【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ヤフー、「Yahoo!きっずポケモン」を8月15日から開始
“ポケモンガーデン”でポケモンツアーやバトルが楽しめる

8月15日 サービス開始

 ヤフー株式会社は、同社の子供向けポータルサイト「Yahoo!きっず」において、8月15日からコミュニティサービス「Yahoo!きっずポケモン」のサービスをスタートさせる。タイトルにあるとおり人気キャラクタ「ポケットモンスター」に関するコンテンツを集めたサイトとなる。

 「Yahoo!きっずポケモン」では、仮想のテーマパーク“ポケモンガーデン”を中心に、「ポケットモンスター」の最新情報を扱うニュースコーナーや動画の配信なども行なわれる予定となっている。

 最も注目されるのは、“ポケモンガーデン”だろう。プレーヤーは仮想のテーマパーク“ポケモンガーデン”に入り、様々なコンテンツを楽しめる。記者陣に公開直前のものが公開されたが、「ポケットモンスター」のゲーム世界とまったく遜色なく、ファンであれば違和感なくその世界を楽しめるだろう。

 プレーヤーは最初にアバターを作成。“おとこのこ”と“おんなのこ”から性別を選択。5文字以内で名前を設定し、見た目や性格、好きなポケモンを選んでいく。好きなポケモンは、491種類から5匹を選択することになる。これらの情報はプロフィールウィンドウで見たり編集することができる。

 「Yahoo!きっずポケモン」から“ポケモンガーデン”にアクセスすると、初代ゲームボーイをデザインしたような“ポケモンガーデン”に入っていくのがグラフィックスで描かれる。内部は4階で構成されており、プレーヤーは館内を自由に移動して各コンテンツにアクセスし楽しむことができる。ちなみに移動方法は、移動したい場所をクリックすると、キャラクタが自動的にその場所に移動する。館内にはマウスでさわるとフキダシが出るところがあり、イベントなどが発生。NPCから情報を聞いたり、スロットゲームも遊ぶことができる。

 ポケモンガーデンには他のユーザーもアクセスしており、そういった人たちと会話することもできる。会話はチャットで行なうが、自由に言葉を打ち込むことはできない。1,000語ほど用意された言葉の中から2つの言葉を組み合わせた形でのチャットとなる。これは、チャットから個人情報が流失したり、ハラスメントなどの問題が発生することを防ぐためで、子供が対象となっているところから、こういった安全対策には気を遣っているという。このほかにも気持ちを表わす感情アイコンが用意されており、こういったアイコンでもある程度はコミュニケーションを取ることはできる。

 気に入った人とは友達になりたいという事から、ともだちリストが用意されている。他のキャラクタをクリックすると「ともだちリスト」と「きんしリスト」へ登録をすることができる。「きんしリスト」に登録したキャラクタは、キャラクタも発言も見えなくなる。これらはプロフィールウィンドウで管理することもできる。ともだちは最大50名まで登録することが可能。

「Yahoo!きっずポケモン」は、仮想テーマパークの“ポケモンガーデン”を中心に最新のポケモン関連のニュースや動画、その他のコンテンツが配信されるサイトとなる 仮想テーマパークの“ポケモンガーデン”では、ユーザーにアトラクションやコミュニケーションを楽しんでもらう 子供達はもちろん誰もが安心して楽しめるよう、安心強化対策には様々な点で気を遣っているという
ポケモンガーデンではゲーム同様、様々な人々がいて情報をくれることがある。また、スロットゲームも遊ぶことができる 他のユーザーとのチャットは、フリーチャットではなく単語を組み合わせることで行なう。これは安全面を配慮してのシステム プロフィールを選ぶとニックネームやユーザーが登録した性格や好きなポケモンを見ることができる
相手をクリックして「ともだちリスト」を選ぶと簡単にリストに追加することができる。また、「きんしリスト」を選ぶと禁止したユーザーのキャラクタと発言が見えなくなる 自分だけのIDカードがあり、プレイしたデータが記録されていく。IDカードにはアイテムなどを貼り付けることができる。コンテンツを遊ぶとガーデン経験値が上がりランクアップしていく仕組み


 コンテンツとして最も注目なのは、4階で行なわれている「勝ち抜きゲームバトル」と、1階のロビーから予約して参加する「ポケモンスペシャルツアー」。「勝ち抜きゲームバトル」は、最大30人まで参加できるバトルコンテンツ。プレーヤーが参加申し込みをするとバトルフィールドに通される。バトルフィールドには最大30人まで入ることができるが、参加人数がそれ以上の場合は別のバトルフィールドに入ることになる。

 バトルフィールドにはいるとゲームマスターが登場。プレーヤーはゲームマスターと戦うこととなるが、バトルのシステムは簡単で“くさ”、“ほのお”、“みず”の中から1つタイプを選び、出し合うというもの。いわゆるジャンケンで、たとえばゲームマスターが“ほのお”を出し、プレーヤーが“みず”を出していればプレーヤー側の勝利となる。ゲームマスターに勝利すれば勝ち残りだが、負ければ脱落してバトルフィールドから退室となる。こうやってどんどん参加者が少なくなり、最後のひとりとなりゲームマスターと勝負して勝てば優勝となる。勝者になればインタビューを受け、フロア内のプラズマテレビで放送されるなどのイベントも発生する。

 ゲームを終えてロビーに戻るとポイントひきかえじょで成績に応じたポイントをもらうことができる。このポイントを貯め「おみやげショップ」に行けば、様々なステッカーと交換することができる。このステッカーはプロフィールウィンドウに自由に貼ることができるので、高価なステッカーを手に入れれば、ちょっとした自慢となるだろう。

 もうひとつの「ポケモンスペシャルツアー」は、最大11人の仲間と共にポケモンの歴史を巡るタイムトラベルを体験できるというコンテンツ。人気が高いため、予約が必要となっており、予約すると画面の右上にカウンターが表示され、時間となると自動的にタイムトラベルに出発となる。「ポケモンスペシャルツアー」は、自動的に進んでいくわけではなく、仲間と一緒に協力しなければならない場面も登場する。プレーヤー同士の行動如何によってはストーリーが分岐するので、何度でも楽しむことができるという。旅が終わると最後に記念撮影を行なうことになる。撮影したグラフィックスは3カ月の間は保存されており、写真のURLをブックマークなどで登録しておけば見ることができる。

 「ポケモンスペシャルツアー」は予約制となっているので、一度予約すると「勝ち抜きゲームバトル」には参加することができないなどの制約はある (勝ち抜きバトルのゲーム中に時間が来るといけないため)。また、メールなどのコミュニケーション手段がないため、友達と一緒に待ち合わせてツアーに参加するというのは難しい側面もあるという。たとえば学校の友達とリアルな世界で「××時にポケモンガーデンで待ち合わせして一緒にツアーに参加しよう」と約束して参加したり、Yahoo!きっずポケモンとは別に個人のブログなどでスケジュールを打ち合わせるなど一工夫が必要となるようだ。

 こういった不便さはあるが、同社によれば子供達が安心して楽しめることを最優先とした上での方策で、仕方ない側面もある。同社によれば、「現状では最善の方策」としているが、今後の経緯を見て、今後も様々なことを検討していきたいとしている。

「Yahoo!きっずポケモン」の目玉企画のひとつが「勝ち抜きゲームバトル」。4階のバトルフロアで、最大30人のユーザーでバトルを行なう(もし溢れたら違う部屋が用意される)。参加者が揃うとゲームマスターが登場。ゲームはくさ、ほのお、みずの3つのタイプを選択することで各ユーザーがゲームマスターと戦う。じゃんけんに近いシステムで、たとえばゲームマスターがほのおを出し、ユーザー側がみずを選択していればユーザー側の勝ちとなる。負けると脱落。戦いは最後のひとりになるまで行なわれ、最後のひとりとなり、そこでゲームマスターに勝てば優勝となる
ゲームをプレイすることでポイントが貯まり、「おみやげショップ」で各種アイテムと交換できる ポケモンガーデンに来たところ。初代ゲームボーイをかたどったようなデザインが素晴らしい プロフィールウィンドウでともだちリストときんしリストの設定変更を行なうことができる
目玉コンテンツのひとつ「ポケモンスペシャルツアー」。最大11人の仲間達とポケモンの歴史を巡るタイムトラベルに出ることができる。仲間と協力しながら進めることとなり、ストーリーが毎回変化するため、何度でも楽しめるという


 ヤフーによれば、2006年6月に公開した「ポケモン大特集2006」が大ヒットを記録し、復活を熱望する声も数多く寄せられたことから、今回のサービスを開始することとなったという。また、Yahoo! JAPAN調べによると、小学生がインターネットでしたいことのトップがオンラインゲームで、実に51.9%という解答となっている。このほかにも「チャットしたい」、「アバターを作りたい」といった解答が上位を占めている事からコミュニティサイトが子供達の興味を引いていることがわかる。

 ちなみに、「Yahoo!きっずポケモン」は、子供だけでなく大人も楽しむことができる。ポケモンファンは多いと思われるので、大人の方でも安心して参加していただきたい。

取締役最高執行責任者の喜多埜裕明氏。「子供に限らず幅広い年齢層の人に安心して使って貰えるようにする」と挨拶 「Yahoo!きっず」の説明を行なったサービス統括部統括部長の影山 工氏 「Yahoo!きっずポケモン」を手がけた、サービス統括部社会貢献企画の鶴岡弘子氏


(C)2006 Pokemon. (C)1995-2006 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Copyright (C) 2007 Yahoo Japan Corporation.All Rights Reserved.

□ヤフーのホームページ
http://www.yahoo.co.jp/
□「Yahoo!きっず」のページ
http://kids.yahoo.co.jp/
□「ポケットモンスター」オフィシャルサイト
http://www.pokemon.co.jp/

(2007年8月10日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.