恵か、見事上下線全工程が収録されている点は特筆されるべきだろう。
台湾高鉄の駅は「台北→板橋→桃園→新竹→台中→嘉義→台南→左営」で、途中に雲林・彰化・苗栗という未開業の駅があり、これらの駅は通過時間の目安としてのみ登場する。エクスプレスモードの場合は停車駅が「台北→板橋→台中→左営」となり、途中駅はすべて通過する思い切った走りが楽しめる。
各駅間の停車時刻は設定されているが、どうやらATCの速度制限とそこから300キロまで速度を上げなおすまでの時間があまり考えられていないようで、300キロで走れる所はとにかく突っ走らないと、残り時間の余裕は少ないと感じた。
ここでは実際に台北から左営までの運転工程をご紹介したい。ちなみに台北~左営間の所要時間は100分。全駅走破すると、きっかり100分かかるためプレイ前はそれなりに覚悟して挑みたい。あまり時間に余裕がない場合は、各駅停車でプレイするといいだろう。
各駅では発車40秒前になるとチャイムが鳴り、ドアが閉まり出発準備が整う。出発するときはノッチを入れると走り出す。速度制限区間が細かく設定されている区間はトラクションコントロールを入れたり切ったりして速度を調整する必要がある。
1.台北~板橋
台北~板橋間は地下路線となっており、線形も直線ではなく、クネクネと曲がっていて速度もかなり規制が激しい。台北駅の地下ホームを発車すると、隣接する在来線とすぐに分かれ、天井の低いトンネルをしばらく走ると板橋駅に到着する。この区間7~8キロは全て地下なので、地下鉄を走っている感覚である。
2.板橋~台中
板橋駅を出ると、すぐに地上に出る。周囲は古びたアパートが建ち並び、都心で働く市民達のベッドタウンであることを伺わせる。しばらく進むと前方に山があらわれ、トンネルが現われる。この頃には時速300Km/hでの走行が可能となり、台中駅までは何度も長短異なるトンネルをくぐることになる。
この区間はアップダウンが非常に激しい。直線で山も何もないところでも20パーミル以上の登り、それを超えると降りといった感じの地形が頻繁にある。登りがきつくなると、速度が出せなくなり、下りが激しくなると途端に規定速度を超えるため、CTCの存在が非常にありがたくなる。周囲の景色は日本の地方の車窓風景とよく似ている。つまり水田と山。面白いことに板橋を出ると台中までは都会らしい雰囲気がまったくない。非常にのんびりとした雰囲気が車窓に展開される。
途中駅の桃園・新竹駅は通過する。エクスプレスの場合、駅構内に入るとホームとは別の通過専用の線路を通っていくため、時速300キロのままで通過していく様子は快感だ。ちなみに桃園駅のみ地下駅なのでやや減速がある。やがて右手に交通量の多い道路を見つつ、高速道路のループらしきものが見えてくると台中駅に到着となる。
3.台中~左営
台中を出てしばらくすると左右の風景が開けて水田や民家、工場などが点在する風景が続く。板橋~台中間に比べると景色の変化に乏しいのだが、このあたりはどこか日本の地方にもありそうな景色であり、眺めていると外国という気がしない。
この区間は彰化・雲林という2つの開業予定駅(2010年開業予定)と、嘉義・台南の2駅を通過するため、かなりのロングランとなる。台湾高鉄の車両基地が見えてくると、終点・左営も間近だ。実際はこの先の高雄まで延伸予定となっているが、現時点では高雄市に出るには10分程度かけて在来線に乗り換えて行く必要がある。
台北~左営の走行は都会から地方に旅立つ雰囲気があって、ちょっとした旅行気分に浸れる。復路となる左営~台北は各駅停車となり、個人的には旅先から都会の家路につくような感覚となり、終点の台北につく頃には何故か懐かしさを感じてしまうから不思議だ。
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地上を出ると左右には住宅地が広がる |
住宅地を抜け川を渡るとトンネルが見えてきた |
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-35パーミルを一気に駆ける。速度超過に注意 |
駅予定地にはまだ何もできていない |
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上り坂になっているのがよくわかる |
左営駅近くには車両基地がある
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■ 3つのルールを用意したゲームモード
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エコドライビングモードの画面。筆者の環境では、原因不明の文字化けが発生して十分に楽しめなかった
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参考までにこちらがツアーモードで撮影した正しい表示
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ツアーモード以外のゲームモードとしては「タイムアタック」、「トライアルドライビング」、「エコドライビング」の3つのモードが用意されている。
タイムアタック:
台北~左営までをノンストップで走って運転時間を競う。ATCの速度制限にひっかかるとペナルティタイムが加算される。ノンストップで走っても相応の実プレイ時間を要する上に速度の調整もしないといけないため、プレーヤーはなかなか大変。
トライアルドライビング:
台中~台北間の指定されたポイントを定刻通りに通過するというゲームモード。加速・減速に時間のかかる車両なので定刻通りというのが非常に難しい。
エコドライビング:
左営~台北間をあらかじめ用意された電力の中で、可能な限り電力を使わずに走行するモードで、電力が0になるとゲームオーバー。定刻通過、停止位置で電力が加算されるが、ATCの減速命令を無視すると逆にペナルティが化せられる。
これらゲームモードにはランキングがあり、ハイスコアを取ると結果が残るようになっているが、残念ながらインターネットを使った他ユーザースコアなどを共有できるものではなく、あくまでローカルスコアになっている。
■ 鉄道ファンのみならず、海外旅行などに興味のある人にもオススメ
「Railfan 台湾高鉄」は、PS3ゲームにおいて初のアジア(台湾・香港など)先行発売となった、ある種のエポックメイキング的タイトルであり、SCEアジアによるPS3普及への意気込みが本気であることを感じさせる。
鉄道ファン御用達のタイトルとしては、注目を浴びている台湾高鉄をいち早く題材に取り上げ、全線の映像をハイビジョンカメラで収録しゲーム化した点はタイミング的にも良く、これまた本作に対する力の入れようがわかるところ。
また、いわゆる新幹線を題材にすることで在来線のような忙しさとは別に、のびのびと走行を楽しめるという点はファンのみならず、ちょっとした観光気分が味わえるソフトとして、台湾に興味のある人たちへもオススメできそうだ。
旅行へ行く前に各地の観光スポットを調べたり、まわりの雰囲気を確認できるため、本作をプレイしておけば、現地に行った際に「あ、この風景あったよね~」と思い出しつつ、じっくりと観光を楽しむことができるのではないだろうか?
ゲーム単体としてみると、ゲーム性の薄さを指摘しなければならないところだが、ある意味本作中に収録されている映像や資料自体に価値があるため「面白い・つまらない」を談じるようなタイプのゲームではなく、環境ソフトに近い側面があるのかもしれない。
気になった点としては、ゲームモード各種に細かいバグらしきものに遭遇してしまったことだ。筆者の環境では、メインのツアーモードは全く問題ないのだが、エコドライブモードなどをプレイしようとすると、画面のメッセージ関連が黒く塗りつぶされたようになり、正しく表示がされなくなってしまった。筆者が使っているPS3固有の問題であれば良いのだが、そうでないのであればゲームの進行自体に差し障りのある、実害度が高いバグであるため、今後発売が予定されている日本語版では修正されていることを願いたい。
※「細かいバグ」の記述については、その後ほかのプレイステーション 3でいくつかテストを行なったが、現状は発生していない。
(C) Sony Computer Entertainment Inc. “Railfan”is a trademark of Ongakukan Co., Ltd.
□「Railfan台灣高鐵」公式ホームページ
http://www.railfan.com.tw/
■ 今すぐチャレンジできる! ダウンロードコンテンツ
第六回:発売前にWiiでプレイムービーを堪能! 「Metroid Prime 3 Preview」
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ショッピングチャンネルの“WiiWare”からダウンロード!! |
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チャンネルにPreviewプログラムが登録された
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筆者は最近、念願の北米版のWiiを購入した。購入した理由としては、単純に欲しかったからということに加えて、北米市場におけるWiiの予想以上の大健闘ぶりにある。マルチプラットフォームを固守しているEAですら、Wiiオリジナルタイトルの投入と既存フランチャイズにおけるWiiへのサポート強化を表明しており、年末商戦、来年にかけてはWiiがますます面白くなってくると踏んで購入した次第だ。
そんな筆者の北米版Wiiがこの間、青く光っていたので「何のお知らせかな?」と思い、すかさずチェックをしてみると、何と8月28日に北米で発売予定の「Metroid Prime 3: Corruption」のPreviewが無料でダウンロードできちゃうよ!! という内容だった。日本版Wiiでは未経験の出来事だったため、さっそくダウンロードゲームコーナーで急遽ご紹介させていただくことにした次第である。
NOAから来たお知らせには「Preview」とあったので、最初体験版か!?と思ったのだが、よくよく考えるとWiiのメモリには、体験版という存在は容量が大きすぎて難しそうだ。さっそくショッピングチャンネルから「Wii Ware」を選択するとリスト中に「Metroid Prime 3 Preview」が掲載されていたので、すかさずダウンロード。しかし使用ブロック数はわずか70ブロックだった。Previewってなんだろう?
プログラムのダウンロードが完了すると、タイトルのチャンネル選択にMetroidの主人公サムスの勇姿が!! 興奮をおさえつつ早速起動をしてみると、タイトル画面が表示された時点でPreviewの意味がようやくわかった。
ダウンロードしたプログラムは、「Metroid Prime 3」のムービーをストリーミング配信で観るためのソフトだった。Preview=体験版と早合点したのはXbox 360/PS3の環境になれてしまったためだろうか……。ムービーは全部で4点あり、そのうち2点は8月13日(米国時間)以降の公開だった。現在観ることができたムービーは、“Corruption”という題材の映像と、ブリッジファイトという名前がついた戦闘シーンの2つ。
前者はDS版の「Metroid Prime Hunters」に出てきたような個性的なキャラクタが続々と登場する。黒いサムスのようなキャラクタの存在が微妙に気になるところだ。見たところ敵ではなさそうだが……?
後者は波状攻撃をかけてくる敵を橋の上で次々と倒していくサムスの様子を映像化している。どうやら右手の銃以外に左手も今作では使うことができるようで、ムービーからも迫力が伝わって、8月28日の発売が非常に楽しみになってくるPreviewとなっている。
実は北米版Wiiを取り上げるのは今回が初めてだったりするが、ハードウェアとゲームタイトルの紹介は、改めてレポートをさせていただく予定なので、期待して待っていていただきたい。
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タイトル画面から4つのムービーへアクセスできる |
何かに吹っ飛ばされるサムスの映像 |
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敵が次々にサムスへ襲いかかる! |
Wiiリモコンを使ってこんなお遊び機能もある |
(C) 2007 Nintendo. TM, (R) & the Wii logo are trademarks of Nintendo. Games are property of their respective owners.
□「Metroid Prime 3: Corruption」公式ホームページ
http://wii.nintendo.com/software_metroid.jsp
(2007年8月20日)
[Reported by Game Dude]
当連載でご紹介したゲームは日本国内で流通しているハードウェアでは動作を保証するものではありません。編集部では海外版ハードウェア・ソフトウェアを輸入して紹介しています
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