|
今回のアップデート内容のうち、ゲーム関連は主に2つ。 1つ目は、PSおよびPS2規格ソフトウェアの映像を、HD解像度にアップコンバートして出力する機能の実装。ゲーム設定の項目に新たに「PS/PS2アップコンバート」と「PS/PS2スムージング」が追加されている。この機能を使用することで、PS/PS2のゲームが1080pまでの出力に対応する。 アップコンバートには「切」、「ノーマル」、「フル」の3段階があり、「ノーマル」では縦横比率を保ったまま画面サイズまで最大化、「フル」では縦横比率に関係なく画面サイズいっぱいまで引き伸ばされる。「PS/PS2スムージング」は「入」にすると、アップスケールでただ拡大するだけでなく、粗さを軽減する。ただ、ソフトウェアによっては、「入」に設定してもスムージングの効果がわかりにくかったり、画像が乱れたりする場合があるので、その場合は「切」にする必要がある。 アップコンバートの画像を比較するために、PS2「鉄拳5」を各モードで表示した画面を掲載した。HD解像度に比べ、もともとの解像度が低いため、高画質という印象は受けないものの、PS3側で画面サイズいっぱいまで表示する設定にできるのは嬉しいところ。スムージング機能に関しては、タイトルにもよるということで、今回のテストケースでは静止画の状態では違いがほとんどわからない。このあたりは人により好みの分かれるところなので、実際に試して選ぶといいだろう。
【5月24日19時追記】
ゲーム関連のもう1つは、PSおよびPS2規格ソフトウェアのセーブデータに関するもの。メモリーカードアダプターを使って、メモリーカードおよびPS2専用メモリーカード(8MB)にコピーする機能が実装され、PS3でプレイしたセーブデータを、再びPS/PS2に戻せるようになる。また、コピー禁止に設定されているPS/PS2規格ソフトウェアのセーブデータをPS3にムーブできるようになっている。 映像出力では「RGBフルレンジ(HDMI)」と「Y Pb/Cb Pr/Crスーパーホワイト(HDMI)」の2種類が登場。これらに対応したテレビの場合は、使用することで画質が向上する可能性がある。 このほかでは、DVDをHD解像度にアップコンバートして出力する機能(コンポーネントまたはD端子の場合、一部のDVDではアップコンバートされない)や、DLNAサーバー機能を搭載したPCやレコーダーに保存された静止画や動画を再生する機能、そして「フォト」には印刷、ズーム、トリミング機能と新しいタイプのスライドショーなどが追加されている。
また、PS3のHDDに保存された映像をPSPで再生するリモートプレイ接続が、インターネット経由でも可能になっている。ただし、この機能を利用するためには5月末公開予定のPSPのシステムソフトウェアのアップデートが必要となる。
「鉄拳5」 (C)1994 1995 1996 1999 2001 2004 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED. 「鉄拳5 DARK RESURRECTION」 (C)NBGI
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2007年5月24日) [Reported by 滝沢修]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|