株式会社ウェブテクノロジは、スタジオソリューションズ有限会社の開発したバグトラッキングシステム「TestingStudio Ver2.0（Ver2.0）」の販売を開始した。対応OSは、サーバー側が日本語版のWindows Server 2003 SP1/R2(64bit版には非対応)で、クライアント側が日本語版のWindows XP SP2/2000 SP4。

　「Ver2.0」は、2006年にリリースされたバグトラッキングシステム「TestingStudio Ver1.0（Ver1.0）」に寄せられた意見を元に、新機能の追加やユーザーインターフェイス面の向上など、細部に渡って改良が施されたバージョン。バグレポートの変更履歴等、最終デバッグ時に山積するさまざまな情報をデータベースで管理できる。

　「Ver2.0」の新機能と改良点は以下の通り。

・カスタマイズ性の向上
インターフェイス面のカスタマイズ性が向上したことにより、レポート用紙にまとめられたバグレポートからの移行がスムーズに行なえる。このほか、ユーザーごとの権限やプルダウン選択項目、状態名称や提出経路など、多岐に渡る項目を現場に合わせてカスタマイズできる。

・Microsoft Excel 2003形式でのデータ出力
「Ver1.0」での、プロジェクトすべてのレポート出力に加え、使用者が選択したレポートのみを出力することも可能となった。

・レポート処理状況を表示
プロジェクト一覧で、処理済データと未処理データの割合をグラフで表示。各プロジェクトの進捗状況を視覚的に判別できる。

・検索メニューの強化
条件式を用いる検索メニュー上で検索式を保存しておけば、次回以降ワンクリックで呼び出せる。検索式をプロジェクト共有データとして保存することもできるため、同じプロジェクトに参加している人も使用可能。

・ワークフロー管理機能の向上
ワークフローを視覚的に確認できるため、バグレポートの移動経路も一目瞭然。詳細な情報も直感的に把握しやすくなった。

・処理の高速化
情報処理スピードを高速化。データベースとしてMicrosoft SQL Server 2005を採用しており、将来的にデータが増加しても対応しやすい。

・プロジェクトテンプレート機能を追加
プロジェクトデータベースをテンプレート化することができる。新たなデータベースを作成する際に、元のデータベースからユーザー情報等を容易に引き継げる。

　このほか、テスター個々のスキル比較データ（バグ発見率等）を閲覧できる機能など、最終デバック時の作業効率を高めるための機能が搭載されている。

■ 動作環境

サーバー側
● 追加ソフトウェア:Microsoft SQL Server 2005、Microsoft .NET Framework 2.0、Internet Information Server(IIS) 6.0
●CPU:Intel Pentium 4 2GHz以上または相当のx86互換プロセッサ
●ハードディスク:空き容量50MB以上(インストールに必要な最小容量)、データベース領域として2GB(最小)
●搭載メモリ:256MB以上
●グラフィックス:800×600ドット以上

クライアント側
●追加ソフトウェア:IE 5.0以降、Microsoft .NET Framework 2.0
●CPU:Intel Pentium III 600MHz以上
●ハードディスク:本体プログラム、データともにサーバーより自動的に取得するためインストール領域は不要
●搭載メモリ:256MB以上
●グラフィックス:1024×768ドット以上
●ネットワーク:インターネットを経由して外部からサーバーに接続する場合は、HTTPSの使用を推奨

　なお、6月1日に東京の「ベルサール神田」で行なわれる「Game Tools & Middleware Forum 2007」のウェブテクノロジブースにおいて、「Ver2.0」のミニセミナーとデモンストレーションが実施される。

　また、30日間無償の試験運用も実施中。サーバーにインストールするだけでなく、同社が設置したサーバーにユーザーとしてログインして試用することもできる。

□ウェブテクノロジのホームページ
http://www.webtech.co.jp/
□スタジオソリューションズのホームページ
http://www.studiosolutionsltd.com
□「TestingStudio Ver2.0」のページ
http://studiosolutionsltd.net/TestingStudio.aspx

(2007年5月30日)

[Reported by 中野信二]