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2007年 発売予定
「ぼくとシムのまち (仮)」はジャンルを「生活シミュレーション、コミュニケーション」と謳っており、基本的にはこれまでの「シムズ」シリーズを踏襲する作品となっている。プレーヤーは自分の分身としてキャラクタを作り、理想の街を作り上げていくのがゲームのごく大まかな流れだ。 「シムズ」といえば米国で産声を上げたソフトであり、これまでのシリーズはリアルなグラフィックスで、生活のシミュレートもゲーム的にデフォルメされていたとはいえ、食欲やトイレまで盛り込まれリアルだった。しかし今回公開されたグラフィックスはまったく別物で、日本人に好まれそうな3頭身の可愛らしいキャラクタだった。今回のプライベートイベントに出席したプロデューサーの上野正博氏によれば、この可愛らしいキャラクタで全世界で発売するという。理由のひとつはプラットフォームが任天堂のWiiと言うところにある。やはりそのプラットフォームに合わせ誰でも楽しめるものを目指すためだとしている。 会場では記者陣も実際にキャラクタや建物を作成することができた。作成は非常に簡単。まずはキャラクタだが、ボディ自体に性別の区別はなく男女兼用。その代わりパーツが多数用意されており、目や髪型、服、アクセサリーのグラフィックスなどで、性別を初めとした個性を出していくことになる。Wiiリモコンでポイントを操作し、髪型を変えたければ髪を選択すればいいし、服を替えたければポインタを服に合わせて変更すればいい。直感的な操作で、様々なパーツを選び組み立て上げていく。 ここでの操作系では、コントローラはWiiリモコンとヌンチャクを使用し、ニンチャク・スタイルで行なう。Wiiリモコンで画面内のポインタを操作する一方、ヌンチャクではカメラの操作を行なう。ヌンチャクのスティックを画面側 (向こう側) に倒せばズームしキャラクタがアップで表示される。逆に手前に倒せばカメラが引いてキャラクタの全身像を確認できる。スティックを左右に倒せばキャラクタを中心にカメラがぐるっと回り込む。こうやってヌンチャクでカメラを移動させ隅々まで確認して自分好みのキャラクタを作っていく。 建物も会場で造ることができたが、こちらも基本的にインターフェイスは同じだ。建物のベースとなる部分を基本に (今回のイベントでは四角と円筒のもの) 、屋根や飾り窓、ドア、煙突やガーゴイルの置物などの装飾品、看板などを取り付けていく。それぞれのパーツはポインタで掴み貼り付けられるところに持って行くと、ベースに対して自動的に貼り付けられる方向に向きが変わるなど、ある程度は自動化され、手間がかからないようになっている。内装も凝ることができるが今回は作成することができなかった。 今回のイベントで体験できたのはここまで。同社によれば、キャラクタや街作りが楽しく、そこが重要な作品であるために、まずはここをアピールしたかったのだという。制作チームのチーフプランナーを務めるロビン・ハニキさんは「カスタマイズしたり、キャラクタや街を作り上げるのがこのゲームのメインで、体験できるゲームにしたい」とゲームの制作に当たっての抱負を語っている事からも明らかだ。 キャラクタを作り上げることにここまでこだわりがあると言うことは、やはりネットワークに繋がり友人や他のプレーヤーに見て欲しいという欲求が出てくるだろう。ネットワークへの対応については上野氏によれば未定だというが、ぜひとも期待したいところ。キャラクタを作るときや建物を造るときに必要となるパーツは、ゲームを進めることで増えていくのだろうか?? また、今回作成した建物には“看板”などが用意されていた。と言うことは、自分でお魚屋さんやピザ屋さんなどのお店を作り、なおかつ商売もできたりするのだろうか? そうなるとさらにネットワークに繋がり商売できるとすると……。様々な妄想がふくらむわけだが、実際の所は開発中で未定だという。 会場で配布されたリリースによればゲームの概要としては、キャラクタを作り家を建て、街にやってくるキャラクタとコミュニケーションを取ることで変化していく街を楽しむ。様々なアイテムが用意されており、見つけたアイテムをコレクションしたり、そのアイテムを使って物作りを行なう。「ぼくとシムのまち (仮)」の中ではご飯を食べたり自由気ままな生活が楽しめ、街に住む人々のお願いを聞き、叶えてあげることで理想の街に近づいていく。 木や花を育てて増やすこともでき、収穫することも可能。この件に関して、「Wiiリモコン」の使い方として面白い例がリリースに紹介されていた。木になっているリンゴをWiiリモコンのポインタで掴み左右にWiiリモコンを揺らすと木から果実が落ち、アイテムとしてゲットできるのだ。
何にせよ、ストーリーに沿ってどうこうするのではなく、自分の好きなように生活する中で自分だけのゲームを育てあげていく。生活することが楽しいゲームに仕上がりそうだ。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ (2006年11月27日) [Reported by 船津稔]
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