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オンラインゲームプラットフォーム「LieVo」、各社の新作タイトルを紹介
格闘アクション「INFINITY」、オシャレを楽しむ「ラブネマ」などユニークなタイトルが続々集結

1月31日開催

会場:泉ガーデンギャラリー

テクモ株式会社とSeedC株式会社は、1月31日、オンラインゲームプラットフォーム「LieVo」の新規展開に関する記者発表会を開催した。本稿では発表会後半に各タイトル担当者によりアナウンスされたタイトルの詳細と今後の展開について紹介したい。


■ 声優の起用などオリジナル要素をアピールするオンライン格闘アクション「INFINITY」

SeedC代表取締役社長崔正浩氏。グローバル展開、オープンプラットフォーム展開など夢を実現するための決意を披露
SeedC「INFINITY」プロデューサー田中一郎氏。今後の要素としてアバターやコミュニティーの強化を紹介した
 「INFINITY」は、韓国WINDYSOFTが開発するオンライン3D格闘アクションゲーム。最大8人の協力プレイでストーリーモードを進めたり、対戦を楽しむことができる。対戦では8人のプレーヤーに加えそれぞれに「護衛キャラクタ」を4体雇うことが可能で、最大で40のキャラクタが入り乱れる激しい戦いを体験できる。今後、3月上旬よりオープンβテストが開始され、3月中にアイテム課金による正式サービスをスタートさせる予定だ。

 会場で本作の説明を行なったのはSeedC「INFINITY」プロデューサー田中一郎氏。田中氏は「INFINITY」のキャラクタが持つ独特の世界観を強調した。例として出てくる女の子のキャラクタ「アレクシア」はもともとは図書館の司書だったが、ある事故で本を読めなくなった代わりに本を操る能力を獲得し、本を使って敵を攻撃できるようになったという。この他にも様々な個性的なキャラクタが登場する。キャラクタのコスチュームにはメイド服なども用意されており、自分なりのキャラクタ像を追求できる。

 ゲームの今後の要素としては、プレーヤー達が仲間や対戦相手を募ることができる「村」の実装が挙げられた。これまでの「INFINITY」ではルームを作りプレーヤーを招くことでゲームをスタートさせていたのだが、多くのプレーヤーが集う村の実装により、MMORPGの様な大人数の中で、自分のキャラクタを歩かせたり、エモーションコマンド使ったコミュニケーションが可能になる。

 この他、レベルアップ時に入手できるAP(Ability Point)を使用することで様々なスキルの取得、強化が可能になり、さらにアイテム合成でオリジナルの武器を作成することでより自分だけのキャラクタ像を追求できるようになる。また、ゲームパッドへの対応も発表されている。

 日本オリジナルの要素としては「声優のキャスティング」がある。三木眞一郎さん、小清水亜美さん、羽田野渉さんといった声優が起用されており、今回は色っぽい女魔術師エレナ役の小清水亜美さん、大きな斧を軽々と振り回す少女ユーリー役の牧口真幸さん、筋肉向き向きの大男ドロシー役の金子宣明さんが会場にかけつけた。小清水さんは登場するなり司会として、ゲームのポイントを解説、金子さんはツッコミ役、牧口さんとプロデューサーの田中氏は頷くのみというユニークな雰囲気になった。

 小清水さんはオンラインゲームをはじめゲーム全般が好きとのことで、特にアバター要素に興味を持っている。本作にはスクール水着なども登場すると聞き、特に金子さんが演じるごついキャラクタ、ドロシーにスクール水着が着せられるかどうかが気になるという。田中氏によれば武器として巨大なテニスラケットや、電話ボックスなどまであるとのことで、声優達の演技と共に、本作の奇妙な世界観にも注目したいところだ。

多くのプレーヤー達が行き交うポータルとなる「村」。これまでは無機質なロビー画面だったが、アバターでのアピールなどが可能になる 多彩なキャラクタカスタマイズ要素。より明確なプレイスタイルを主張できそうだ 多くの声優を起用。声でキャラクタを選ぶのも楽しそうだ
エレナ役の小清水亜美さん。ちょっと場を仕切る場面も ユーリー役の牧口真幸さん。アバター要素に強い興味を持ったようだ ドロシー役の金子宣明さん。水着はセパレートタイプがいいと力説
スクリーンショット。ユニークな衣装も本作の大きなセールスポイントだ


■ 最強のプレーヤーの馬を更に強く育てる楽しさ「ギャロップレーサーオンライン」

テクモ「ギャロップレーサーオンライン」エグゼクティブプロデューサー 原尾宏次氏。「競馬」への熱いこだわりをにじませて各要素を説明した
 「ギャロップレーサーオンライン」の説明を行なったのはエグゼクティブプロデューサーを務める原尾宏次氏。本作はテクモの競馬ゲームシリーズ「ギャロップレーサー」を受け継ぐタイトルで、プレーヤーは馬の育成から、最大18人までの対戦が楽しめるレース、観戦などが楽しめる。第3次クローズドβテスターの募集を本日から開始し、テストを2月9日~2月12日まで行なう。2007年春にはアイテム課金による正式サービスを予定している。

 今回原尾氏が特にアピールしたのは「サイアーライン」という要素だ。サイアーラインは、「系統別種牡馬血統図」と訳される。本作では、プレーヤー達の優秀な馬が種馬として参加していくことで、血統の「歴史」が形成されていくという。種馬にすることができるのは、育成した馬を使って対戦できる「チャレンジモード」で毎週開催される「最強馬決定戦」において勝ち抜いた馬だけである。つまり、種牡馬は1年間で52頭しか誕生しないこととなる。

 種牡馬を誕生させたプレーヤーは大きな名誉を得ることができる。種牡馬に登録したプレーヤーには名誉の他に特別アイテムなどのプレゼントも検討されている。勝ちを逃した多くのプレーヤー達も、彼の馬の優秀な遺伝子は利用することができる。プレーヤーは優秀な種牡馬から更に強力な競走馬を生み出すことを目指していくこととなる。

 サイアーラインのスタートとなる「始祖」になることはできないのはゲームの初期プレーヤーのみである。原尾氏は「特に最初のプレーヤーにスタートダッシュを決めてもらいたい」と語った。また、絶えそうな血統を引き継いでいくようなマニアックなユーザーと、その彼らが作るコミュニティにも原尾氏は期待しているという。

 もう1つの「ギャロップレーサーオンライン」の目玉が「メモリアルレース」だ。現実の競馬と連動する要素で、過去に行なわれたレースだけでなく、今後開催されるであろうレースに出走する馬たちに自分の馬で挑戦することができる。クローズドβテストでは2月9日に2006年の上半期のG1レースのデータを反映したレースが、2月11日には2006年の下半期のG1レースのデータを反映したレースが配信される。さらに2月12日には2007年最初のG1レース「フェブラリーステークス」を“想定レース”として配信する。

優秀な馬を生み出すサイアーライン。頂点を極めた馬が次々と参加していくことに オンラインならではのリアルタイム要素も本作の魅力 今後の予想によりコミュニティでは多くの議論が起きるだろう
スクリーンショット。馬を育てるだけでなく、マウスを動かして馬を操作するユニークなゲーム性にも注目


■ 「WarRock」ラジオボイスやアバター要素の実装などより間口の広い楽しさを提示

テクモ「WarRock」プロデューサー河野順太郎氏。多くの人にFPSの魅力を紹介したいと語った
 本誌でも何度か紹介している「WarRock」は、韓国Dream Executionが開発しているアクションシューティングゲームだ。プレーヤーは軍隊に所属する兵士となり敵チームと激しい攻防戦を繰り広げる。歩兵としてだけでなく、ヘリや戦車などに乗り込むことも可能だ。2月1日よりいよいよオープンβテストが実施される。アイテム課金による正式サービスを今春開始予定だ。

 今回の発表会ではテクモの「WarRock」プロデューサー河野順太郎氏により今後の展開と、日本ならではの要素が紹介された。最初に河野氏が紹介したのはテストで挙げられたいくつかの問題点と要望。最も指摘の多かった通信ラグの問題は、特に集中的に取り組んだという。コミュニティ機能に関してはクランシステム、さらにラジオボイスを2月に実装する。クランシステムではゲームに入らなくても対戦の申し込みができたり、募集やメンバーの入隊などが可能になっている。クラン対クランのよりスムースな対戦環境の構築を目指す。

 ラジオボイスはボイスチャットではなく、いくつかのパターンから状況に応じて選択することで発言するシステム。言葉のパターンは基本的なものから、戦いの規模に合わせたものまで複数用意される。うまく使用することで迅速な意思疎通だけでなく、よりのめり込んだロールプレイも可能になる。また定期的にリーグ戦なども開催する予定で、今後は「WarRock」をサービスしている欧米や韓国のユーザーとの対戦大会も開催する計画がある。

 河野氏が「驚かされた」と語ったのはプレーヤーのアバター要素への要望の大きさだった。他のプレーヤーと違う、自分だけの兵士像を造り出すための装飾品や服などの開発も進めている。詳細は今後発表されるとのこと。また、FPSに慣れていないユーザーも視野に入れ、チュートリアルモードや、3人称視点といった要素も実装される予定だ。

 河野氏は発表会で「システムをしっかり用意することで、プレーヤー達に協力することで劇的な体験をしてもらいたい」と語る。河野氏は“野望”として、FPSというゲームジャンルをもっと広げていきたい、そのきっかけを「WarRock」から始めたいという想いを語った。ユーザーの声に応えるだけではない、一歩先を行くサービスを目指し、「進化は止まらない」をキーワードに開発を進めていくという。

多くのユーザーが望む眞マップや武器。日本オリジナルも期待したい 世界大会構想も明らかになった FPSに馴染みのない日本のプレーヤーに向けた数々の追加要素
スクリーンショット。歩兵の戦いだけでなく、巨大兵器のぶつかり合いも魅力だ


■ 占い師やアーティストなどのコラボレーションで独自展開をする「ラブネマ」

ゲームの解説を行なうレッド・エンターテインメント オンラインゲーム事業部長 岩澤泰洋氏
 「ラブネマ」は台湾Chinesegamerが「Love Box Online」というタイトルで開発し、台湾で展開しているオンラインコミュニケーションゲームだ。台湾では女性ユーザーが6割以上を占める女性に人気のタイトルとなっている。日本では本日1月31日よりクローズドβテスターを募集し、2月5日から女性のみを対象にテストを開始し、2月7日より男性テスターも参加可能にしていく。テストは2月13日まで行なわれる。その後オープンβテストを3月上旬にアイテム課金による正式サービスを3月下旬に開始する予定だ。

 発表会ではレッド・エンターテインメント オンラインゲーム事業部長 岩澤泰洋氏が「友達の誕生日にチョコレートケーキをプレゼントする」というプレイを通じて本作の各要素を紹介した。チョコレートケーキを作るにはまずレシピと材料が必要となる。これを入手するためには「4択クイズ」や「虫食い英単語」といったミニゲームをプレイすることで入手できる。しかし手に入るものはランダムなためなかなか思うものを入手できない。

 そこで挑戦するのがアルバイトだ。「モグラ叩き」や着ぐるみを着て看板を持って公園を歩いて宣伝する「着ぐるみ看板持ち」といったアルバイトを通じてゲーム内の通貨をゲットし、プレーヤー間やNPCが販売しているアイテムを入手する。アルバイトやミニゲームは内容が単純だが新しいプレーヤーとの出会いの場所になる。

 必要なアイテム、レシピを入手できればいよいよ自宅のオーブンで調理する。材料を混ぜ合わせオーブンに入れると、生地はむくむくと大きくなり焦げ目が付いてくる。ベストなタイミングでストップを押すことでケーキが完成するが、タイミングはシビアで、生なら食べられず、焼きすぎると焦げてしまう。おままごとのようなノリと、意外な難しさが楽しい。

 ケーキをうまく焼き上げるといよいよプレゼントだ。相手にメールしたりTellを送ることで連絡を取る。自宅に招待してもいいが、「待ち合わせ場所」で出会っても楽しい。海がきれいな吊り橋や見晴らしのいい丘など「ラブネマ」にはいくつもの絶景ポイントがあり、風景を眺めながら会話が楽しめる。中には東京タワーと富士山が一緒に見えるようなちょっと変なポイントも用意されているという。こだわりの服装で会いに行きたい。

 この他の要素として「ペットシステム」なども用意されている。ペットは最初は共通の姿だが、犬やペンギン、象といった姿に進化していく。どの姿に進化していくかはわからない部分も多く、自分の望むペットを育てるために何匹も飼う、といったこともあるという。

 レッド・エンターテインメントでは本作のプロモーションを新人アーティストとのタイアップやコミックとの連動、有名占い師とのコラボレーションといった方向性で行なっていく。また、自社の企画力を活かしたオリジナルクエストやアイテムも導入していく予定だ。

様々なミニゲーム。課金アイテム扱いのゲームもあるという 家の要素はオンラインで特に人気が高い。料理も人気を集めそうだ レッド・エンターテインメントならではの多彩なプロモーション展開
スクリーンショット。オシャレをキーワードに、待ち合わせポイントなど女性の心をくすぐる要素にあふれている


■ 早いアップデートで一層の充実を見せる「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ」

さくらインターネット「DDO」プロデューサー上田浩氏。本格的な冒険が楽しめることを強調
 2006年の8月10日より正式サービスを開始している「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン ストームリーチ(以下「DDO」)」。の説明を行なったのはさくらインターネット「DDO」プロデューサー上田浩氏。上田氏は改めて本作の各要素を紹介した後、今後の展開を発表した。

 今後の展開としては2月15日に日本語でのゲームマスターの音声が追加される。ゲームマスターの声は以前発表していたとおり「ガンダム」のシャア・アズナブル役でおなじみの池田秀一氏が担当する。2006年のゲームショウですでに発表されていた要素だが、実装が遅れた理由としては日本側が予想していた以上にモジュールアップデートが早かったためそれに合わせる形になったためだという。ゲームマスターの音声は今後の大型アップデート直前までフォローされているという。

 ナレーションの次のアップデートは3月初旬にアメリカのサービスイン1周年に合わせたモジュールを追加、さらに4月初旬に大型アップデート「モジュール4.0」の導入が予定されている。今後も積極的なアップデートが行なわれる予定だ。

 LieVoとのコラボレートに関しては、ユーザーIDの移行などはなく、従来のユーザーはそのままのIDでプレイできる。さくらインターネットとしてはゲームポータルに参加することでタイトルの一層のアピールを狙っていく考えだ。

スクリーンショット。LieVoとのコラボレートで多くの新しい冒険者が現われることを期待したい

(C)2007 SeedC,Inc. / WindySoft & ARN Gamez, All rights reserved.
(C)2007 TECMO,LTD. / SeedC,Inc. Co.,Ltd. All rights reserved.
(C)2007 TECMO.LTD./SeedC INC./Dream Execution Technology Co.,LTD. All rights reserved.
(C) RED/Chinese Gamer International Corp.,2007. All rights reserved.
DUNGEONS & DRAGONS ONLINE(tm): Stormreach(tm) interactive video game (c) 2007 Hasbro, Inc. (c) 2007 Atari, Inc. (c) 2007 Turbine, Inc. and patents pending. All rights reserved. Dungeons & Dragons Online: Stormreach, Dungeons & Dragons Online, Eberron, Stormreach, Dungeons & Dragons, D&D 及び Wizards of the Coast の関連するロゴは、Wizards of the Coast Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標で、使用許可を受けたものです。Hasbro 及びそのロゴは Hasbro, Inc. の米国及びその他の国における登録商標または商標で、使用許可を受けたものです。Atari 及び Atari ロゴは AtariInteractive, Inc. の商標です。Turbine 及び Turbine ロゴは米国及びその他の国における登録商標または商標です。SAKURA Internet 及び SAKURA Internet ロゴはさくらインターネット株式会社の商標です。その他記載されている会社名、製品名、ロゴ等は各社の商標または登録商標です。

□テクモのホームページ
http://www.tecmo.co.jp/
□SeedCのホームページ
http://www.seedc.co.jp/
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://www.red-entertainment.co.jp/
□さくらインターネットのホームページ
http://www.sakura.ad.jp/
□「LieVo」のページ
http://www.lievo.jp/
□関連情報
【1月31日】テクモ/SeedC、「『LieVo』カンファレンス 2007 WINTER」を開催 レッドとさくらインターネットが新規参入、「LieVo」の目玉は「天外魔境ONLINE」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070131/lievo07.htm
【2006年11月10日】テクモ/SeedC、韓国Hyosungとの事業提携を発表
2007年3月スタートのLieVo Koreaに「LANDMASS」を提供
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061110/gstar_li.htm
【2006年8月28日】テクモ、「プレスカンファレンス 2006 SUMMER」を開催
Web 2.0ベースのオンラインゲームポータル「LieVo」を正式発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060828/tecmo_01.htm

(2007年1月31日)

[Reported by 勝田哲也]



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