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キューエンタテインメント株式会社は7月30日、Windows用MMORPG「シークレットオンライン」のサービスを行なうと発表した。
「シークレットオンライン」は、台湾Dash Digital Entertainmentが開発している3DMMORPG。台湾では「秘密online」というタイトルでSoftworldが運営しており、現在までに数度のクローズドβテストが行なわれている。
このアクション性を生かすため、ゲームパッドにも対応する。これは日本向けの特別対応ではなく、台湾版から既に対応している。キューエンタテインメントからの要望も送られており、最終的にはゲームパッドをつないですぐプレイできるようにしたいという。
ゲームの舞台は、アモン神が統治する大陸「エンシェン」。アモン神族の神々により創られた、ホリッシュ、ハピス、セティという3つの種族が暮らしている。しかし30万年に1度、アモン神により封じられた魔神の封印が解ける時が迫っており、幾度となく繰り返された神々の戦いが再び始まろうとしている。
プレーヤーキャラクタは、この3種族から選ぶことになる(セティはオープンβテスト以降に実装予定)。ホリッシュは長い耳を持つ種族で、物理攻撃と地系魔法を得意とする。ハピスは背の低い子供のような姿をしているのが特徴で、火、風、水系の魔法が得意。さらにモンスターに変身する能力も備えている。セティは平均的な能力を持っており、魔法では聖、闇系に優れている。
キャラクタを成長させるには、レベルアップ時に獲得するキャラポイントとスキルポイントを割り振っていく。キャラポイントは、STRやVITなど6種類の能力に割り振って向上させるもの。スキルポイントは、スキルの修得やスキルレベルのアップに使用する。 本作には職業の概念がなく、獲得したスキルで特徴付けられていく。スキルは、戦技(物理攻撃)、魔法、装技(ステータスアップなど常時発動するもの)といった種類に分けられており、種族によって身に付けられるスキルは異なる。中でもハピスのみ、モンスターへの変身と、変身時のモンスターの技もスキルとして用意される。
各スキルにはレベルがあり、スキルポイントを使用して1つのスキルをより強化できる。逆に複数のスキルを広く身に付けることも可能で、特定のスキルの組み合わせにより、大きなダメージを与えられるコンボも発動する。
さらに「幸運石」は、パーティを組んで戦闘するとレベルアップし、効果が向上する。最高レベルに達すると、「星錬石」というアイテムにでき、さらにこれを複数集めることで、特別な力を持つ「スターダイヤモンド」を得られる。「幸運石」は繰り返し入手が可能で、「星錬石」にすればトレードできるようになるので、パーティや友人との協力が重要になる。 このほか、経験値によって成長するペットや、移動速度向上やステータス向上効果が得られる乗り物、プレーヤーのラッキーカラーに応じて作れるものが決まる生産システムなどがオープンβサービス以降に実装される予定。キャラクタのサイズを自由に巨大化・縮小化するというユニークなシステムも用意されており、小さくならないと入れないダンジョンなども今後検討したいとしている。 キューエンタテインメントの執行役員 オンラインゲーム事業部部長の森健志氏は、「『エンジェルラブオンライン』は放置プレイができるという点で、一部のユーザーさんから支持をいただいています。しかしそれで満足できないお客様もおられるでしょう。今度は何かしらやっていないとダメで、そこに面白さを感じていただけるお客様向けのタイトルです」と、「エンジェルラブオンライン」との方向性の違いを示している。 2Dで低スペックのPCでも動作することが魅力の1つとなっている「エンジェルラブオンライン」に対し、今回3Dのタイトルを選んだことについては、「『エンジェルラブオンライン』の契約から1年ほど経ち、当時よりマシンスペックも上がっているだろうと判断しました。また弊社が元々コンシューマのゲームを開発していますので、ゲームパッドで遊べるコンシューマゲームチックな本作は、弊社が取り扱う上で利益があると考えています」と説明した。 また本作のディレクターを務める君塚靖征氏は、本作のターゲットユーザーについて、「いわゆる『クリックゲー』に飽きてきた人に遊んでもらいたいタイトルです。コンシューマのゲームは遊んでいたけれど、PCのオンラインゲームは初めてという人に、ゲームパッドを使ってコンシューマと同じ感覚でプレイしていただけることを訴求していきたいと考えています」と語っている。 ゲームの調整については、現在も台湾と連絡を取り合いながら進めているそうで、ゲームパッドの操作も日本からの意見を受けてブラッシュアップが続けられている。その他のゲーム要素についても、仕様のレベルからかなりのアイデアを提供しているという。サービスの提供時期も、台湾とほとんど差がないか、あるいは日本が先行するようなペースで進められている。 サービススケジュールは、まず8月15日から22日まで、1,000名のクローズドβテスターを募集。8月29日から9月5日まで、クローズドβテストが行なわれる。その後、9月26日よりオープンβサービス、10月10日より正式サービスを開始予定となっている。プレイ料金はアイテム課金制を採用する。
対応OSは、Windows 98以降で、Vistaにも対応。動作環境は、Pentium III 1GHz以上のCPU(Pentium 4 2GHz以上推奨)、256MB以上のメインメモリ(512MB以上推奨)、700MB以上の空き容量を持つHDD(1GB以上推奨)、GeForce 2 MX 200 32MB以上のビデオカード(GeForce FX 5600 128MB以上推奨)、ADSL以上のインターネット接続回線など。動作環境は今後さらに下げる方向で開発を進めるとしている。
(C)2007 Q Entertainment Inc. (C)2007 Dash Digital Entertainment Co., Ltd. ※ 画面は開発中のものです。実際の製品とは異なる場合があります。
□キューエンタテインメントのホームページ (2007年7月30日) [Reported by 石田賀津男] また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
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