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「アルタナの神兵」は、SQUARE ENIX PARTY 2007にて、正式発表されたタイトル。タイトルロゴとプロモーションムービーが公開され、そして特設サイトがオープンしたが、それ以来久々の情報公開となる。まずはじめにご覧いただくのは、かつてヴァナ・ディールの地に起きた大きな戦争について語られるプロローグテキストと、戦争の世界を印象的に見せるコンセプトアートだ。今後も少しずつ情報が明らかになっていくであろう「アルタナの神兵」の歩みだしにふさわしい。
また、今回はほかにも、新NPCとして登場しそうな「サンドリア王国軍 少年騎士団」をはじめ、モンスターでは、「クゥダフ兵団 超重装甲兵」、「オーク帝国軍 皇帝親衛兵」、「ヤグード教団軍 邪法剣豪」の設定画を公開。さらに、新モンスターが2種類、そして13点もの最新エリア画面が公開されている。そのひとつひとつを考察し、この時期ならではの楽しみである想像を広げてみた。 ● プロローグ&コンセプトアート
ヴァナ・ディールを震わせる 大きな大きな戦争があった……
数多の兵士の生命を奪い
けれど……
そこにも、たしかに希望はあった
そして、ぼくらは今
考察:プロローグ&コンセプトアート かつてあった大きな戦争の時代。ゲーム内で語られるこれまで過去のものであった戦争といえば、オープニングムービーにも描かれる「クリスタル戦争」が思い浮かぶ。5周年という区切りを経て、ついにあの時代を駆けるときが来たのかもしれない。今回はプロローグのみであり、まだ全てが憶測の中にあるが、期待が膨らむ。 まずはコンセプトアートを考察していこう。多くの兵が集い旗印を掲げている。手前にいる騎士は甲冑を着たチョコボに乗っている。いまから戦地に赴く、または敵軍を待ち受ける様子に見える。背景に見えている都市はジュノだろうか。公式サイトにあるヴァナ・ディールの歴史「クリスタル戦争とは」では、ジュノ大公の提唱により四大国家によるアルタナ連合軍が創設され、守勢から攻勢へと転じたとされる。これはその頃のイラストかもしれない。 戦争といえばコンセプトアートにもあるように大人数の軍隊があり、大規模なぶつかりあい、そして混戦が思い浮かぶ。こちらの都合に関係なく敵が攻め寄せ否応なく始まり、多くが奪われる。イメージに近いシステムは「アトルガンの秘宝」で実装された「ビシージ」だが、「アルタナの神兵」でも戦争をバトルシステムとして具現化するなんらかのコンテンツが登場するのかもしれない。 プロローグテキストから伺い知れるのは、時代背景が戦争の只中であり、多くが失われた「暗く、儚く、そして哀しい時代……」であるということだ。クリスタル戦争を発端にした悲話やエピソードは多数登場してきたが、それはあくまで本編の時代になんらかの形で伝えられたという前提があった。この時代に人知れず失われ、未来の冒険者には伝えられていない物語もきっとたくさんあっただろう。そこにはその時代を苛烈に生きていた新キャラクタの存在も期待できそうだ。
仲間(パーティ)、英雄(ヒーロー)、宿敵(ライバル)と、それぞれの言葉に読みをつけているところに、なんらかの意図が感じられる。パーティは現存する冒険者の集まりによる編成と思えるが、それ以上の意味を持つようになるのかもしれない。ヒーローとは、冒険者の誰かなのか、それとも本編にも登場するキャストの現役時代の活躍をさすのだろうか。そしてライバル。戦争の時代であり、好敵手ではなく「宿敵」としているところからは、冒険者同士が競い合うような意味とは考えづらい。幾度もめぐり合い、相まみえる絶対的な敵といえる存在が現われるのだろうか。 ● 設定画:「サンドリア王国軍 少年騎士団」、「クゥダフ兵団」、「オーク帝国軍」、「ヤグード教団軍」
考察:少年騎士団や獣人軍の設定画 戦争という暗い時代であっても、希望を持って参加する一団がもちろんあるのだろう。少年騎士団はその最たる存在になりそうだ。「FF XI」は重厚なテーマ、ストーリーの中にコミカルな魅力をはさみ、軽妙感を生み出している。少年たちの奇想天外な作戦はそうしたシーンを見せてくれそうだ。
一方、獣人軍はいずれも本編の世界より武装していて、凶悪さを覗かせる。なかでも東方の地より馳せ参じたというヤグード教団軍の邪法剣豪はインパクトがある。東方の地より訪れしヤグードというと、「アトルガンの秘宝」に登場する“ゲッショー”が思い浮かぶ。また、「クゥダフ兵団 超重装甲兵」はバストゥーク国の強力な火器に対抗するため、とある。戦争の風景がもしバトルコンテンツとして再現されるのであれば、こうした火器の類も登場するだろうか。 ● 最新エリア紹介。照葉樹や草花が咲き乱れる美しい風景。既視感を覚える不思議な世界
考察:最新エリア画面13枚。タブナジアエリアが気になるところ 今回公開された各エリアは、既存エリアの過去のシーンが多いものの、雰囲気が大きく異なっていて似て非なる世界に仕上がっている。特に地表の植物や空の雲の表現は、元のエリアと比べると飛躍的に上がっていて、(現実世界の)時代の進化を感じさせてくれる。その質感にアトルガンエリアのようにすら見える。
「アルタナの神兵」が発表された「SQUARE ENIX PARTY 2007」では、開発運営陣によるトークセッションが行われた。(詳しくはこちら)その中に、「もし5年前に戻れるなら……」という質問があり、初期エリアの雲や天候を作り直したいとグラフィックチーム須藤氏が答えている。異なる世界でありながら初期エリアのリファインという想いも含んでいるのが「アルタナの神兵」でもあるのだろう。最新のクオリティで作られる過去の初期エリアは初期の思い出と新鮮さが同居する不思議な魅力の世界になるのではないだろうか。 ● 新モンスター2種類を公開
考察:新モンスター2種類についてみられる融合という特徴
どちらのモンスターも個性的なのだが、共通点として、異種の生物がかけあわされたような自然に生まれないような存在となっている。生物の融合、合成、これらのキーワードにはある国の存在が浮かび上がるが……。かの国は大戦中、アルタナ連合諸国が参戦を要請され、再三の援軍要請にかかわらず、孤立主義を貫き、派兵を見送ったという経緯がある。「アルタナの神兵」の物語は、アルタナ連合諸国の過去にとどまるのか、それとも裏に潜む真実があり、新たな繋がりを見せるのか。今後の発表に期待したい。 (C)2002-2007 SQUARE ENIX CO.,LTD All Rights Reserved.
□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年7月12日) [Reported by 山村智美 / Pomm]
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