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ECO祭りではイベント共に、今後の展開やアップデート要素も発表された。本稿ではイベントの様子と共に、明らかになった「ECO」の新要素を紹介していきたい。
■ たくさんのゲストと、400人のファンが1周年を祝ったアニバーサリーイベント
最後にはガンホーの塩島百合氏に連れられてマスコットキャラクタのタイニーが登場。出演者の真ん中に1周年を記念するケーキが運ばれ、会場のファンの拍手と、「Happy Birthday」の歌に囲まれながら、1周年を祝った。 「生で! ECO放送局」と題したコーナーでは、小島氏のお題に出演者が答えることに。このコーナーで注目を集めていたのは原田ひとみさん。「この一年を振り返って」という質問に、原田さんはスケッチブックにたくさんの絵を描いて、「走馬燈のように色々な場面が……」と答え、会場から拍手が上がった。 岩田氏は「2007年の抱負」という質問に、「続ける」とポツリ。「何もかも続けていきたい、そして倒れるときは前のめりで」という岩田氏のコメントに会場からは拍手が巻き起こった。司会の植田佳奈さんからは「なんか重いですねぇ」というツッコミも入った。 イベント会場では、たくさんの「ECO」グッズの展示や、これまでの活動を振り返る資料などが展示されていた。また、寄せ書き用のTシャツが用意されていて、来場者は自分たちのコメントをそのシャツに記入していた。会場では入場時に渡されたコインでプレイできる、ゲーム内アイテムが景品となっている“ガチャマシーン”も設置されており、こちらも人気だった。 イベントの間の休憩時間から開始したのが「ECO」グッズの販売だ。12月8日に発売するECO1周年記念パッケージ「エミル・クロニクル・オンライン アニバ!BOX」の先行販売も行なわれ、会場のほとんどの人が並ぶ盛況となった。 後半のステージでは、山本氏から今後の「ECO」のマーケティング方面からの発表が行なわれた。12月11日よりガンホーオンラインショップにて期間限定で販売される「アニバーサリーチャンス・ECOくじ」では、羽々キロさんがデザインしたマリオネストの髪型に変更できるアイテムや、クリスマス向けの犬ぞりなど、新規アイテム16種類を含む、19種類のアイテムが入手できる。 他にも、「ECO」のアナザーストーリーを楽しめるコミックス「エミル・クロニクル・オンライン外伝 デジタルサーガ」が、12月12日にソフトバンククリエイティブから発売されることが発表された。価格は588円。このコミックスには特典としてゲーム内で特別なイベントに参加できるパスワードや、制作秘話なども収録されているという。
さらにロリータ系ファッションブランド「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」(以下、BABY)とのコラボーレーションも発表された。BABYは映画「下妻物語」でのロリータファッションで知名度を上げたブランド。フリルやレースをふんだんに使ったBABYの服がゲーム内でどのように活用されるのか、また、反対にゲーム内アイテムが実際に商品となるかなど、今後の展開が楽しみなコラボレーションだ。実際にBABYがデザインした服がゲームに登場するのは、2007年春以降になるという。ゲーム内のファッションに関しては、BABYのコラボレーション以外にも、四季を意識した衣装やゲーム内に架空のファッションブランドを設定するなど、よりアイテムを充実させていくということだ。
■ 記念イベント、モンスタースタンプ、新職業……いくつもの新要素を発表
「ECO」は12月8日より新アップデート「SAGA5:創生と伝承の島」を実装する。追加ポイントに関しては本誌でも以前に紹介しているが、イベントではその時に紹介できなかった新モンスターと、変形する飛空庭のビジュアルが明らかになった。 さらに12月8日~12月22日まで1周年を記念したアニバーサリーイベントが実施されることが明らかになった。期間中様々なフィールドに特別なモニュメントが設置される。タイニーアイランドとダンプティーアイランドでは特別なクエストがスタートする。これは9月29日から3回に渡って行なわれていたダンプティーアイランドを舞台としたイベントの集大成となるもので、ダンプティーとタイニーの微妙な関係をユーザー達の手で回復させるものになる。 このイベントのキーワードとなるのは“アレ”という存在。これまでダンプティーはアレを作るために努力してきた。ようやくアレが完成しようという時、タイニーアイランドのタイニー達も同じようなアレを完成させていた。お互いのアレを見比べて、更に険悪になってしまうタイニーとダンプティー。プレーヤー達は彼らの関係を修繕できるのだろうか? アレとは何なのか、実際にプレイして確かめて欲しい。 もうひとつ「思い出星イベント」がタイニーアイランドで開催される。タイニーアイランドにいるNPCに話しかけ、イベントを達成することで入手できる“思い出星”というアイテムを集めることで、スキルリセットやステータスリセットといったサービスが受けられるという。イベント達成には、今まで冒険して達成してきた要素が関係してくるとのことだ。 また、新職業「ブリーダー」も今回初めて発表された。この職業は今までにない新職業で、新しいカテゴリに属する。まだ詳細は決まっていないが、ペットの育成に重点が置かれ、ペットと共に生き、戦うスキルを持つことになりそうだ。実装時期は未定だが、今後の情報が楽しみである。 この他に、ビジュアルも非公開ということで、「モンスタースタンプ」、「マイマイ島」という2つの要素が発表された。モンスタースタンプは例えば、“プルルスタンプ”、“アーチンスタンプ”といったようにスタンプと呼ばれるアイテムがモンスターからドロップされるようになり、“モンスタースタンプ帳”という新アイテムにこれを押すことができるようになる。 スタンプは種類や棲息地域でいくつかの種類にカテゴライズされており、この種類の枠を揃えると、アイテムと交換できる。スタンプをコンプリートすると、すごい報酬が得られるようだ。今ではほとんど訪れることがなくなった狩り場にこのスタンプを求めて旅立つ、というプレーヤーや、手分けをしてスタンプを集め、交換してコンプリートを目指す、というプレーヤーも出てきそうだ。プレーヤーの取引にも新しい活気をもたらすアイデアとなりそうだ。 マイマイ島は白い砂浜と青い海が美しい、南の島の無人島ようなビジュアルを持った島だ。トンカのように、大陸から離れたところに実装される新エリアとなるという。島には鬱蒼と木が茂っており、中央には巨木が立っているという。スクリーンショットでは密林を進むパーティーの姿が映っていたが、島の奥に何か秘密があるという。山本氏によれば、以前紹介されたコンセプトアートがヒントになるとのことだが……。モンスタースタンプと共に、実装時期が気になるところだ。 この他、今後の展開として岩田氏が提示したのは、大陸でもまだ行けない場所があること、そしてエミル、ドミニオン、タイタニアの関係などである。とくにドミニオン、タイタニアはキャラクタ作成から、本来エミルの世界であるアクロニア大陸に行くために、転送を行なっているようなイメージがある。3つの世界、そして過去、どんなことがあったのか、キカイを扱っていた滅びた文明はどんなものだったのか、今後、「ECO」はそういった世界の根幹にもベクトルが向いていくとのことだ。 最後に岩田氏が提示したのは「色々やりたいんです」というスライド。細かい文字でびっしりと書いてあり、実際に内容を紹介するのではなく、これだけのことを考えているんだ、というアピールを行なった形となる。「いただいた要望に関しては、全部目を通しています。これからもたくさんの要望を寄せてください」岩田氏は会場のファンに向けてこうメッセージを送った。
「ECO」は要望に応えようとする運営をユーザーが高く評価している作品である。それは、岩田氏のこの姿勢に負うところも大きい。ユーザーと運営者の距離の近さは、他のMMORPGにはない、「ECO」独特のものといえるだろう。今後、ユーザーが何を望み、運営・開発がどう応えていくかは注目していきたいところだ。
(C) 2006 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.
□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2006年12月4日) [Reported by 勝田哲也]
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