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会場:泉ガーデンギャラリー
■ 声優の起用などオリジナル要素をアピールするオンライン格闘アクション「INFINITY」
会場で本作の説明を行なったのはSeedC「INFINITY」プロデューサー田中一郎氏。田中氏は「INFINITY」のキャラクタが持つ独特の世界観を強調した。例として出てくる女の子のキャラクタ「アレクシア」はもともとは図書館の司書だったが、ある事故で本を読めなくなった代わりに本を操る能力を獲得し、本を使って敵を攻撃できるようになったという。この他にも様々な個性的なキャラクタが登場する。キャラクタのコスチュームにはメイド服なども用意されており、自分なりのキャラクタ像を追求できる。 ゲームの今後の要素としては、プレーヤー達が仲間や対戦相手を募ることができる「村」の実装が挙げられた。これまでの「INFINITY」ではルームを作りプレーヤーを招くことでゲームをスタートさせていたのだが、多くのプレーヤーが集う村の実装により、MMORPGの様な大人数の中で、自分のキャラクタを歩かせたり、エモーションコマンド使ったコミュニケーションが可能になる。 この他、レベルアップ時に入手できるAP(Ability Point)を使用することで様々なスキルの取得、強化が可能になり、さらにアイテム合成でオリジナルの武器を作成することでより自分だけのキャラクタ像を追求できるようになる。また、ゲームパッドへの対応も発表されている。 日本オリジナルの要素としては「声優のキャスティング」がある。三木眞一郎さん、小清水亜美さん、羽田野渉さんといった声優が起用されており、今回は色っぽい女魔術師エレナ役の小清水亜美さん、大きな斧を軽々と振り回す少女ユーリー役の牧口真幸さん、筋肉向き向きの大男ドロシー役の金子宣明さんが会場にかけつけた。小清水さんは登場するなり司会として、ゲームのポイントを解説、金子さんはツッコミ役、牧口さんとプロデューサーの田中氏は頷くのみというユニークな雰囲気になった。
小清水さんはオンラインゲームをはじめゲーム全般が好きとのことで、特にアバター要素に興味を持っている。本作にはスクール水着なども登場すると聞き、特に金子さんが演じるごついキャラクタ、ドロシーにスクール水着が着せられるかどうかが気になるという。田中氏によれば武器として巨大なテニスラケットや、電話ボックスなどまであるとのことで、声優達の演技と共に、本作の奇妙な世界観にも注目したいところだ。
■ 最強のプレーヤーの馬を更に強く育てる楽しさ「ギャロップレーサーオンライン」
今回原尾氏が特にアピールしたのは「サイアーライン」という要素だ。サイアーラインは、「系統別種牡馬血統図」と訳される。本作では、プレーヤー達の優秀な馬が種馬として参加していくことで、血統の「歴史」が形成されていくという。種馬にすることができるのは、育成した馬を使って対戦できる「チャレンジモード」で毎週開催される「最強馬決定戦」において勝ち抜いた馬だけである。つまり、種牡馬は1年間で52頭しか誕生しないこととなる。 種牡馬を誕生させたプレーヤーは大きな名誉を得ることができる。種牡馬に登録したプレーヤーには名誉の他に特別アイテムなどのプレゼントも検討されている。勝ちを逃した多くのプレーヤー達も、彼の馬の優秀な遺伝子は利用することができる。プレーヤーは優秀な種牡馬から更に強力な競走馬を生み出すことを目指していくこととなる。 サイアーラインのスタートとなる「始祖」になることはできないのはゲームの初期プレーヤーのみである。原尾氏は「特に最初のプレーヤーにスタートダッシュを決めてもらいたい」と語った。また、絶えそうな血統を引き継いでいくようなマニアックなユーザーと、その彼らが作るコミュニティにも原尾氏は期待しているという。
もう1つの「ギャロップレーサーオンライン」の目玉が「メモリアルレース」だ。現実の競馬と連動する要素で、過去に行なわれたレースだけでなく、今後開催されるであろうレースに出走する馬たちに自分の馬で挑戦することができる。クローズドβテストでは2月9日に2006年の上半期のG1レースのデータを反映したレースが、2月11日には2006年の下半期のG1レースのデータを反映したレースが配信される。さらに2月12日には2007年最初のG1レース「フェブラリーステークス」を“想定レース”として配信する。
■ 「WarRock」ラジオボイスやアバター要素の実装などより間口の広い楽しさを提示
今回の発表会ではテクモの「WarRock」プロデューサー河野順太郎氏により今後の展開と、日本ならではの要素が紹介された。最初に河野氏が紹介したのはテストで挙げられたいくつかの問題点と要望。最も指摘の多かった通信ラグの問題は、特に集中的に取り組んだという。コミュニティ機能に関してはクランシステム、さらにラジオボイスを2月に実装する。クランシステムではゲームに入らなくても対戦の申し込みができたり、募集やメンバーの入隊などが可能になっている。クラン対クランのよりスムースな対戦環境の構築を目指す。 ラジオボイスはボイスチャットではなく、いくつかのパターンから状況に応じて選択することで発言するシステム。言葉のパターンは基本的なものから、戦いの規模に合わせたものまで複数用意される。うまく使用することで迅速な意思疎通だけでなく、よりのめり込んだロールプレイも可能になる。また定期的にリーグ戦なども開催する予定で、今後は「WarRock」をサービスしている欧米や韓国のユーザーとの対戦大会も開催する計画がある。 河野氏が「驚かされた」と語ったのはプレーヤーのアバター要素への要望の大きさだった。他のプレーヤーと違う、自分だけの兵士像を造り出すための装飾品や服などの開発も進めている。詳細は今後発表されるとのこと。また、FPSに慣れていないユーザーも視野に入れ、チュートリアルモードや、3人称視点といった要素も実装される予定だ。
河野氏は発表会で「システムをしっかり用意することで、プレーヤー達に協力することで劇的な体験をしてもらいたい」と語る。河野氏は“野望”として、FPSというゲームジャンルをもっと広げていきたい、そのきっかけを「WarRock」から始めたいという想いを語った。ユーザーの声に応えるだけではない、一歩先を行くサービスを目指し、「進化は止まらない」をキーワードに開発を進めていくという。
■ 占い師やアーティストなどのコラボレーションで独自展開をする「ラブネマ」
発表会ではレッド・エンターテインメント オンラインゲーム事業部長 岩澤泰洋氏が「友達の誕生日にチョコレートケーキをプレゼントする」というプレイを通じて本作の各要素を紹介した。チョコレートケーキを作るにはまずレシピと材料が必要となる。これを入手するためには「4択クイズ」や「虫食い英単語」といったミニゲームをプレイすることで入手できる。しかし手に入るものはランダムなためなかなか思うものを入手できない。 そこで挑戦するのがアルバイトだ。「モグラ叩き」や着ぐるみを着て看板を持って公園を歩いて宣伝する「着ぐるみ看板持ち」といったアルバイトを通じてゲーム内の通貨をゲットし、プレーヤー間やNPCが販売しているアイテムを入手する。アルバイトやミニゲームは内容が単純だが新しいプレーヤーとの出会いの場所になる。 必要なアイテム、レシピを入手できればいよいよ自宅のオーブンで調理する。材料を混ぜ合わせオーブンに入れると、生地はむくむくと大きくなり焦げ目が付いてくる。ベストなタイミングでストップを押すことでケーキが完成するが、タイミングはシビアで、生なら食べられず、焼きすぎると焦げてしまう。おままごとのようなノリと、意外な難しさが楽しい。 ケーキをうまく焼き上げるといよいよプレゼントだ。相手にメールしたりTellを送ることで連絡を取る。自宅に招待してもいいが、「待ち合わせ場所」で出会っても楽しい。海がきれいな吊り橋や見晴らしのいい丘など「ラブネマ」にはいくつもの絶景ポイントがあり、風景を眺めながら会話が楽しめる。中には東京タワーと富士山が一緒に見えるようなちょっと変なポイントも用意されているという。こだわりの服装で会いに行きたい。 この他の要素として「ペットシステム」なども用意されている。ペットは最初は共通の姿だが、犬やペンギン、象といった姿に進化していく。どの姿に進化していくかはわからない部分も多く、自分の望むペットを育てるために何匹も飼う、といったこともあるという。
レッド・エンターテインメントでは本作のプロモーションを新人アーティストとのタイアップやコミックとの連動、有名占い師とのコラボレーションといった方向性で行なっていく。また、自社の企画力を活かしたオリジナルクエストやアイテムも導入していく予定だ。
■ 早いアップデートで一層の充実を見せる「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」
今後の展開としては2月15日に日本語でのゲームマスターの音声が追加される。ゲームマスターの声は以前発表していたとおり「ガンダム」のシャア・アズナブル役でおなじみの池田秀一氏が担当する。2006年のゲームショウですでに発表されていた要素だが、実装が遅れた理由としては日本側が予想していた以上にモジュールアップデートが早かったためそれに合わせる形になったためだという。ゲームマスターの音声は今後の大型アップデート直前までフォローされているという。 ナレーションの次のアップデートは3月初旬にアメリカのサービスイン1周年に合わせたモジュールを追加、さらに4月初旬に大型アップデート「モジュール4.0」の導入が予定されている。今後も積極的なアップデートが行なわれる予定だ。
LieVoとのコラボレートに関しては、ユーザーIDの移行などはなく、従来のユーザーはそのままのIDでプレイできる。さくらインターネットとしてはゲームポータルに参加することでタイトルの一層のアピールを狙っていく考えだ。
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□テクモのホームページ (2007年1月31日) [Reported by 勝田哲也]
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