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カプコン、「バサラ祭2007 春の陣」開催
小林プロデューサーと声優陣が「戦国BASARA」新作を発表

3月25日 開催

会場:東京厚生年金会館

開場前から物販コーナーなどが設けられていたこともあり、開場時間には長い行列ができていた
 株式会社カプコンは、プレイステーション 2/Wii用スタイリッシュ英雄(HERO)アクション「戦国BASARA2 英雄外伝 (HEROES)」の制作発表を兼ねたイベント「バサラ祭2007 春の陣」を、3月25日に東京厚生年金会館にて開催した。

 会場の東京厚生年金会館は約2,000席あるが、チケットは発売から約30分で完売したという。アニメなどでも人気の男性声優が数多く出演しているためか、来場者はほとんどが女性。本格的な3Dアクションゲームとしては、かなり珍しい傾向だ。

 イベントには、「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーを務める小林裕幸氏と、伊達政宗役の中井和哉さん、お市役の能登麻美子さん、前田慶次役の森田成一さんが登場。浅井長政役の辻谷耕史さんが急遽参加できなくなるというハプニングがあったが、サプライズゲストとして長曾我部元親役の石野竜三さんが現われ、5人でイベントを大いに盛り上げた。



■ 新作「戦国BASARA2 英雄外伝 (HEROES)」制作発表

「戦国BASARA」シリーズプロデューサーの小林裕幸氏。新作については歯切れが悪かったのが少々残念
 弊誌では3月24日の記事で紹介しているが、会場では改めて、プレイステーション 2/Wii用のシリーズ最新作「戦国BASARA2 英雄外伝 (HEROES)」の制作発表が行なわれた。

 本作では新たなプレーヤーキャラクタとして、片倉小十郎、浅井長政、お市の3キャラクタが登場することが発表されている。会場ではこの3キャラクタの技を収録したムービーが初めて公開され、合わせて小林氏が各キャラクタのコンセプトなどを説明していった。

 まず片倉小十郎については、「『2』でプレーヤーキャラクタにしたかったのですが、酷いプロデューサーが科した8カ月(開発期間)というタイトなスケジュールでは、とてもできませんでした」と自虐的なコメントで笑いを取りつつ、「まだ言えないことが多いのですが、正宗のために、かなり活躍します。みなさんが驚くような片倉小十郎を用意しています。すごいことが起きる、ということだけお伝えしておきます」と紹介した。あとは、刀の達人であるという説明があっただけで、素性やストーリーはほとんど明かされなかった。

 次に浅井長政。コンセプトは「正義のヒーロー」だそうで、「彼には正義のヒーローの物語を背負ってもらおうと色々考えています」と語った。武器は刀と盾で、「飛び蹴りや、十文字切りが飛んでいく」など、昔のヒーローを思わせるアクションを用意するという。ストーリーでは、「すごくお市のことを思って生きています。そこは色々やっています」とだけ述べられた。魔王信長の妹であるお市と、彼女を思いつつ信長と戦う正義のヒーロー……という、色々と想像できる設定だけに、どうまとめられるのか楽しみだ。

 お市は「1」以来の追加となる女性キャラクタ。二双の刃が分かれてU字になる、三節棍のような薙刀を扱う。ムービーを見ていると、薙刀の伸縮と回転が速く、広範囲の敵を一度に斬りつける軽快な動きを見せていた。ストーリーは、信長の妹であり、浅井家の妻であるという史実を踏まえつつ、「BASARAならではの解釈で、信長に対する気持ちと、浅井に対する気持ちをしっかり描いていきたい」と語った。

 ゲーム全般については、「『HERO』ではなく『HEROES』というところから、どういう中身になるのか考えて欲しい」とゲームのコンセプトを垣間見せるコメントも。また「2」に登場した全てのプレーヤーキャラクタが、続いて登場することも明言された。

 しかし発売が2007年冬とかなり先に設定されていることもあってか、ゲーム内容についてのコメントはかなり控えめ。特にWii版についての情報を待ちわびているユーザーも多いことと思うが、そちらの詳細が明かされるにはもうしばらくかかりそうだ。



■ 声優陣によるトークイベントなど

左から、石野竜三さん、能登麻美子さん、森田成一さん、中井和哉さん
 新作発表は前半30分程度で終了し、その後は約2時間にわたって声優陣によるトークやアフレコドラマなどのステージが行なわれた。

 出演した中井和哉さん、能登麻美子さん、石野竜三さん、森田成一さんの4人は、既に「戦国BASARA2 英雄外伝 (HEROES)」の収録を終えているそうで、ストーリーまで固まっているキャラクタもかなり多いようだ。ストーリーに触れる部分は固く口止めされているようだが、断片的な部分で気になる話も聞けた。

 声優陣のトークで一番盛り上がったのは、「声優界でバサラといえば、声が枯れるという意味」という切り出しの話。前回のイベントでもこの話題が出ていたが、相当声を張り上げなければならないようで、今回も石野さんや森田さんはかなり辛かったそうだ。森田さんの「バサラ的至近距離は1km」というコメントを聞けば、何となくイメージできる。

 そんな中で1人、中井さんは「若干バサラったかな」という程度で、今回は喉はさほど辛くなかったとか。ただ、英語はさらに増えて難しくなったそうなので、“正宗英語”のファンの方は期待していただきたい。

 初めてプレーヤーキャラクタとなるお市を演じた能登さんは、設定に明るい要素のないキャラクタを演じるのが大変だったという。またストーリーについては、「後半がすさまじくて、台本を読んでいても演じられるのか不安になるくらい難しかった」とも話していた。

 さらに会場には、片倉小十郎役の森川智之さんと真田幸村役の保志総一朗さんから、ビデオメッセージも寄せられた。森川さんは、「プレーヤーキャラクタになり、気持ちのいい緊張を感じています。戦国の緊張感のある世界の中で、立場を超えて一瞬見せる、正宗との男と男の友情を演じたい」と抱負を語った。また最後には「次回のイベントには馳せ参じたい」とも話していた。

 保志さんは、「今回、幸村はちょっとサポート的な位置づけで活躍しようかなともくろんでいますが、とはいえ他のキャラクタに食われないよう、パワフルに熱く行きたいと思います」と意気込みを語っていた。

 このほか、4人だけでなく他の声優の声も当てられたオリジナルアフレコドラマや、長寿番組を真似たトークショー「慶次の部屋」、声優陣のサイン色紙が当たる抽選会も実施された。イベントの最後には小林氏から、日時は決まっていないながらも、またイベントを開催することが宣言された。

前回のイベントでは侍や忍者が登場したが、今回は6人の虚無僧による尺八の演奏でイベントがスタート 演奏後、ステージに残った虚無僧は前田慶次役の森田成一さん。バサラ声で会場のテンションを一気に引き上げた 小林プロデューサーの新作発表の後、声優陣を交えて5人でトークショーが行なわれた
森田さん司会の「慶次の部屋」。「立体のゲームでは、どうしてもまっすぐ歩けなくて……」という能登さんなど、リラックスしたトークが続いた 声優陣が生で演じるアフレコドラマ。浅井長政や毛利元就のセリフも当てられていた 中井さんと能登さん、石野さんと森田さんの2チームに分かれ、来場者の応援の声の大きさで競う応援合戦。決め台詞や屈辱的セリフの生演技もあった
声優陣のサイン色紙が当たる抽選会も実施。7名と数は少なかったが、このあと来場者全員にイベント特製湯のみがプレゼントされた 桜吹雪が舞う中、声優陣による締めのセリフでイベントが閉じられた イベント終了後もパンフレットやグッズの物販、原画展が行なわれた。ロビーや通路を使っていたが、猛烈に混雑していた


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「戦国BASARA2 英雄外伝」のページ
http://www.capcom.co.jp/sengoku2heroes/
□関連情報
【3月24日】カプコン、参戦武将3人の情報を公開
PS2、Wii「戦国BASARA2 英雄外伝(HEROES)」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070324/sb2h.htm
【1月26日】カプコン、「バサラ祭2007 春の陣」開催決定
「戦国BASARA」シリーズ新作をイベント内で発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070126/basara.htm
【2006年9月14日】カプコン、「戦国BASARA」シリーズの新作を
WiiとPS2向けに開発
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060914/basara.htm

(2007年3月26日)

[Reported by 石田賀津男]



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