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日本一ソフトウェア、小さな王国を復興させる街発展ADV
PS2「蒼い空のネオスフィア ~ナノカ・フランカ発明工房記2~」

2007年 発売予定

価格:未定

 株式会社 日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用街発展アドベンチャーゲーム「蒼い空のネオスフィア ~ナノカ・フランカ発明工房記2~」を2007年に発売する。価格は未定。

 PS2「蒼い空のネオスフィア ~ナノカ・フランカ発明工房記2~」は、株式会社工画堂スタジオが2005年3月に発売したPCゲーム「蒼い海のネオスフィア」をPS2向けに移植したもの。工画堂スタジオが企画、日本一ソフトウェアが販売および協力を行ない、コンシューマ向けに多数の追加要素を盛り込んだという。

 ゲームの舞台は、空中王国「ネオスフィア」。Eテクノロジーによる奇跡の業(わざ)により、天空をゆく白き大地。その様子は、太古より侵しがたき聖域として地上人の畏敬の対象であった。だが、その輝かしい神聖王国の栄光も、今は昔……。

 十数年前に勃発した世界統一戦争。その戦後復興に立ち遅れた王国は、近代化を果たしてゆく他国の後塵を拝し、ゆるやかな衰退の道を辿りつつあった。地上世界とネオスフィアをつなぐ太古の遺産「空中船“Eシップ”」の往来も、近年は減少の一途。

 窮状を打開すべく、王国の貴族たちは一計をはかる。かつて数々の滅びかけた都市や国を甦らせたという伝説の発明家「大工匠プロスペロ・フランカ」を呼びよせ、王国を再建させるという案。貴族らはプロスペロに「ただちに出向き王国を立て直すべし」との手紙を送りつける。

 礼を逸した手紙の内容。当然、プロスペロがやって来るはずもない。一方的にプロスペロをあてにしていた貴族は憤怒の形相を見せるが、話はここで終わらない。プロスペロは、自分のかわりに孫娘である新米工房士「ナノカ」をネオスフィアへと向かわせる。

【ナノカ・フランカ(CV:川澄綾子)】
 世界最大の天才発明家、大工匠プロスペロの孫娘。ネオスフィア元老院から王国再建を依頼された祖父にかわり帝都にきた……が、その幼さに元老院は大激怒。危うく逮捕されそうになるが、女王エリンシエにかくまわれる。その後、ナノカの才能を見抜いたエリンシエから王国の再建事業を依頼される。
 世間知らずで人を疑うことを知らないピュアな性格。物事を楽観的(いい加減)に解釈する癖あり。しかし納得のいかないことには絶対折れない。世間の常識や一見不可能と思われることを軽々と飛び越える柔らか思考。エジソンとレオナルド・ダ・ヴィンチを足して十をかけたような万能の大天才だが、直感型ゆえにドジも多く才能を完全に開花させるには至っていない。夢は祖父を超える工匠になること。トレードマークの万能工具「スプレンディッド・インパクト」を手に、祖父直伝の「プロスペロ流工房術」を駆使して小さな王国に奇跡を起こす。
 年齢:14才、身長:153cm、体重:あっさり、B:ほんのり、W:まったり、H:はんなり、好きなもの:濃い目のコーヒー、嫌いなもの:弱気、得意なもの:発明と徹夜と楽観思考

【エリンシエ・ヤースロップ(CV:釘宮理恵)】
 空中都市ネオスフィア王国の女王。ネオスフィアの貴族たちが、王族派と元老院派にわかれてせめぎあうなか、王族派の担いだ旗頭として即位。年齢に不釣合いな知識と肝っ玉の持ち主で、見た目に似合わぬ男勝りの英雄肌。天性のリーダータイプ。ただ生まれつき病弱で、無理をしてバッタリ寝込んでしまうことが多い。
 エリート意識のつよいネオスフィア貴族のなかにあって、珍しくリベラルな考え方の持ち主。元老院の貴族たちが帝都に呼び寄せた工房士ナノカを放り出すが、その才能をいちはやく見ぬき王国の復興を彼女に依頼する。あらゆる手段を用いて、かつてのフルクラム帝国との戦争により傷跡癒えぬ王国の再建を目指す。趣味は王宮内植物園での花の世話。
 年齢:11才、身長:143cm、体重:無礼である、B:まだ子供である、W:人並みである、H:育ち盛りである、好きなもの:高い場所、嫌いなもの:クスリ、得意なもの:庭いじり

【ノキ・ウェルキン(CV:高橋美佳子)】
 まだ学生の身でありながら、王国内の独立行政区、区長代理を務める女の子。バカのつく正直者の頑張り屋さん。斜陽のネオスフィア国を少しでも良くしようと草の根レベルで尽力するが、いかんせん経験不足と生来の要領の悪さが災いし、その頑張りも少々カラ回り気味。ついでに学校の成績はしょんぼり気味。
 ネオスフィア王国に来たばかりで土地のことを知らないナノカのガイド役を進んで務める。また、区長として自身の能力不足を強く自覚しており、折に触れてナノカに協力を求めてくる。父親はエリンシエの側近を勤める王国宰相。
 年齢:16才、身長:162cm、体重:50kg、B:81cm W:61cm H:83cm、好きなもの:食べ歩き、嫌いなもの:勉強、得意なもの:大食いとスポーツ

【フェアリ・ハイヤフライ(CV:皆川純子)】
 王国の城下町にて開業する、帝都からやってきた若きEテクノロジー医師。長身でスタイル抜群、道行く人の誰もが振りかえる超絶美貌の持ち主……なのだが、もう一歩の所で完璧になりきれない、アクの強いユーモリスト。
 ナノカにとっては頼りになる同郷のお姉さんといったところだが、些細なことで熱くなりやすいたちで、それほど人間はできていないご様子。ネオスフィアでは手に入らない医療器具や薬品の製造をナノカに依頼するかたわら、彼女のことをよくオモチャにしてからかっている。
 年齢:20才(自称)、身長:172cm、体重:56kg、B:87cm W:62cm H:86cm、好きなもの:冗談、嫌いなもの:自白剤、得意なもの:注射と射撃

【ネネ・ハンプデン(CV:野川さくら)】
 帝国でも五指にはいる超富豪一族の跡取娘であり、ナノカが通っていた帝都のジュニア・アカデミーの同級生。ナノカに好意をよせており、彼女を追ってネオスフィアにやって来る。ネオスフィアに高級ホテル「ハンプデンズ」を開店し、ナノカを陰に日向にサポート(主に経済面)してゆく。
 天然直感型の天才であるナノカに対し、理詰めでものを考える理論家肌の秀才。口調やしぐさはおっとりしており、礼儀正しく人当たりもいい。実際の年齢より遥かに大人びたしっかり者……に見えるが、自分の思い通りにコトが進まないと拗ねてしまう、年相応な子供っぽい一面も持っている。
 年齢:12才、身長:148cm、体重:秘密です!、B:まだまだです、W:ささやかです、H:ぴったりです、好きなもの:ナノカさん☆、嫌いなもの:家のしきたり、得意なもの:お料理と資金援助

【スツーカ(CV:小杉十郎太)】
 ナノカのお目付け役を務める、四足歩行のオオカミ型人工生物。大工匠であるナノカの祖父プロスペロが、先史文明の消失技術「Eテクノロジー」を解析して生み出した傑作のひとつ。もとは先の大戦中、戦場での潜入工作用に作られた自律型戦闘兵器だが、戦争のなくなった今の世界では、ナノカのおもり役として日々の暮らしを送っている。
 長い人生経験(?)の末に獲得した、オジさんテイストの高い知能は、まさにEテクノロジーのもたらしたミラクル。――ナノカにとっては、育ての親であり、なんでも相談できる年上の友人のような存在。ひとたび主人ナノカの身に生命を脅かすような重大危機が迫れば、身を呈して彼女を守る。
 体長:141cm、体重:72kg、好きなもの:バーボン、嫌いなもの:感動的なシーンと特殊部隊、得意なもの:子守りと潜入工作

【テンザン(CV:?)】
 ナノカの命令に従う心優しき無敵のゴーレム。スツーカ同様、祖父プロスペロが「Eテクノロジー」を解析し生み出した。先の大戦中に作られたこの世界における最強兵器だが、幾度かの大改修を経て今はナノカの頼もしいお付となっている。
 命令受領の時以外、滅多に口を聞かず、そのうえ喋る言葉の正確な意味は相棒のスツーカにしか理解できない。性格はだいぶ穏やか。戦前の設計のため、基本構造は若干の古さをのこしている。だが物質転換炉装備が生み出す無尽蔵のエネルギー、背中に装備した連装反重力ユニット、Eマテリアル合金製の装甲、防御スクリーン発生機構などなど、プロスペロ本人の手による開発ホヤホヤの時代を超越したシステムを多数装備。最新型ゴーレム兵と比べても圧倒的に高い性能を誇るが、まだ実用化前の研究段階装備のためトラブルも多い。巡航飛行形態「スティングレイ・モード」に変形すれば約30分ほどの飛行も可能。
 全高:3.1m、重量:4.2t、好きなもの:日向ぼっこ、嫌いなもの:メンテナンスと徹甲弾、得意なもの:力仕事と対ゴーレム戦闘

【パナビア・トーネイド(CV:千葉紗子)】
 OVA版「ネオスフィア」に登場した人気キャラクタで、PS2版オリジナル要素のひとつ。性格は生真面目の負けず嫌い、無限大のガッツの持ち主……だが、すこし調子にのりやすい所あり。アカデミー在学中、後輩のナノカに発明競争で何度も敗れており、そのため一方的にナノカをライバル視している。だが常にマイペースなナノカの態度にそれも少々空回り気味。将来の夢は、世界一の機動兵を開発すること
 年齢:17才、身長:163cm、体重:49kg、B:80cm W:60cm H:82cm、好きなもの:自分の才能、嫌いなもの:ナノカ!、得意なもの:Eウェポンの設計



 ゲームの目的は、主人公「ナノカ」がネオスフィアに到着し、女王「エリンシエ」と出会った5月1日から翌年の4月28日まで(1年以内)に、天空都市ネオスフィアに活気を取り戻すこと。

 発明工房士である「ナノカ」は、ネオスフィアの街で発明に必要な材料(アイテム)を集め、それを研究をした後に新しいアイテムを発明することができる。発明アイテムは、複数の区にわかれたネオスフィアの各区庁舎に売り込むためのもの。これにより区ごとに街が街興を果たしていく。また売ったアイテムの種類により、街の発展パターンが変化。なお、本作はマルチエンディングを採用。街の発展度合いや経過したイベントによりエンディングが変化する。

 本作はターン制によりゲームが進行。1日は「朝」、「昼」、「夜」の3ターンにわかれており、各ターンごとにアイテムの研究、製作を行なうことになる。

【基礎研究】
現在所持しているアイテムの基礎研究を行なう。入手したアイテムはリストに掲載され続けるが、研究するには肝心のアイテムそのものが当然必要になる。基礎研究は各アイテムに応じた研究費が必要で、結果や進展に関わらず1ターンを消費。高度なアイテムほど時間(ターン)を要する。研究が完了すれば新アイテムの「レシピ」が手に入る。この「レシピ」を元に材料を揃え「アイテム製作」を行なうことになる
【アイテム製作】
基礎研究で得たレシピを元にアイテムを製作するが、当然ながら「材料」が必須。アイテムによっては「機材」が必要とされる場合もある。難易度が高いアイテムは製作日数がかかるうえに成功確率も低い。アイテム製作には最低でも1日を費やす。イベントでアイテム製作の依頼を受けたときは、製作期限を確認して必要な時間を計算しておくべきだろう
【組み合わせ研究】
PS2版の新要素。特定のアイテムを「基礎研究」で3段階まで進めると“組み合わせ研究”の対象となる場合がある。組み合わせ研究では、アイテム同士を組み合わせて新しいアイテムを作ることが可能。「組み合わせ研究」を実行すると1ターン経過。ただし、組み合わせによっては何もレシピが作れないこともある
【造成】
これもPS2版の新要素。テンザンが工房内にいれば「造成」が選択できるようになる。これを選択すると、1ターンを消費してテンザンがネオスフィアの造成工事に派遣される。残された廃屋など、都市発展に邪魔な建物を排除して新しい建物を立てることが可能になる。排除は造成1回につき1個だけ


 ネオスフィアの街は、いくつかの区に分けられている。それぞれの区には「区庁舎」があり、ナノカが発明したアイテムの売り込み先となる。区庁舎にアイテムを売り込むと、その区にアイテムが普及。このとき、売り込んだアイテムの種類によって、その街の発展の仕方が大きく変化する。

 「農業」、「工業」、「商業」、「観光」など、目指す街の形を意識しながらアイテムを発明して、区庁舎に売り込んでいくのが思い通りに街を発展させていくコツ。ちなみに、街の移動にターンは消費しない。

【区庁舎への売り込み】
各地区マップにある区庁舎に発明したアイテムを売り込む。売り込んだアイテムの種類に応じて、その区に建っているお店が繁盛して街が発展していく。ただし、ひとつの区庁舎に売り込めるアイテムは一種類につき1回のみ。同じものを二度売り込むことは不可能。区庁舎に売るものがなくなると、その区は廃れる一方になるため、アイテムの売り込みは長期的展望に立って考える必要がある。なお、区庁舎への売り込みもターンを消費しない
【アイテムの購入と材料採取】
各地区に立ち並んだ店からは、発明に必要なアイテムが購入できる。店によって品揃えが異なるほか、繁盛してレベルが上がると新しい店ができたり、新アイテムが購入できるようになったりする。また、街マップのある地区に行くと、発明に必要な“材料採取”が可能。採取以外では入手できないアイテムがあるため、こまめにチェックしたほうがいい。アイテム購入と採取はターンを消費しないが、採取のみ実行できるのは1ターンに1回のみとなっている
【ナノカの状態】
PS2版の新要素。ナノカには“ひらめき”と“体力”の各ステータスが存在する。“ひらめき”はナノカの精神的疲労を、“体力”は肉体的疲労をそれぞれあらわしている。疲労が蓄積していくと、“ひらめき”は基礎研究の効率が、“体力”はアイテム製作の成功率がそれぞれ悪化。どちらも睡眠や特定のアイテムを使うことで回復できる


 前述のとおり、アイテムを区庁舎に売り込むことでその区には店が立ち並ぶようになり、比例して人口も増加。売り込むアイテムが違えば、区に並ぶ店の種類も異なってくる。区の賑わいぶりや街の復興、発展の形態はプレーヤー次第。自分なりの街づくりが楽しめるアドベンチャーゲームとなっている。

【街が復興していく様子】
最初はみすぼらしかった地区に、新しい店が建ち並ぶようになる。人が増えて賑わいを見せるようになればしめたもの。なんとも嬉しい光景だ



【スクリーンショット】
【イベントCG】
【イベントCG(新規)】


(C)2007 KOGADO STUDIO,INC./KUMASAN TEAM,INC./NIPPON ICHI SOFTWARE INC.

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/
□「蒼い空のネオスフィア ~ナノカ・フランカ発明工房記2~」のページ
http://kogado.nippon1.co.jp/neosphere/
□関連情報
【2005年10月28日】コナミ、「コナミノベルス」第2弾を発売
「蒼い空のネオスフィア とらぶるでいず」など2冊
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051028/konano.htm

(2006年11月6日)

[Reported by 豊臣和孝]



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