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久夛良木氏はプレイステーションプラットフォームの生みの親として知られ、これまで仕様の策定を含め、SCEIを引っ張ってきた。しかしプレイステーション 3が発売された後、2006年12月1日付の役員人事発表で、代表取締役社長兼グループCEOから退き、代表取締役会長兼グループCEOに就任。社長職には平井氏がついている。 リリースで久夛良木氏は「4つ目のプレイステーションプラットフォームを導入し終えた今、これらのプラットフォームにより最先端の技術と全世界のクリエイターの皆様の創造力を結び付けることによって、コンピュータエンタテインメントの新しい世界を加速できたことは私にとっても大変エキサイティングな経験でした。今後はこの経験を活かし、更なるチャレンジを、SCEを離れて更に広いネットワークで加速していきたいと思います」とコメント。リリースによれば、久夛良木氏は今後も同社のトップマネジメントに対してシニア・テクノロジーアドバイザーとして技術的なサポートを行なうとしているが、実質的な経営からは退くこととなる。
この件に関してソニー株式会社の代表執行役会長兼CEOを務めるハワード・ストリンガー氏は「しっかりとした技術に基づくビジョナリーであり、また企業家でもある稀有な人、それが久夛良木健です。彼はソニーグループに数千億円規模のビジネスを創出しただけではなく、業界全体を新しい次元に導くことに成功しました。彼の類まれなビジョンと創造力、そして彼が育て上げたSCEという強力なチームからソニーが受けた恩恵は計り知れません。久夛良木氏は次なるチャレンジを続けてまいりますが、今後とも我々は彼の挑戦をサポートしてまいりたいと思います。また、新しくCEOに就任する平井氏は、北米での経験と手腕をもってSCEを更に発展させ新たな次元へと導いてくれるものと確信しています」と平井氏に期待を寄せている。 (2007年4月26日) [Reported by 船津稔]
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