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料金:1ラウンド300円
発表会では、デジタルゴルフ代表取締役社長兼CEOの横山俊朗氏と、「ゴルトモ」プロデューサーの吉川泰生氏が登壇し、「ゴルトモ」のサービス概要と今回の新サービスについて発表を行なった。 まず横山氏が、同社の紹介と事業内容を説明した。デジタルゴルフという社名はあまり知られていないかもしれないが、前身は「遥かなるオーガスタ」などのゴルフゲームを数多く手がけてきた株式会社ティーアンドイーソフト(T&E SOFT)で、ゲーム業界では長年の実績がある。現在は、実際のゴルフ場をPC上でリアルに再現し、飛距離などを入力することでラウンドをシミュレートできる「ゴルファーズBB」などを手がけている。
この「ゴルファーズBB」のために制作された実在のリアルなコースを、ゲームに落とし込んだのが「ゴルトモ」だという。美しいグラフィックスを実現するとともに、サービス当初から70コースもプレイできるのも魅力となっている。イベントも積極的で、ダンロップフェニックストーナメントなど、実際のトーナメントとのコラボレーションなども行なっている。
さらに注目すべきは、ユーザー層の分布だ。コア層は30~40代で、全体の2/3を占めている。ゲームを最も遊ぶであろう10代以下は3%で、60代の4%よりも少数というのは、他のオンラインゲームでは見たことのないデータである。吉川氏はこれを、「『脳トレ』世代を取り込んだ、大人のためのオンライン・エンタテインメント」と脚色した。 このような現状が生まれた理由として、吉川氏は「ゴルトモ」の主な特徴を説明した。本作最大の特徴は、オンラインゲームでありながらリアルタイムではなく、他のユーザーのプレイデータを使って対戦するという点にある。これにより、時間を問わず、好きな相手と仮想的に対戦できる。これについては「『夜8時に集まって遊ぼうよ』などと時間を合わるのは、大人にはナンセンス」と言い切り、リアルタイムではないからこその利点を強調した。
また吉川氏は、SNS「ゲームリクレ」との連携についても触れ、プレイ結果が自動的にBlog化されることを説明。プレーヤーはスコアを入力するような手間もなくBlogを書け、友人もその結果を気軽に閲覧できるという仕組みになっている。手軽な対戦機能と、極力手間を省いたBlogによるコミュニケーション機能が、特に高い年齢層のユーザーに受け入れられている理由のようだ。ちなみにユーザーの1/4は主婦やOLを中心とした女性だそうで、こちらもオンラインゲームとしてはかなり女性比率が高いといえる。
続いて吉川氏より、今回の目玉となる新サービス「バーチャル☆ゴルフデート」について説明された。“恋するゴルフ”をキーワードに、磯山さやかさん、福下恵美さんの2人のアイドルと「ゴルトモ」をプレイできるというもの。「ゲームリクレ」の友人と対戦する「フレンド対戦」のシステムを使ったもので、300円で販売される「ドリームチケット」を購入すれば、アイドルと1ラウンド(18ホール)できる。 「バーチャル☆ゴルフデート」では、特別デザインされた磯山さん、福下さんのキャラクタとラウンドすることになる。ゲームには、磯山さんは活発な印象のゴルフウェア、福下さんはなぜかメイド服という衣装で登場。音声も収録されており、プレイ中に色々なセリフも用意されているほか、ラウンドの合間には実写のアイドルが現われて声をかけてくれたりもする。 プレイデータは1つだとバリエーションがないので、アイドルが実際にプレイしたデータを混ぜつつ、複数のデータが用意されるという。また毎月中旬に新たなデートコース(プレイデータ)が追加される予定で、衣装が変わったり、アイドルのゴルフの腕前が上達したりと、何度も楽しめる仕掛けが用意される。 このほかのタレントを追加する予定については、「タレントに限らず、プロゴルファーとの対戦などもやりたい。その場合は『ゴルフデート』ではないが、同じ仕掛けで実現できる」と吉川氏が語った。
ちなみに今回、磯山さんと福下さんを起用した理由については、横山氏がホリエージェンシーの社長とゴルフをした際に、「タレントさんが出てくれればユーザーは喜ぶんですが」といった話をしたことが始まりだという。
磯山さんは、「ゴルトモ」をプレイするまではオンラインゲームは未経験だったそうだが、実際のゴルフは昨年夏から始めたそうで、「パターが得意で、グリーン上では強いですよ」と自信ありげに語った。「ゴルトモ」については、「画面が凄く綺麗で、本当に自分自身がやっているような感じ」と、実際のゴルフと近い感触で楽しんでいるようだ。またゲームで登場する自分のキャラクタについては、「申し訳ないくらいかわいい」と満足そうに話していた。 福下さんはPCを持っていて、今回のための撮影の後ですぐにダウンロードして、4時間ほど遊んでしまったとか。「家に帰ってパソコンを動かすと、つい遊んじゃいます。ナイスショットが出ると気持ちいいですね」とかなり「ゴルトモ」を気に入っている様子だ。キャラクタについては、コスプレキャラという設定だそうで、「幼稚園児や大人っぽいものなど、いろんなバリエーションの音声を撮りました」という。今後のバリエーションが楽しみだ。 会場では、おふたりが実際に「バーチャル☆ゴルフデート」のデモプレイを行なった。磯山さんは福下さんのキャラクタを相手に、福下さんは磯山さんのキャラクタを相手にプレイした。磯山さんは途中ミスショットでラフに打ち込んだりもしたが、吉川氏のサポートも受けつつ、何とかパーでまとめて福下さんのキャラクタに勝利。「今日は調子がよかったです。面白いですよね、はまっちゃいます」と笑顔を見せた。 かなりプレイしているという福下さんは、危なげないスイングで順調に2オン。パッティングでは「このくらいですか? 上りだからちょっと強めで」と吉川氏にラインを見せると、吉川氏もただ頷くだけ。サポートもなしで見事1パットで沈めてバーディを取った。福下さんはガッツポーズを見せつつ、「超気持ちいいですね。自分で(クラブを)振ってるわけじゃないのに、本当にやってる気分でした」とこちらも楽しそうに語っていた。
実際はプレイデータとの対戦なのだが、プレイ中はアイドルが出番ごとにセリフを喋り、本当にアイドルと対戦しているかのように感じられた。イベントなどでアイドルと対戦するといった企画は時折見られるが、こちらは時間を問わず、誰でもプレイできるのが強みだ。プレイ自体も無駄なく進行し、普段どおりの快適なプレイ感が損なわれないところも嬉しい要素といえるだろう。
(C)DIGITAL GOLF Inc. ※ 画面は開発中のものです。
□デジタルゴルフのホームページ (2006年12月19日) [Reported by 石田賀津男]
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