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使い魔を召喚して戦う“魔法使いシミュレーション”
日本一ソフトウェア、PS2「グリムグリモア」

2007年 発売予定

価格:未定

イメージイラスト
 株式会社日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用魔法使いシミュレーション「グリムグリモア」を2007年に発売する。価格は未定。企画・開発元はヴァニラウェア有限会社。

 PS2「グリムグリモア」は、魔法学校を舞台とした魔法使いシミュレーションゲーム。主人公は、魔法使いになるため修行に励む少女「リレ・ブラウ」。才能を認められたリレは、魔法学校「銀の星体の塔」に招かれるが、入学から5日後「銀の星体の塔」を災厄が襲う。リレをのぞく学内の全員が命を失い、残されたリレも、不可思議な現象によって時間を遡り、魔法学校の入学初日に目覚めるようになってしまった。

 5日後の日付が変わる鐘の音と共に、1日目に逆戻りする日々の繰り返し。なぜ彼女だけが“時間の環”に囚われてしまったのか? 塔に起こった災厄を、そもそも回避することはできたのか? 塔に集う魔法使いたちのさまざまな思惑、徐々に解き明かされていく真実。意外な展開がリレを待ち受ける。

【リレ・ブラウ】
魔法の才能を見出され「銀の星体の塔」に招かれた少女。真面目な努力家で、貧しい家で帰りを待つ弟たちのためにも立派な魔法使いになりたいと願っている。入学から5日後、思いもかけぬ苦難に巻き込まれ、自分でも知らなかった大胆な行動力と冷静な判断で謎に立ち向かう
【バティド・バランタイン】
錬金術を専攻する魔法学校の先輩。魔法より喧嘩が得意だと言いつつ、キメラやゴーレムを駆使する攻撃は強力。粗野でそっけない態度の裏には、ある秘密が……
【ガンメル・ドラスク】
魔法学校の校長。かつて魔王を倒し、そのうえ魔王と契約した悪魔を封印したという伝説的な魔法使いでもある。魔王の居城であった「銀の星体の塔」に魔法学校をつくり、各地から有望な若者を招いて魔術の後継者を育てている。たまに生徒が行方不明になるような危険な場所だが、この学校に入学しガンメル校長に師事することは、国中の魔法使いの憧れとなっている
【ルジェ ぺシェ】
「賢者の石」と呼ばれる強力な魔法石を造りだした三人の魔法使いのうちのひとり。驕慢で気まぐれな性格と強大な魔力を恐れた王国の命令で、最愛の弟子に裏切られ謀殺された。「賢者の石」への未練か現世への執着か、以後“さまよう亡霊”となり、取り殺した弟子を封じた杖を手に出くわす人々を恐怖に陥れている。
なお、同社ファンの人はすでにお気づきかと思われるが「ルジェ ぺシェ」は2007年1月25日発売予定のS・RPG「SOUL CRADLE(ソウルクレイドル) 世界を喰らう者」にも登場する同一キャラクタ。発売前のタイトルからコラボレートキャラクタの存在が明らかにされるというのは、かなり珍しい事例ではないだろうか。気になる人は、こちらもチェックしておくといいだろう


 ゲーム本編は、ストーリーが展開される「ドラマ」パートと、授業を進めることでさまざまな魔法が使えるようになる「ゲーム(魔法戦)」パートのふたつに大別される。ドラマは、リレが「銀の星体の塔」に招かれたところからスタート。魔法の授業を受けつつ、塔に起こる事件を解決するため「グリモア(魔道書)」を使った魔法戦を行なっていく。基本的には、ドラマパートでイベントを進めながら、その途中で発生する魔法戦をこなしていくことでゲームが進行していく。

 授業で教わる魔法は「精霊魔法(グラマー)」、「錬金術(アルケミー)」、「黒魔術(ソーサリー)」、「交霊術(ネクロマンシー)」4つに大別される。精霊魔法は交霊術に、交霊術は黒魔法に、黒魔法は錬金術に、錬金術は精霊魔法にそれぞれ強いといった力関係が存在。まずは授業(魔法戦)で魔法を使っていくこおとになるが、ゲーム序盤は“先生の授業”というチュートリアル形式になっているため、必要な手順を基礎から学ぶことができる。

【精霊魔法】【錬金術】【黒魔術】【交霊術】
 身を守るまじないや、家事をこなす魔法の類はこの精霊魔法を指す。術者は自然の中に隠れ住まう精霊や妖精を使役する。自然を味方とする、最も古くからある基本的な魔法で、召喚は強制でなくお互いの理解でなされるという。

 古のグリモアには次のように示されている。“之は何処にでも在る希薄な者を招く術なれば荒れ猛る命の力を阻む事は叶わず(精霊魔法は錬金術に弱い)”

 知によって世界を成す法則を、見出し神のごとく万物を変成させる術。無機物に命を与えるような、神の定めた規範に逆らう変化を成すには、尋常ならざる精密な製法によってのみ叶えられる。

 古のグリモアには次のように示されている。“神の真似事によって生み出した不完全な命は神の敵対者の格好の餌食となる(錬金術は黒魔術に弱い)”

 奈落に住まう神の叛徒たちを代価を支払い強制的に使役する術。穢れぬ魂を持ち神の意思のままにこれらを扱うなら恐れる事はない。だが一度でも闇に魅了されたなら術者自身も神に弓引く反逆者と成り果てるだろう。悪魔は抜け目がないため術者は常に危険をともなう。

 古のグリモアには次のように示されている。“之は神に仇なす者を使役する術なれば暗闇にあっても神に悖らんとする唯一の意思に抗える道理無し(黒魔法は交霊術に弱い)”

 天界に受け入れられず、煉獄にて魂を清めんと業火に苛む者たちの力を借りる術。また、冥界とを行き来できる門を開き、眠れる英雄たちを使役する。

 古のグリモアには次のように示されている。“之は在るべき処に在らざる者を招く術なれば 故に自然の摂理の体現者を恐れるものなり(交霊術は精霊魔法に弱い)”


- 召喚できる使い魔の一例 -
【精霊魔法】【黒魔術】
エルフ フェアリー デーモン ドラゴン


「銀の星体の塔」イメージイラスト
 魔法戦は「銀の星体の塔」内で行なわれる。ここで注意が必要なのは、魔法戦で実際に行動するのはリレではなく、グリモアから魔方陣を用いて召喚される“使い魔”たちだということ。魔法陣を描くには「マナ」と呼ばれる魔力の源(エネルギー)が必要。魔法使い自身も魔力を備えているが、それにも限界があるため、魔法使いしか見ることができない“魔力溜まり(クリスタル)”からマナを収集し、一時的に魔力を高めておく必要がある。マナ収集は人間では難しいため、魔法使いたちは前述の“使い魔”たちに収集を命じることになる。多くのクリスタルを入手するほどたくさん魔法が使えるため、どれだけクリスタルを取得できるかが先々重要になってくる。

 使い魔を召喚するには、まず召喚したい使い魔の系統(精霊魔法、黒魔法、錬金術、交霊術)から選択し、各系統内から召喚したい使い魔の魔法陣を指定し、最後に設置場所を決めるといった手順になっている。マナを消費して魔法陣を描くが、完成するまでには少々時間が必要。ここで魔法陣を破壊されると無効化されてしまうため、何としても守る必要がある。魔法陣から使い魔を召喚するときにも、マナが消費される。召喚にも少々時間が必要だが、出現してしまえばこちらのもの。あとは「コマンド」で命令すれば、目的を果たすべく使い魔たちは行動を開始する。最初のうちは弱い使い魔しか選べないが、魔法陣をレベルアップすれば、より強力な使い魔たちが召喚できるようになる。

-コマンド例-
【ムーブ】

召喚した使い魔を移動させるコマンド。一度に複数の使い魔を選択して移動させることも可能
【アタック】

襲ってくる敵などを攻撃するコマンド。敵の魔法陣を攻撃して破壊することも可能で、成功すれば行動がより楽になる
【ディフェンス】

指定された場所にとどまり、接近してくる敵に対してのみ応戦するコマンド。クリスタルの近くを指定すれば、重要な守り手になってくれる
【ヒール】

ダメージを負った使い魔やクリスタルなどを回復できるコマンド。ただし、回復には各使い魔が持つMPが必要になる
【パトロール】

指定された場所を往復し、発見した敵を順次攻撃するコマンド。指示された場所以外に行かなくなるというメリットがある
【ギャザー】

エルフ専用のコマンドで、使用するとクリスタルからマナを収集できる。マナは魔法陣を作ったり、敵を攻撃したりなど、さまざまな場面で必要。マナがなくなると何もできなくなるため、クリスタルはきちんと確保しなければならない

【スクリーンショット】


(C)2007 VANILLAWARE Itd./NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は開発中のものです。

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/
□「グリムグリモア」公式サイト
http://grimgrimoire.jp/

(2006年12月20日)

[Reported by 豊臣和孝]



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