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鳥の群れと一緒に空を旅する冒険SFシミュレーション
日本一ソフトウェア、PS2「トリノホシ ~Aerial Planet~」

今秋 発売予定

価格:未定

イメージボード
 株式会社日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用SF冒険シミュレーション「トリノホシ ~Aerial Planet~」を今秋に発売する。価格は未定。企画・開発元は株式会社エヌケーシステム。

 PS2「トリノホシ ~Aerial Planet~」は、未開の惑星で遭難した主人公がグライダーではるか遠くの目的を目指す冒険シミュレーションゲーム。一見するとフライトゲーム風だが、ミリタリー色は皆無。グライダーで飛行しつつ“鳥”の生態を観測して“鳥を仲間にしながら群れを率いて飛ぶ”という一風変わったフィーチャーが盛り込まれている。

 ゲームの舞台は、何世紀も先の未来……人類がついに相対性理論による光速の壁を迂回する方法を発見し、恒星間航行に乗り出した時代。数々の星が植民地として開拓され、人類は星の海に広がっていこうとしていた。そんなおり、とある未開の惑星軌道上で、小型宇宙艇が事故を起こした。

 舞台となる惑星は、白鳥座α星デネブの近くにある小さなG型恒星を巡る「コニウス・ブルー」。惑星。「コニウス・ブルー」。地球から三千光年以上も離れた辺境にあるこの星は、惑星表面の98パーセントが海に覆われた“水の惑星”だった。巨大で不安定なデネブ星系の隣にありながら、この惑星は人類が居住可能な環境を備えており、魚類や鳥類に似た高等生物まで生息していた。しかし、植民に利用可能な陸地が少なすぎる点、そして地球から離れすぎている点が災いし、コニウス・ブルーは植民惑星リストから外れ、少数の科学者による派遣調査のみが行なわれるに留まっていた。

 事故を起こしたのは、調査チームの異星生物学者「ラマンスキー博士」が乗る旧式の小型宇宙船。コニウス・ブルー調査基地への補給物資を積んで地球から戻ってきた矢先、惑星の周回軌道に入った直後に墜落してしまったのだ。宇宙船には、博士の息子「ヒューゴー(14歳)」が同乗していた。墜落していく宇宙船から、彼だけが救命ポッドで脱出に成功する。

 救命ポッドは惑星の大洋に浮かぶ小さな島へと無事に着地するが、そこは基地から数千キロも離れたポイント。通信機は壊れ、調査基地へ救命信号を出す事もできない。さらに悪いことに、事故は基地から見てコニウス・ブルーの裏側で発生したため、科学者たちは少年の降下地点を把握できていない可能性が高い。いずれにしても、数名しかいない基地の限られた人員では捜索もおぼつかない。この絶望的な状況で、ヒューゴーは遥か彼方にある調査基地まで、自力でたどり着かねばならない。

【ヒューゴー】【エミリー】
地球生まれの14歳の少年で、本編の主人公。愛称はヒュー。コニウス・ブルー研究チームの異星生物学者であるラマンスキー博士のひとり息子。地球から遠く離れた異星の仕事に打ち込み家庭を顧みない父親を快く思っていない。父親である博士も息子との関係に悩んでおり、疎遠になった親子の仲を取り戻そうと、博士は息子のヒューをコニウス・ブルーへの調査旅行へと誘ったのだった。宇宙船の事故でたったひとり未開の惑星上に放り出されたヒューは、サポートAI「カール」の助けを得ながら、父のグライダーで生き延びるための旅を始め、博士がこの星で研究していた「鳥」たちと出会っていく くじら座タウ星系生まれの14歳。コニウス・ブルー研究チームのリーダーであるフェルドマン教授の孫娘で、勝ち気で活発な女の子。テラフォーミングが難航している彼女の故郷では、優秀な人材確保のために教育システムが高度に発達しており、子供たちはさまざまな専門分野を早期に学び社会に参加していく。ゆえに彼女は、ヒューゴーと同年齢でありながられっきとした社会人であり、研究チームの助手として惑星に滞在している。観測用グライダーの操縦に秀でており、科学者チームの足となって墜落した宇宙船及び救命ポッドの捜索に参加する

【サポート用AI「カール」】
ヒューの個人サポート用AI。メールや通話など、個人間の通信や情報検索をサポートするための人工知能ユニットで、人間のような人格プログラムを持つ。本体は小さなメモリチップで、ヒューの左腕のリストバンド状情報端末に搭載されている。未開の惑星ゆえネットに接続できず、その機能をまったく発揮できない環境でありながら、さまざまな助言でヒューをサポートする



惑星コニウス・ブルー
 ゲームの目的は、前述のとおり数千キロ先にある調査基地に到達すること。洋上に点在する島から島をグライダーで渡り歩かなければならないが、そのためには、食糧確保、休息、地形や悪天候などの諸情報を“鳥の生態を調べること”が基本となる。次の島へと確実に到達するためには“鳥の群れ”を味方につけなければならない。

 地球よりも自転が早く、強い嵐が発生するコニウス・ブルーでは、鳥たちは一カ所に留まらず、常に島々を渡り歩く習性を持つ。鳥たちは本能で陸地を見つけるため、鳥たちと一緒に旅をすれば、広大な洋上で迷子にならずに済む。そのために必要な第一歩は「飛行中の鳥たちに接近して“鳴き声”を録音する」ことだ。

 コニウス・ブルーに生息する鳥たちは、鳴き声で互いにコミュニケーションを取り、群れを形成する。主人公のグライダーは、異星生物学者である父親が、鳥の生態観察に使用していたもので、鳴き声を録音・再生するマイクと外部スピーカーが備え付けられている。録音した鳴き声を再生することで、鳥たちは主人公のグライダーを仲間とみなし一緒に飛んでくれるようになる。一緒に飛行する鳥たちを観察すれば、鳴き声が1種類ではなく、特殊な鳴き声を発するといった新たな発見がある。騒がしいときは天候変化の兆しなど、群れを率いて飛ぶメリットはひとつだけではない。

【グライダーで移動 ~ 鳥の鳴き声を録音】
惑星表面の98パーセントを占める海洋。わずかな陸地は島として洋上に点在する。島から島に渡るためにには、鳥たちの力が不可欠。鳴き声を録音して再生すれば、鳥たちを率いて飛べるようになる。その様子をつぶさに観察して、鳥たちの“本能”から天候の変化などを察知していく


 数千キロに及ぶ空の旅には、常に食糧問題が付随する。島にはさまざまな植生があり、虫、魚などの生物が存在する。そのなかから、食料に適したものを自力で探さなければならない。毒性に代表される危険な食材を口にしないためにも、まずは鳥たちが何を食べているのかをじっくり観察。食材の安全性は、ここからある程度推測することが可能だという。

【食料の確保】
食料は島内で探すことになる。生命維持、体力回復に不可欠だが、だからといって片っ端から口にするのは危険。安全性は、鳥が食べているものから推測していくことになる


 こうして調べた食物の名前、安全性、体力回復の度合いは、一般的なADVやRPGのように「○×の草」といった名前があらかじめついているわけではない。食材はもちろん、一緒に飛ぶ鳥たちについても、それは同様。本作では、それらの名称、鳴き声の意味、毒性の有無などを、さまざまな情報を「図鑑」に記録し整理・編集することが可能。食材であれば新たな食糧確保の参考になるし、鳴き声であれば、同じ鳴き声が聴こえたときは登録内容がゲーム画面に自動的に表示される。

【自分の力で情報を編集・整理】
鳥、鳴き声、集めた食べ物など、ほとんどのものに自分で名前をつけてラベリング。鳥の情報は図鑑に記録。同じ鳴き声が聴こえたときは画面に登録した情報が表示されるなど、これ無くして冒険は成り立たないほど


 本作は、いくつかのシナリオが連なることでストーリーが成り立っている。各シナリオにはクリア条件が設定されており、それぞれ目的を達成するためにフライトや鳥の生態観測を行なう必要がある。なお、プレイ中にグライダーが墜落したり、山や崖に衝突したり、食料を補給せず長時間フライトを行ない飢餓に陥るなど、主人公が生命の危機に瀕するとゲームオーバーになってしまう。

【クリア条件を満たしてゲームを進めていく】
各シナリオにはクリア条件が設定されており、プレーヤーはこれを満たすべく行動。途中、生命を落とすほどの危機に瀕するとゲームオーバーになってしまう


 飛行中の視点は、グライダーを後方斜め上から見た“三人称視点”と、操縦者の位置から見た“一人称視点”の2種類が用意されている。プレイ中の視点変更はいつでも可能。三人称視点はグライダーの挙動や付き従う鳥の群れといった周囲の状況が把握しやすく、一人称視点では臨場感あるフライトシーンが楽しめる。

【2種類のグライダー視点】
三人称視点 一人称視点


 本作には「時間の概念」があり、朝、昼、夕方、夜、青夜(コニウス・ブルー独特の時間帯)といった時間の推移、雲、霧、雷、雨、雪といった天候の変化など、時間と天候の変遷がシームレスに再現される。独自の世界観、ストーリーをともなった雄大なグラフィック表現は、プレイする人たちの多くを魅了することだろう。

【スクリーンショット】


(C)2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC./ NK-SYSTEM Co.,Ltd.
※画面は開発中のものです。

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://www.nippon1.co.jp/

(2007年7月20日)

[Reported by 豊臣和孝]



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