|
会場:HOTEL GRAND HILL
1月23日よりオープンβテスト開始
最初に挨拶を行なったジャレコ取締役兼エグゼクティブ・プロデューサー 細渕哲也氏は、「ジャレコは長い歴史を持つゲームメーカーです。今回の『ノーステイル』によって、ジャレコはオンラインゲームという新しい市場に挑戦する。これから10年、20年たった頃には、“オンラインゲームのジャレコ”といわれるように頑張りたい」と語った。 オンライン事業部本部長 張萬永氏の説明の後に登場したのは「ノーステイル」のプレーヤーキャラクタの衣装をまとったダンサー達。テンポの速いBGMに乗りながら、アサシンとレインジャーが争い、ホーリーメイジとレッドマジシャンが会場に向かってポーズを決める。巨大な剣を振り回すウォーリアーと日本刀を持ったブレードが、バック転まで交えた非常に派手な殺陣を披露した。 ダンサー達の後にスペシャルゲストとして登場したのが、ピンクのかわいらしいブレードの衣装をまとった山本梓さん。すらりと刀を抜いて、ダンサー達の真ん中でポーズを決めた。梓さんは「ノーステイル」の感想に関しては、「キャラクタがかわいくて、戦っていても楽しくて、女の子もプレイしやすいと思います」とのこと。ブレードの衣装もお気に入りのようで、「ピンクは好きな色です。かわいいくて、いいですよね」とうれしそうに語った。 ミニランドに置きたいものは? という司会からの質問に山本さんは「最近家で“こたつ”買ったので、“こたつ”を」と突拍子もないアイテムをリクエスト。モンスターも「大きくて恐いやつを」とのこと。彼女の提案は、果たして今後の開発に活かされるのだろうか? 戦隊モノの悪役を務めたこともある山本さんだけに、刀の構える姿もきまっていたのが印象的だった。
張氏によると、オープンβテスト時の「ノーステイル」日本語版クライアントは、韓国の9月のバージョンとほぼ同じものになる。今後は韓国語版とは2~3カ月遅れた形でバージョンアップしていくが、韓国語版とまったく同じものではなく、日本のプレーヤーに合わせた形で要素を実行していくため、実装されない要素や、オリジナル要素を盛り込んでいくという。今後日本のユーザーに意見を聞くためのイベントや、ミニランドのデザインコンテストなども開催していくという。MMORPG初参入のジャレコがどんなユーザーコミュニティーを形成し、コンテンツを提供していくか、注目したい。
■ “変身”することで更なる力を獲得、ペットやハウジングで個性的なプレイスタイルを追求
剣士は両手剣を使う「ウォーリア」と、素早い剣技で戦う「ブレード」に。アーチャーは弓の名手「レインジャー」と、闇に隠れ素早い攻撃を得意とする「アサシン」に。魔法使いは攻撃魔法の使い手「レッドマジシャン」と、癒しの力を強化した「ホーリーメイジ」に変身することができる。 「ノーステイル」にはさらに隠し職業とも言えるもう1つのスペシャリストがある。「パジャマ」と呼ばれる職業がそれで、その名の通り変身したキャラクタはパジャマにスリッパ、帽子を装備した姿に変わる。武器は手に持ったマクラだという。この緊張感のない姿に変身したキャラクタがどのような強さを持っているか興味がそそられる。変身条件はなかなか厳しいとのことで、とても気になるスペシャリストである。 レベルが上がったキャラクタは転職ができるだけでなく、フィールドにいるモンスターをペットにしたり、NPCを“ノースメイト”という仲間にすることができる。ペットやNPCは育成可能で、冒険をくり返すことで更に強力なパートナーとなる。ペットは「ミニランド」で一緒に暮らすこともできる。 ミニランドはペットを放しておけるほか、花壇や彫像などのアイテムを置くことで豪華に飾り立てることができる。他のプレーヤーを招待することも可能だ。課金アイテムの中にはこのハウジングで利用するアイテムもあるという。 発表会では、今後のアップデート計画も明らかになった。いくつものパーティーで挑まなくてはいけないボスモンスターや、装備アイテムのパワーアップ要素。ペットの育成の他、PvPを行なう戦闘フィールド「タイムサークル」のパワーアップにより、対戦要素が強化されるという。 ギルドにあたる「ファミリー」も今後手が加えられる予定になっており、ファミリーで使うことができるプライベート空間「ファミリーランド」や、ファミリー間の戦闘システムも実装される予定だ。また、ミニランドではアイテムを“栽培”することも可能となるという。 今回の発表会では特にアップデートプランで、多数の要素が紹介されたが、韓国のMMORPGの場合、紹介された要素でも実際の実装は半年後、1年後になることも多く、実際にいつ実装されるかはわからないケースが多い。また、より大きな規模での戦闘の実現、細かくカスタマイズできる装備品、育成できるペット、一見様々な要素が追加されるようにも思えるが、他のMMORPGではすでに実装されており、新鮮味は薄い。他のタイトルとの“差別化”を計るためには、運営レベルでの努力が必要になるだろう。
実際のコンテンツは運営がスタートしなくてはわからない。ゲームが提示する方向性ががユーザーの“ツボ”にいかにはまるか、というポイントはもちろん、ユーザーの方向をきちんと向いたサポート、ぞくぞくと追加されるコンテンツとゲーム要素、活発なコミュニティといった、“運営側の手腕”でもMMORPGの評価は大きく変わってくる。ジャレコがどんな運営を行なっていくか、日本での展開はどのようになるかに期待していきたい。
(C)2007 Entwell Co.,Ltd. Published By JALECO LTD.
□ジャレコのホームページ (2007年1月18日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|