価格：384,825円(ベーシック構成時)より

　デル株式会社は、個人向けPCのハイエンドシリーズ「XPS」の最上位機種となる「XPS 720 H2Cエディション」を5月28日より発売を開始した。価格は、最小構成のベーシックモデルで384,825円より。

前傾姿勢が特徴的なアルミケース。赤や青のライトも内蔵されるなど、LANパーティーへの持ち込みも意識されたデザインだ

　「XPS」は、最新のハードウェアを詰め込んだゲーマー向けのPCと位置づけられたデルのハイエンドシリーズ。デスクトップとノートのラインナップが存在するが、今回はデスクトップ向けの最新モデルとなる。従来シリーズ同様、BTOに対応し、各種ハードウェアや周辺機器、OSなど自由な組み合わせで購入することができる。

　「XPS 720 H2Cエディション」は、「XPS 710」の後継モデルで、2007年1月に発売された「XPS 710 H2C」のマイナーチェンジバージョンとなる。高級感のあるアルミ製のボディに、液体ラジエータと熱交換器の二段冷却(H2C)システムを搭載。これにより、大幅な冷却効果と静音化を実現している。

　今回は、さらにその上でCPUを定格以上で動作させるオーバークロックにも対応する。Core 2 Extreme QX6700 2.66GHzは3.2GHz、Core 2 Extreme X6800 2.93GHzは3.46GHzという、いずれも3GHz以上のクロックでの動作を実現する。

　ビデオカードは、DirectX 10世代のNVIDIA GeForce 8800 GTX(768MB)が搭載可能で、SLI構成への変更も可能。OSについてはついにWindows XPが選択対象から外れ、Windows Vistaのみとなるなど、名実共にDirectX 10世代のゲームプレイに必要なハードウェア/ソフトウェアを全部揃えた構成になっている。

　そのほかの違いとしては、まずチップセットがNVIDIA nForce 590 SLIからNVIDIA nForce 680 SLIに刷新されている。ドライブは、DVDに加えて、Blu-rayドライブの選択も可能となり、「XPS 710 H2C」から対応したAGEIA PhysX物理演算カードも標準オプションとして選べるようになっている。肝心のDirectX 10専用タイトルがいまだ限定的なのがネックだが、買い換えを検討しているゲーマーには要注目の1台だ。

「XPS 720 H2C エディション」ベーシック構成(384,825円)

・Windows Vista Premium
・Core 2 Extreme X6800 2.93GHz
・1GB(512MB×2)DDR2-SDRAM
・160GB SATA 3.0Gb/s NCQ HDD
・DVDドライブ
・NVIDIA GeForce 8600 GTS 256MB
・AC'97 サウンドコントローラ
・モニタなし
・USB キーボード・マウス

「XPS 720 H2C エディション」推奨構成(848,575円)

・Windows Vista Ultimate
・Core 2 Extreme QX6700 2.66GHz
・4GB(2GBx2) DDR2-SDRAM
・750GB SATA 3.0Gb/s NCQ HDD
・Blu-rayドライブ
・NVIDIA GeForce 8800 GTX 768MBx 1枚
・Sound Blaster X-Fi Xtreme Music
・Dell 3007 WFP-HC モニタ
・Bluetoothキーボード・マウス

[Reported by 中村聖司]