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【連載第118回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

Wii用ワイヤレスセンサーバーやスタンドで設置環境を向上!
Wii用有線LANアダプタやエネループのUSB専用充電器セットも使ってみた

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今週はWii用の製品を一挙に試してみた。まずはこれまでになかった製品ジャンルとして、本体付属品より大きく、そしてワイヤレスで設置できる「センサーバー」としてNYKOの「Wireless Sensor Bar」を取り上げる。また、ちょっとした製品だが光るところのあるセンチュリーの「360℃可動スタンド(Wiiセンサーバー専用)」を試した。

 さらに、Wiiのインターネット接続に関して、通信速度の向上やレスポンスの向上を期待し、プラネックスの「ゲームコネクト USB2.0 LANアダプタ」での有線接続を試してみた。最後には「自腹で買ってみました! コーナー」で「エネループ USB専用充電器セット」をWiiに使ってみた。

【今週のおしながき】
Wii NYKO「Wireless Sensor Bar」
Wii センチュリー「360℃可動スタンド(Wiiセンサーバー専用)」
Wii プラネックス「ゲームコネクト USB2.0 LANアダプタ」
PS3 自腹で買ってみました! サンヨー「エネループ USB専用充電器セット」



● センサーバーをワイヤレスに! 自動電源オフ& アラートタイマー機能付き

「Wireless Sensor Bar」

    メーカー:NYKO
    購入価格:3,200円


大きさを除き、カラーなどの外観は本体付属のセンサーバーに似せてある
 Wiiのセンサーバーをワイヤレスにし、かつパワーも強いものにしようというのがこちらのグッズだ。本体付属のセンサーバーと比べ、サイズは2回りほど大きい。

 Wii付属のセンサーバーはWii本体とケーブルで接続し電力を得るが、こちらは単三電池を4本使用する。電池駆動により完全なワイヤレス動作を実現しているわけだ。公称値として連続使用時間は最大30時間。使用可能距離は、約7.62mまで認識するとしている。ちなみに、純正では5mまで保証されている。

 センサーバーは、2つのLEDの発光をWiiリモコンで捉え、その位置関係や距離でひねり、前後移動といったものを計測している。つまり、本体とセンサーバーとのやり取りは単なるLEDの発光のための電力供給のみで、特別なことは行なっていない。リモコン側で認識できさえすれば、センサーバー自体は別にどんなものでもかまわないはずだ。

 早速「Wireless Sensor Bar」を使用してみた。まずセッティングだが、ワイヤレスなので、煩わしいケーブルさばきは不要な点はありがたい。スタンドは付属しないものの、本体に付属しているセンサーバースタンドがそのまま使える。気になったのは、筐体が大きく重量も付属品よりあるため、例えば、薄型テレビ上部の薄い縁などにセットするのは少々心配なケースもあるだろう。

 筐体の右上にある押ボタンで電源のON/OFF操作をする。押すと電源オン、3秒間長押しすると電源オフになる。背面にはタイマーのスイッチがあり、OFF、1HR、2HRS、と3段階に切り替えられる。これはアラートと自動電源オフの設定で、1HRでは電源ONから1時間、2HRSでは2時間が経過するとセンサーバーのスピーカーから「ピーピー」というアラートが鳴る。アラートは5分間鳴り、その後自動的にセンサーバーの電源はオフになる。

 実際にWiiリモコンを使ってみたが、特に付属のセンサーバーとの違いは感じない。前述のようにセンサーバーに必要な赤外線LEDを電池駆動で動作させているので、根本的には同じであり、操作全般に特別な違いや支障は見られない。リモコンを向ける角度の許容範囲なども試してみたが、センサーのなるべく正面が望ましい点は変わらず、許容する角度も純正品との違いは感じられなかった。

 続いて認識可能距離を調べてみたが、これはWii本体の感度調整設定によっても変わってくる。距離を短く設定した場合には2m弱、最大にした場合は7m以上でも使用できたのだが、実は純正のセンサーバーもほぼ同じような結果が得られた。これ以上の距離は画面との距離もあるため、ゲームプレイに関して意味をなさないだろう。ちなみに今回測った最長距離は約8メートルで、研究所員が在宅するマンションのベランダ隅から玄関外までの距離に及んだ。

 また、「Wireless Sensor Bar」と純正のセンサーバーと併用してみたところ、認識可能距離がはっきりと伸びた。感度調整設定で距離を短くしたときには2m弱だった許容距離が、4mほどになった。赤外線LEDが増えたことで認識力が上がった結果だろう。最長距離は調査しきれなかったものの、そちらの向上も期待できそうだ。特に動作にも問題は見られない。許容距離を稼ぐ意味や、認識をより強固にする意味、ワイヤレス側の電池切れによる操作不能を防ぐ保険的意味合いで、併用する方法はオススメかもしれない。

 電源の切り忘れを防止するアラートは、プレイタイムを制限するアラートにも使える。きっかり1時間、2時間で動作するため、小さな子供のプレイ時間を制限する目的に使える。連続プレイの小休止の目安としてもいいだろう。

写真左は本体付属のセンサーバーと並べたところ。大きさの違いが一目瞭然だ。写真中央は電源ボタンとLED、写真右は背面にあるアラートタイマー設定のスイッチ



● センサーバーの向きや傾斜を調整できる専用スタンド

「360℃可動スタンド(Wiiセンサーバー専用)」

    メーカー:センチュリー
    購入価格:580円


シルバーカラーだが素材はプラスチックなため、重量は軽い
 Wiiのセンサーバー関連として2品目は専用スタンドだ。製品としてはかなりシンプルなもので、素材はシルバーカラーのプラスチック製。センサーバーを乗せる部分は稼働式になっていて、360度自由に回転できる。土台部分の底面には両面のテープがあらかじめ貼られていて、これを使って固定する。

 非常に簡単な製品なのだが、特筆すべき点として、センサーバーを上下の傾斜をつけて設置できる。可動部分がボールベアリングになっているためだ。センサーバーはテレビの上か下にセッティングするが、テーブルなどの遮蔽物があったり、座っている位置からの高さがしっくりこなかったりと、微妙に調節したい人もいるだろう。そうしたあと一歩の希望をかなえられるアイテムだ。

 スタンド部分はへりが立っているので、形状的に本体付属のセンサーバー、もしくは同形状のセンサーバーにのみ対応する。へりが立っているものの、センサーバーから本体に伸びるケーブルを避けるくぼみがついている。特に強く固定する仕組みはないが、へりによって支えられるため前述のように傾斜をつけてもスタンドから外れにくい。

 簡単な製品ではあるが、本体付属品ではかゆいところに届かないあと一歩をかなえてくれる、グッズらしい製品だ。

写真のように本体付属のセンサーバースタンドに比べ、向きや傾斜を自由に調整できる



● Wiiのインターネット接続を有線接続に! 速度向上や安定性向上は見込めるか

「ゲームコネクト USB2.0 LANアダプタ」

    メーカー:プラネックス
    価格:3.280円


2個のLEDがついている以外は特に仕掛けはなく、シンプルなアダプタになっている
 無線LAN(IEEE802.11b/g準拠)でインターネット接続をするWiiを有線接続可能にするアダプタだ。本体との接続にはWiiの背面にあるUSB2.0のポートを使用する。特徴としてはWii以外にもWindows Vista/XP/2000/Me/98SEやMac OS XのPCにも使用できる。

 アダプタはWiiの本体カラーに近いホワイト色で、電源状態と通信状態を示すLEDを2つ搭載している。USBバスパワーで動作するため外部電源などは必要ない。使い方も簡単で、本体とつなげるだけでプラグ&プレイ、ホットプラグ機能によって認識される。ネットワーク設定等はWii本体側の設定になるが、電源のことも含めて基本的に差し込むだけで使えるようになる。

 使用感だが、試した環境ではブロードバンドルーターを使っているため、アダプタ差し込み後Wii本体側のインターネット設定で自動接続設定を行なうとすんなりと使えるようになった。Wiiには有線接続用の純正オプションや設定メニューがもともとあることもあって、特別な問題もない。

 特筆すべき点が少ない製品ではあるのだが、今回は通信の転送速度に変化があるかを試してみた。無線LANでの通信と比較して安定性の向上と通信速度の向上が見込めるのではというわけだ。通信速度の指標は、インターネットブラウザからアクセスした「goo スピードテスト」を活用した。研究所員の環境はBフレッツマンション、試しにルーターと有線接続しているWindows PCで計測したところ、16.2Mbpsという結果を得られた。

 早速Wiiの無線LAN通信による速度を計測。結果は2.31Mbpsとなった。続いて有線接続に切り替えてアクセス、速度を計測したところ、2.94Mbpsとなった。予想していたより大きな向上は見られなかったものの成果は得られた。また、無線LAN特有のチャンネル干渉などによるレスポンスのひっかかりがなくなり、若干キビキビと動くようになったかな、と感じた。直接的な速度の向上ではなく、こうした動作の安定から得られた結果かもしれない。

 まず何においても無線LANの環境がない人にとっての選択意義があるが、上記のように通信の安定や速度・レスポンス向上を狙う意義もあるだろう。



自腹で買ってみました!
「エネループ USB専用充電器セット」

「エネループ USB専用充電器セット」

    メーカー:サンヨー
    価格:オープンプライス(購入価格:1,980円)


ケーブルを側面に収納可能で、写真のようにコンパクトになる
 Wiiリモコンを使うのに欠かせない乾電池やバッテリー類において、利用している人が多いであろう充電式ニッケル水素電池エネループ。かねてからゲームグッズ研究所でも書いてきたように、Wii本体の背面にはUSBポートがありぜひともエネループをUSB充電したいと思ってきた。そしてついに「USB専用充電器セット」が登場。単三型乾電池2本をUSBポートからの給電で充電できる製品だ。

 この「USB専用充電器セット」については、やじうまミニレビュー(家電Watch)が早期に掲載されているので、基本的な内容はそちらをご覧いただきたい。研究所では主にWiiのUSBポートを使う場合を試した。

 まず、接続や使用感だが、一番気になったのがUSBケーブルの短さ。充電器の側面に収納できる作りをしているため、ケーブル長は5cmほどしかない。そのため、Wiiを縦置きにしている場合は差し込んだ充電器を宙づりにするようになってしまった。ポートを損傷しないかと少し心配になる。Wii本体を横置きにしている場合は筐体の上に置くことができたので、頻繁に充電器を使うなら横置きにするのがオススメかもしれない。

 次に充電時間の長さ。2本を満充電するには280分が必要とあり、実際に試した限りでも約5時間ほど充電時間がかかっていた。急速充電をあてにするのではなく、Wiiリモコン用の予備を充電しておくような使い方がいいだろう。

 デザインもよくコンパクトで、ケーブルを収納できる作りを含め携帯性がよい製品なのだが、据え置き機のWiiに使うとその携帯性が合わないところが出てしまった。もちろん使用には問題はなく、USBの延長ケーブルを介したり、本体を横置きすることで置き場所の問題も回避できる。だが、できれば据え置きを意識した、ケーブルが少し長い4本充電バージョンなどの登場にも期待したいところだ。

Wiiにつなげてみた。縦置きにしていると、写真中央のようにぶらさげるほかない。写真右のようにWiiを横置きにすればギリギリで上に置ける



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□NYKOのホームページ
http://www.nyko.com/
□センチュリーのホームページ
http://www.century.co.jp/
□プラネックスのホームページ
http://www.planex.co.jp/
□サンヨーエネループのホームページ
http://www.sanyo.co.jp/eneloop/

(2007年7月3日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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