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E3 Media and Business Summit現地レポート

ACTIVISIONブースレポート

俳優でコメディアン、ジェイミー・ケネディ。最近作としては「マスク2」がある
7月11日~13日 開催(現地時間)

 ACTIVISIONは同社の新作タイトルを発表するプレスカンファレンスをサンタモニカ市内のホテルで開催。また、サンタモニカ飛行場に併設されたバーカーハンガー展示会場にて新作の試遊台を設置してのブース展示も行なった。

 プレスカンファレンスは、ホラー映画「スクリーム」シリーズで印象的なオタク青年役を演じて注目を集めたコメディアン俳優ジェイミー・ケネディが進行役を務めるというサプライズも。


■ 「CALL OF DUTY 4: MODERN WARFARE」
   ~あの名作「CALL OF DUTY」が現代戦場版になって帰ってきた

 これまで、第二次世界大戦のリアルな疑似体験を提供してきた「CALL OF DUTY」(以下COD)シリーズが「4」で大胆な様変わりを敢行。なんと、「COD4」で現代戦がテーマとなったのだ。題材となるのは米軍海兵隊と英国軍S.A.S部隊。

グラフィックスはシリーズ最高。究極のフォトリアリズムを再現

 「COD」シリーズらしく、登場武器には細心の注意を配り、レーザーサイト付アサルトライフル、クレイモア地雷、0.50口径スナイパーライフル、M-249SAWマシンガンなどなど、専任の軍事アドバイザーを起用して実在する70種の武器を正確に再現している。さらにステルス任務で実際に利用されるギリースーツやナイトビジョンといた関連小道具までをも忠実に再現している。

 ゲームの舞台となる戦場は東欧、中近東と世界中に設定され、現在もどこかで行なわれているかもしれない名もない戦争を疑似体験できる。

 「COD」シリーズらしいシネマティックなゲーム展開は健在。登場するNPC同士が励まし合ったり、インタラクティブな会話をする様はまさに映画感覚。ゲームをプレイしているというよりも、各戦場において、一歩兵の活躍を演じているという感覚が強く、ロールプレイング的要素の強いゲームデザインはちゃんと今作にも受け継がれていると思う。

「COD4」の軍事アドバイザを務めたHank Keirsey中佐が登場し、ふざけた司会進行をするジェイミーを一喝

 グラフィックスはシリーズ最高の呼び声もあるほどの高い完成度を誇る。プログラマブルシェーダ3.0テクノロジーをフル活用しており、被写界深度のシミュレーション、セルフシャドウ付き影生成、ストリーミング・テクスチャ・アニメーション、美しいパーティクルエフェクトなどなど、かなり最先端をいっている印象。また、物理シミュレーションにも力が入っており、動的な破壊アニメーションは一見の価値あり、かなりリアルであった。

 メインコンテンツはやはりシングルプレイモードだが、もちろんマルチプレーヤー対戦にも対応している。

 プラットフォームはPS3、Xbox 360、PC。開発はInfinity Wardが担当。北米での発売は2007年秋を予定。

【スクリーンショット】
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[1分57秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/110MB]


■ 「ENEMY TERRITORY QUAKE WARS」
~チーム対戦型マルチプレイのQUAKEが登場

「QUAKE」シリーズの流れを汲みつつもメインステージは屋外が中心
 世界的大ヒットとなった一人称シューティングゲーム「QUAKE」シリーズの世界観を継承した作品。

 時代設定は「QUAKE II」の前の時間軸、西暦2065年に設定された作品で、人類の連合軍「GDF(Global Defense Fore)」と侵略型敵性エイリアン「ストロッグ(Strogg)」との戦いを描いたものになる。

 ゲームシステムは「QUAKE」シリーズの流れを汲むので当然一人称視点シューティングスタイル。ただし、ゲームデザインとしてはチーム対戦型マルチプレイを前提とした設計になっているのが今作の特徴。

 プレーヤーは人類、ストロッグのいずれかの種族に扮してプレイに参加でき、参加の際には、種族ごとに全く異なる特性が与えられた5つのユニットから任意のモノを選択する。GDF側は「Soldier」(歩兵)、「Field Ops」(偵察兵)、「Engineer」(工兵)、「Covert Ops」(秘密工作兵)、「Medic」(衛生兵)、そしてストロッグ側は「Aggressor」、「Oppressor」、「Constructor」、「Infiltrator」、「Technician」というユニット名になっている。GDFユニットとストロッグユニットとでは、ユニットの呼び名や性能に若干の違いは設けられているものの、基本的にはGDFとストロッグ軍のユニットカテゴリは互いに対応したものとなっているようだ。

 それぞれのユニットには長所と短所が与えられており、チーム戦に勝つには各ユニット特有の長所を生かすような作戦行動が求められる。

 例えばGDFのMedicは傷ついた歩兵の回復が可能。GDF兵の死体はストロッグのTechnicainによってゾンビ兵に改造されてしまうのでGDFのMedicの活躍はそれを阻止する意味合いがある。GDFのField Opsは強力なミサイル攻撃の着弾位置を誘導することができ、一方これに対応するストロッグのOppressorは衛星レーザー兵器の照射位置を誘導でき、互いに誘導できる兵器は違うものの、ポテンシャルは似通っている。

 開発は「Wolfenstein: Enemy Territory」の共同開発を担当したSplash Damage。ゲームエンジンは最新プログラマブルシェーダ3.0世代に対応させたid Softwareが誇る「DOOM III」エンジンの最新改造版。「QUAKE」シリーズとしては珍しい、完全オープンフィールドバトルとなるため、開発に当たってはオリジナル「QUAKE」の開発元id SoftwareのMEGA TEXTURE技術を実装したとのこと。これは、視界の広いパノラマビュー主体の屋外シーンで露呈しやすい、テクスチャの反復パターンを見えにくくするテクノロジー。具体的には複数のテクスチャ素材をブレンドして組み合わせて適用し、テクスチャメモリ容量と、テクスチャ配置を最適化する技術のようだ。実際、遙か遠方まで見渡せるシーンにおいても、草木や岩壁、水面の表現に至るまで反復性が見えにくくなっている。

 マルチプレイは最大24人まで対応。プラットフォームはPS3、Xbox 360、PCに対応。発売時期は未定としながらも年内を予定。なお、残念ながら異種プラットフォーム間の対戦には対応しない。

【スクリーンショット】
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[1分8秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/48.5MB]


■ 「BEE MOVIE GAME」
   ~ドリームワークスのCG映画「BEE MOVIE」を完全ゲーム化

 スピルバーグ率いるドリームワークス制作の長編CGアニメ映画「BEE MOVIE」のストーリーラインをゲーム化した作品。

 ニューヨークのセントラルパーク周辺の街並みをリアルでなおかつコミカルに再現。ここを舞台にプレーヤーは主人公のBarry B. Bensonに扮して、映画のような擬人化されたハチの生活を体験する。

 ハチの視点に立った超アクロバティックな飛行アクションが最大の魅力。ただし、映画ゲームらしく操作はこれまた超シンプルシステムを実装しており、基本的にはモグラ叩き、旗揚げゲームの要領で指示されたアクションボタンを押していくことで、かっこいいハチの飛行アクションが体感できるようになっている。ゲームは基本的には映画ストーリーに沿って進行し、ストーリーに沿ったミニゲームが次々と与えられるというシステム。ハチらしい花の蜜収穫ミッションや、車道での車を避けながら突き進んでいくアドベンチャーフライトミッションなど、ミニゲームは多様なものが用意されている。

 映画制作チームと連動して制作されたというグラフィックスは、カジュアルゲームとは思えないほどの情報量。Xbox 360版とPC版では最先端シェーダー技術の積極利用により、かなり映画版映像に近いビジュアルを実現している。

カジュアルゲームながらグラフィックスクオリティはかなり高い

 発売時期は未定としながらも映画公開時期と連動することが決定している。プラットフォームはXbox 360、PCのフルスペック版の他、PS2、Wii、ニンテンドーDS版も発売される予定。PS3版の発売は短期的には予定されていない。

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[1分8秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/37.3MB]


■ 「TONY HAWK'S Proving Ground」
   ~スケボーゲームの世界標準最新作

プロスケーターTONY HAWK'Sもステージに登場して最新作をアピール
 スケートボード・ゲームのデファクトスタンダード「TONY HAWL'S」シリーズの最新作。

 今作ではBaltimore、Philadelphia、Washington D.C.の街を再現。プレーヤーに自由度の高い、仮想スケーター・ライフを提供している。ゲームが進行していくに応じて3つのスケーター道(スケータークラス)を歩むことができる。1つは、プロスケーター道を突き進む「キャリア・アスリート」、2つ目はトリックやアクロバットを極める「ハードコア・スケーター」、3つ目はスケートパーク建設などを行なう「リガー」だ。

 トリックは、ゲームコントローラの2本のアナログスティックを組み合わせることで自在に作成可能。1本が腕、1本が重心の移動に対応している。

 かっこよく滑った映像クリップと好きな音楽を組み合わせて編集できるビデオエディタも付属。作成したプロモーションムービーはオンラインにアップロード可能で、他プレーヤーとシェアできる。

 ネットワークに繋げば他のプレーヤーがプレイしているシングルプレーヤーモードの街にシームレス参加することもできる。

 北米での発売は2007年秋を予定。プラットフォームはXbox 360とPS3。なお、同名タイトルでWii、PS2、DS版も発売されるがゲーム内容が縮小される。フルスペック版はPS3版とXbox 360版だ。

【スクリーンショット】
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[1分47秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/71.2MB]


■ 「SPIDER-MAN FRIEND OR FOE」
   ~スパイダーマン世界の敵味方大集合のアクションゲーム

 映画「スパイダーマン3」の大ヒットが記憶に新しい、スパイダーマンもののアクションゲーム最新作。サブタイトルの「Friend or Foe」(敵か味方か)にあるように、スパイダーマン世界の敵キャラと味方キャラを複数操ってプレイすることができるのが特徴。

 登場キャラクタはスパイダーマンの他、DocOck、グリーンゴブリン、ベノム、サンドマンなど映画やコミックでお馴染みのキャラが総出演する。ゲームは映画やコミックとは無関係のオリジナルストーリーで展開。絵柄を見てもわかるように、どちらかといえばカジュアルゲーム寄りのパーティゲームに近いテンションで作られている。

 ゲームはスパイダーマンともう1人の任意の相棒キャラクタを選んでスタート。2人のキャラクタを使い分け、それぞれのキャラクタの特殊能力を駆使して敵を倒しパズルを解いていくことになる。

 倒した敵の一部は味方キャラとしてあとで利用できるようになるのも今作ならではの特徴。もちろん、2つのコントローラを使えば、2人同時プレイも可能。また、好きなキャラクタを使っての対戦バトルが楽しめる対戦アリーナモードも搭載。

 北米での発売は2007年秋。プラットフォームはXbox 360、PS2、Wii、PC、DS、PSP。PS3版の発売は短期的には予定されていない。

【スクリーンショット】
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[53秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/16.4MB]


■ 「GUITAR HERO III LEGENDS O ROCK」
   ~エアギターはもう古い。ギブソンギターコントローラでギターヒーローになりきろう

 北米で絶大な人気を誇るギターリズムアクションゲーム「ギターヒーロー」シリーズの最新作。

 収録曲は「ローリングストーンズ」、「ビースティ・ボーイズ」、「パール・ジャム」、「ミューズ」、「ガンズ・アンド・ローゼズ」、「アリス・クーパー」、「キッス」、「ハート」などの楽曲を含むメジャー曲を70曲収録。

 ギターコントローラは「ギブソン・レスポール・ワイヤレス・ギターコントローラ(Xbox 360、PS3、Wii対応)」、「ギブソン・クレーマー・ギターコントローラ(PS2)」に対応。

 楽曲のダウンロードシステムも搭載。マルチプレイでは2つのギターコントローラを使ってのバトルプレイが可能。ゲームプレイ時のプレーヤーアバターキャラクタのカスタマイズ機能もさらに強化。

 プラットフォームはXbox 360、PS3、Wii、PS2。北米での発売時期は2007年秋を予定。

デモンストレーションには楽曲を提供した「ガンズ・アンド・ローゼズ」の元ギタリスト、スラッシュ氏がスペシャルゲストで登場。ステージに登場するなりタバコに火を付けてふかし出すアウトローぶりは相変わらず

【スクリーンショット】
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[1分39秒/QuickTime形式/ZIP圧縮/52.7MB]


□ACTIVISIONのホームページ
http://www.activision.com/
□E3 Media and Business Summitのホームページ(英語)
http://www.e3expo.com/
□関連情報
「E3 Media and Business Summit」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070712/e3link.htm

(2007年7月16日)

[Reported by トライゼット西川善司]



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