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SCEI、米Immersionとの振動コントローラ訴訟を終結
SIXAXISの振動機能非搭載とは「無関係」

PS2用コントローラ「DUALSHOCK2」
3月2日 発表

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、米Immersionとの振動コントローラに関する特許訴訟を終結し、Immersionが保有する全技術のポートフォリオを対象とした広範なライセンス契約に合意したと発表した。

 この裁判は、2002年にImmersionが起こした訴訟。Immersionは今回の合意によって、SCEIが既に支払ったライセンス料に加え、過去分の損害、金利、費用などの支払いを受け取るという。SCEIはImmersionが持つ振動コントローラに関するライセンスを取得したとしており、特許の問題はこれで解決することになる。なお今回の金銭的条件は明らかにされていないが、SCEIはソニー連結業績見通しに対する影響は軽微だとしている。

 SCEIが発売している最新型のゲーム機であるプレイステーション 3では、SIXAXISという無線コントローラが搭載されているが、プレイステーション 2用のコントローラであるDUALSHOCK2に搭載されていた振動機能は省かれている。これについてSCEI広報担当者は、「SIXAXISに振動機能が搭載されなかったことと、今回の訴訟は全く無関係で、もともと(DUALSHOCK2の振動機能を)そのままつけるつもりはなかった。スーパーコンピュータ並の性能を持ったCellと組み合わせるにふさわしい機能を搭載したいと考えていた」と、訴訟との関係を否定した。

 また、今回の訴訟終結によって、振動機能が搭載されたSIXAXISが発売されるかについても、「すぐさまSIXAXISに振動機能を搭載することはなく、予定もない」とした。ただ、Immersionからライセンスを取得していることから、「今後、振動機能を搭載した新たなデバイスを出していく可能性はある。それも現行の振動機能ではなく、もっと新しいものをImmersionとともに開発できればいいのではないか」としている。

 SCEI社長兼グループCOOの平井一夫氏はリリースにおいて、「ユーザーの皆様に常に進化した新しいゲーム体験をお届けできるよう、Immersionと共同で様々な可能性を模索していく。新たなパートナーシップを通じ、同社の技術を盛り込んだ、新しく革新的な製品の可能性が広がるものと期待している」とコメントしている。

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□ニュースリリース
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/070302.pdf

(2007年3月2日)

[Reported by 石田賀津男]



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