6月よりβテスト開始予定

　テトリスオンライン・ジャパン株式会社は、5月17日、「テトリス」をモチーフにしたWindows PC向けのオンラインエンターテインメントサービス「テトリスオンライン」を正式発表した。サービススケジュールは6月よりβテスト開始を予定し、その後のスケジュールについては近日中に発表を予定。ビジネスモデルは、従量制とアイテム課金制をミックスさせたハイブリッド課金になる見込み。

テトリスオンライン・ジャパンの公式サイト。福岡に本社を置き、2005年12月設立の比較的新しい会社だ

「テトリスオンライン」のソーシャルネットワークサービス「TECO」。SNSからゲームを起動する形になるようだ

　「テトリスオンライン」は、世界を代表するパズルゲーム「テトリス」のオンラインバージョン。テトリスオンライン・ジャパンは、携帯電話を除くすべてのオンラインプラットフォーム上の「テトリス」のライセンスを保有しており、その第1弾が「テトリスオンライン」となる。

　「テトリスオンライン」は、同社が開発したゲーム本体そのものと、同社が展開するSNSサービス「TECO(テコ)」の2つのコンテンツで構成され、ビジネスモデルとしては、ゲームに対する課金と、アバターへのアイテム課金の2軸となる。運営はテトリスオンライン・ジャパンが担当し、課金決済等についてはゲームポータルと提携し、ポータル各社が代行する予定だ。

　「テトリスオンライン」のゲームモードは、ひとりで遊べる「シングルモード」、CPUを相手に対戦プレイが楽しめる「VS CPUモード」、そしてメインモードとなる「マルチモード」の3種類を用意。シングルモードは、ひたすらラインを消していくマラソン、40ラインを消すスピードを競う「スプリント」、そして制限時間内に設定されたラインを消す「チャレンジ」の3種類が用意されている。また、「VS CPUモード」では、強さやプレイスタイルの異なる10種類のコンピューターと対戦が楽しめる。

　新しい試みとしては、ラインを消す方法に、既存の「テトリス」ルールだけでなく、ブロックの隙間にTブロックをはめる「T-スピン」、連続してラインをクリアすることで攻撃力が増していく「連(レン)」といった新しい消し方を用意したことが挙げられる。

　SNSサービスの詳細については、後日発表ということだが、サンプル画面を見る限りでは、汎用性のあるブログエンジンをベースに、「テトリスオンライン」の起動ボタンやテトリスの成績が大きく表示され、テトリスマネーやプレイスタイルといった“ならでは”の要素が散見される。

　マーケティング・プロモーションについては、大手ポータル数社と提携を予定しているようだ。今後の続報に期待したいところだ。

【テトリスオンライン】
「テトリスオンライン」の開発中のスクリーンショット。コンテンツはすべて自社開発だという。マルチプレイでは最大6人の同時対戦が楽しめる

(C) 2007 Tetrisonline Japan, Inc. All Rights Reserved. Tetris (R) & (C) 1985~2007 Tetris Holding,LLC. Licensed to The Tetris Company. Game Design by Alexey Pajitnov. Logo Design by Roger Dean. All Rights Reserved.

□テトリスオンライン・ジャパンのホームページ
http://www.tetrisonline.co.jp/

(2007年5月17日)

[Reported by 中村聖司]