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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の欧州子会社Sony Computer Entertainment Europe(SCEE)は、3月23日に欧州で発売するプレイステーション 3について、既に発売されている日本版や北米版のPS3よりも、プレイステーション 2用ソフトの互換性が低下する可能性があることを明らかにした。 SCEIの広報担当者によると、欧州版のPS3では、日本版に搭載されている「エモーションエンジン(EE)+グラフィックス・シンセサイザ(GS)」のチップが省かれ、新たに「GS」相当のグラフィックス用ハードウェアが搭載されるという。従来「EE」が担当していたPS2用ソフトの処理は、ソフトウェアエミュレーションで行なわれる。 SCEEはリリースにおいて、「幅広いPS用タイトルと、限定されたPS2用タイトルが利用できる」としており、日本版や北米版に比べて互換性が低下する可能性が高い。また「PS2の後方互換性に注力するよりも、PS3用の新たなゲーム制作やエンターテイメント機能の向上にフォーカスしたい」ともコメントしている。 ただSCEEは、欧州でのPS3発売に合わせて、システムソフトウェアのバージョンアップを行なうことを告知している。また発売後も継続的にバージョンアップを行なうとしており、エミュレーションによる互換性をより高めていくものと見られる。その他の仕様や外寸などは、変更がないとしている。
日本版が欧州版の新仕様に変更される時期は未定としており、当面は「EE+GS」チップを搭載した現行のままの仕様で販売が続けられる。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2007年2月26日) [Reported by 石田賀津男]
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