会場：秋葉原UDX内「AKIBA SQUARE」

　NHN Japan株式会社(以下NHN)は4月28日、同社のオンラインゲームポータル「ハンゲーム」で展開するオンライン3Dアクションシューティングゲーム「SPECIAL FORCE(SF)」のオフラインイベント「SPECIAL FORCEオフラインイベントパーティー2007」を、東京秋葉原の秋葉原UDX内「AKIBA SQUARE」にて開催した。

　「SF」は韓国Dragonflyの開発で、2004年NeoWizの運営により韓国でサービスが開始されて以来、ミリタリーオンラインFPSブームの火付け役となったタイトルだ。日本ではNHNが提供する「ハンゲーム」で運営され、ゴールデンウィーク後には会員登録者数100万人突破記念のキャンペーンが予定されるなど、カジュアル層を中心に人気が浸透しつつある。

　この日の目玉は、事前のオンライン登録から抽選により集まった20人のユーザーと、当日参加枠の12人のユーザーを合わせた32人のユーザーによる「SF」のトーナメント戦だ。オンライン登録に漏れたユーザーも当日枠狙いで会場に集まり、こちらも抽選となるなど本作の人気ぶりを見せた。

　また、予選と決勝戦の合間では、「ゼーット」の掛け声でおなじみの歌手水木一郎氏も登場。「マジンガーZ」と「獣拳戦隊ゲキレンジャー」を熱唱し、会場を沸かせた。

■ 昨日の戦友は今日の敵！熾烈なチーム戦に続くデスマッチでの決勝ラウンド

　この日のトーナメントは、事前・当日枠を合わせた32人を、4人8チームに分けたチーム戦で予選を行ない、勝ち残った2チーム8人によりデスマッチが行なわれる方式で開催された。

　チームはブラウン、パープル、グリーンといったカラーで色分けされ、準決勝まではマップ「Fortress」の、攻守に分かれてドキュメントを奪い合うデュエルモードで戦われた。使用する武器が偏らないよう、スナイパー系、ライフル系といった括りで4人の武器があらかじめ割り当てられ、チーム内の作戦会議によって担当武器を決定した。

　作戦タイムの中で、武器と役割など一通りの試合運びがチーム内で決められると試合が始まる。即席チームということもあり、各チームとも試合が始まると指示出しは「左、右」といったシンプルなものがほとんどで、ラウンドの合間の数秒間にチームチャットで指示し合っていた。

　この日チーム戦を勝ち上がり、8人でのデスマッチで優勝を決めたのはKeNNy選手。「Counter-Strike」や「O2JAM」といったタイトルで世界大会に出場経験もあり、当日は彼目当ての観客もいたようだ。

　昨年9月の「World Cyber Games 2006」以来の大会で緊張もあったというが、チーム戦ではリード役に回るなど中心的な役割を見せていた。予選と同じマップ「Fortress」で、20Kill先取のデスマッチによる決勝戦では、2位以下のプレーヤーに倍差をつける勢いで20Killを達成し、久々のFPSの大会で貫禄を見せた。

　決勝戦では、使用する武器に制限はなく、個性を出したい選手にとっては格好の機会となった。優勝したKeNNy選手など、多くの選手が連射力のあるAKなどのアサルトライフルを選択した。しかし中には連射力に欠け、デスマッチに不利とされるスナイパーライフルを敢えて使い続け、男の意地とばかりにマップ中央の教会に陣取りKill数を稼ぐ猛者の姿も。この他にもAUG選手のように「クセがある武器を敢えて使い続けます」と述べるユーザーもいるなど、オンラインFPSでのユーザーの個性の出し方を垣間見た面白い試合だった。

「Fortress」はマップ全体が狭く中央の教会付近がグレネードの飛び交う主戦場となる。フラッシュグレネードの自軍側への投擲ミスや突入のタイミングが勝敗を分けた	予選の試合開始前の1コマ。即席チームのため、各チームともラウンド中の細かい作戦は右、左といった単純なもの。クラン大会やチーム戦大会など、今後のオフラインイベント開催にも期待したいところだ

インタビューに答えるKeNNy選手。最近は「Counter-Strike」、「O2JAM」、「SF」などをプレイしているとのこと。プロゲーマーとしての活動はひと段落させたが、今後は音楽活動に本格的に取り組んでいきたいとのこと。キレのあるマウスさばきは健在だ	秋葉原周辺で行なわれるPCゲーム関連のイベントにはよく参加するというP選手。決勝には残ったものの、KeNNy選手を見て、「2位を狙うしかないな」と苦笑い
予選と決勝戦の合間のステージで登場した、アニキこと水木一郎氏。トークではモデルガンやゲームにも造詣が深いことをアピール。今後もアニメソングを歌い続けていくとのこと

■ 「SPECIAL FORCE」を体現する、カジュアルながらも贅沢なステージ

閉会式ではNHN御手洗達生氏が登壇。今後もオフラインイベントを継続して行なっていきたいとのこと

　この日のイベントは会場全体を贅沢に使った配置となっており、短い時間の中でさっと集まりさっと終わることのできるカジュアルな「SF」らしいイベントとなった。A、Bの予選ブロックが行なわれる2エリアと、決勝の行なわれるメインエリアが別個に用意され、選手用には計24台のPCが用意された。

　また、会場にはスポンサーブースとして東京マルイのスナイパーライフルと、フルオートの電動ガンを試射できるスペースも設けられた。試射スペースには本作のユーザーの他、UDXを訪れた来場者も引きをきらず参加し、人気を博していた。

　さらに4台用意された試遊台はオンラインのサーバーに繋がっており、会場の4人の間ばかりでなくオンラインで接続している「SF」の運営チームを混ぜて対戦できる試みを行なっていた。オンラインFPSの草分けである「SF」をアピールするオフラインイベントとして、面白いイベントであった。

観客はオールスタンディング、予選決勝とも選手に近い場所で観戦できた。その割には選手の手元の動きや戦術などのテクニックを詳しく解説してくれる人物がおらず、もったいない印象		東京マルイによるスポンサーブースでは、アサルトライフルとスナイパーライフルを用いたプリンキングが楽しめるスペースも。ユーザーばかりでなく、UDXを訪れた外国人観光客にも人気だった
優勝のKeNNy選手に賞品の東京マルイの電動ガン「M16A1」を手渡す水木一郎氏	試遊台は4台設置され、オンライン上での対戦が楽しめるようになっていた。常に満席とはいかず、もう少し観客が入っていればと感じた	決勝ステージと予選ステージを分けたためか、マウスの使用機材が異なっていた。統一したデバイスを用いるなど選手に配慮すべきだった。決勝戦ではマップをロード中に選手のクライアントが落ちてしまうトラブルが幾度か起きた。本作をプレイする際にはしばしば起きることだが、早急に改善して欲しいところ

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(C)2006 NHN Japan Corporation Published by NHN Japan Corporation

□NHN Japanのホームページ
http://www.nhncorp.jp/
□ハンゲームのホームページ
http://www.hangame.co.jp/
□「SPECIAL FORCE」のホームページ
http://sf.hangame.co.jp/os_index.asp
□関連情報
【4月20日】NHN Japan「SPECIAL FORCE」ゴールデンウィークにアップデートを実施
同時にゲーム内通貨などがもらえる2つのキャンペーンも開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070420/sf.htm
【4月2日】NHN Japan、オンライン3Dアクションシューティング「SPECIAL FORCE」
秋葉原でオフラインイベント開催。水木一郎氏も参加!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070402/nhn.htm
【3月20日】NHN Japan、WIN「SPECIAL FORCE」アップデート実施
新マップ「Fortress」などを実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070320/sf.htm
【2006年12月21日】NHN Japan、オンラインFPS「Special Force」
会員登録20万人突破記念クリスマスイベントを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061221/sf.htm
【2006年12月8日】韓国産大型オンラインFPS、ついに日本上陸
デュエルとコスチュームで幅広い層にアピール「Special Force」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061208/special.htm
【2006年11月30日】NHN Japan、WIN「SPECIAL FORCE」オープンサービスを開始
ヘッドフォンやマウスなどが当たる記念キャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061130/sf.htm
【2006年9月21日】NHN Japan、「SPECIAL FORCE」のクローズドβテスト募集開始
15,000名規模で実施、GAME Watch枠で100名を募集!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060921/spf.htm

(2007年4月30日)

[Reported by 三浦尋一]