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利用料金:無料(アイテム課金制)
「Season3」は、韓国では8月に実装が行なわれている。「Season3」では、新キャラクタ「カズ」そして新コース「ディープインフェルノ」の追加だけではなく、「パンヤ」のキャラクタがMMORPGのように自由にコースを歩き回り、他プレーヤーとチャットが楽しめたり、アイテムを販売できる、新しいコミュニケーションシステムが実装される。この他にも新ショットや、新しいゲームシステム、ゲームルールの変更や、インターフェィスの改善など、今までのアップデート以上の“生まれ変わった”「パンヤ」を楽しむことができるようになる。本稿ではクローズドβテストに先行して行なわれた体験会でのスクリーンショットと共に、「Season3」の内容をたっぷり紹介していきたい。
■ 魔王の生まれ変わりという少年「カズ」、魔界のコース「ディープインフェルノ」
カズは一年前、あるきっかけで大魔王へと覚醒しかけたのだが、彼の恋人である「カレン」は命をかけて彼を守った。その後、彼女の魂は守護霊のように、カズに寄り添っている。今まで「パンヤ」ではストーリーや設定はそれほど掘り下げられていなかったが、彼の登場によって今後どのような展開がもたらされるかは注目したいところだ。 彼は、剣術と恐ろしい黒魔術を使う「ルーの一族」と言うことで、パワーショット時には、手に炎のようなオーラをまとい、バーディーなどの勝利ポーズでも大きな剣を軽々と振るう。ゲームのキャラクタとしてのカズのパラメーターはパワー重視だが、実際はそれほど極端ではなく、全体的にはバランスが取れている。クールな美少年キャラクタというのは今までの「パンヤ」ではいなかったタイプであり、女性プレーヤーを中心に幅広い支持を集めそうだ。 カレンは普段は見えないが、コースが変わるときのスコア画面や、ホールインワンの時にその姿を見ることができる。カズの装備は鎧のようなものが多いが、半ズボンのようなカジュアルな服装も用意されている。また、彼の実装に合わせて、剣の形をしたクラブセットが追加される。こちらはどのキャラクタでも装備できるが、カズにはひときわ似合うアイテムとなっている。 新コース「ディープインフェルノ」もカズのストーリーに合わせた、今までのコースとは全く雰囲気が違うものになっている。デザインのテーマは「魔界」。禍々しい溶岩地帯がコースの縦横に走り、竜の石像や巨大な死神の鎌、竜の骨などがオブジェクトとして設置されており、プレーヤーの行く手を阻む。グリーンは石畳になっていて、芝目が読みにくい上に、転がり方も今までとは異なる。 ディープインフェルノは、イヤらしいところに障害物が配置され、かつロングホールばかりというスコアを伸ばしにくい高難易度コースとなっている。これまでのコマンドショットは必須のバランスな上、今回実装された新ショット「スパイクショット」を使いこなさなくてはスコアを伸ばすことは難しいだろう。 スパイクショットは、打つとすぐにものすごい勢いで急上昇し、そして着地点では大爆発を起こして止まるという、コブラショットと、トマホークショットを合わせたような技だ。ディープインフェルノは背の高い障害物が多いため、是非ともスパイクショットを体得してから挑みたい。 このコースは全体的に長いのが特徴で、270ヤードクラスの飛距離の出るキャラクタとクラブの組み合わせでないと、パーを取ることすら難しい場合もある。広大なOB地帯を越えなくては行けない場所もあり、ボールの飛距離はとても大事になる。ここで活躍するのが、パワーゲージを2本消費するスペシャルショットだ。パワーゲージを一度に2本使うというのはかなりの負担となるが、今まで以上に距離が稼げるこのショットはディープインフェルノだけでなく、他のコースでも重用するだろう。このスペシャルショットは専用のモーションが用意されている。お気に入りのキャラクタの新しいモーションにも注目して欲しい。 ディープインフェルノは様々な禍々しいオブジェクトに加えて、コースをチェックするために上からの視点にしたときに、巨大な竜が横切るなど、様々な仕掛けが満載のコースだ。どうやって攻略するかというゲーム的な楽しみと共に、チャットモードで様々なオブジェクトをチェックするのも楽しいだろう。
詳しくは後述するが、新しいスコアボーナス、クリアボーナスによって上級コースの重要度は大きく増すことになった。また、スペシャルショットとスパイクショットの登場は、新しいコース攻略を可能にする。Season3は既存ユーザーにとっては、全く新しい感触をもたらすアップデートとなる。新たな技と、新しいバランスによって、既存のコースでもより素晴らしいスコアを目指せそうである。その磨いたテクニックで、高難易度の新コースにも挑んで欲しい。
■ キャラクタ、コースをより楽しめる新しいコミュニケーションシステム
キャラクタは選択したコースを自由に歩き回ることができる。それぞれの走るモーションも凝っていて、走り回るだけで楽しい。仲間がいればもっと楽しいだろう。Page Downキーで座り、もう一度押すと寝転がる。また、現在は公開されていないが、チャット欄にスラッシュコマンドを入力することで様々な仕草を見せてくれるほか、チャットの単語にも反応する。キャラクタの姿を楽しむと共に、キャラクタになりきって友達とおしゃべりをすることも楽しそうだ。このチャットルームはビジュアルロビー的な使い方も可能で、ここでプレーヤーが集まるまでは会話を楽しむという活用方法も考えられる。 また、このチャットルームではプレーヤーがアイテムを販売する「MYショップ」を出すことができる。このショップで販売できるのはPP(ゲーム内ポイント)アイテムのみ。現在はすでに販売が終了している期間限定のアイテムなども取引可能だ。ちなみに、リアルマネーで購入するCPアイテムは販売できない。 ショップのレギュレーションは、出品そのものは無料だが、商品が売れたときには税金として、設定した価格の5%がシステム側に徴収される。ちなみにこのショップはログインしているときのみ開設できるため、販売している間はパソコンを起動し、ゲームにつないでいる必要がある。 ちょっと心配なのは、個人商店を開く目的でプレーヤー達がむやみやたらとチャットルームを開いてしまうのではないか、ということだ。ルームばかりがやたらできてしまい、友達と会話をしたり、大会用のルームが見つけにくくなる事態も考えられる。ショップ専用のチャットルームや、どんな商品を販売しているかがすぐにわかるようなシステムの実装も望みたいところだ。
チャットルームでは自分のキャラクタの新しい一面を楽しむことができる。また、コースの隅々まで歩くことができ、オブジェクトをチェックできるのは、コース攻略にも非常に役立つだろう。コースで注意したいのは、キャラクタのスタート地点は基本的にティーグラウンドになっているため、谷や川を越えなくては進めないコースの場合、すべてを見て回ることはできない。制限は多少あるが、キャラクタが歩き回っている姿を見るのは、「パンヤ」がMMORPGになったようで新鮮な感触がある。友達と輪になって座り、チャットをするのはとても楽しいだろう。実装時は仲間達と次々とコースを見て回るプレーヤーが多いだろう。
■ 新しいゲームバランスをもたらす新ルール、ユニークな新ゲームモード
ルール変更の1つ目は、「パワーペナルティーのレベル別適用」が挙げられる。「パンヤ」では、パワーを一定以上に上げると、コントロールと正確度が下がるペナルティーが存在するが、Season3では、レベルが上がることでこのペナルティーが緩和される。たとえば、ルーキーのキャラクタはパワーを21以上にするとペナルティーが発生するが、ビギナーのキャラクタは21まで、ジュニアなら22までというようにペナルティーが緩和されていく。理論上は、最高レベルまで上げるとパワー29までペナルティなし(30からペナルティが発生)になるということだ。 ふたつめは、能力をダウングレードするのにもポイントを消費していたのだが、この費用が無料になる。これによりキャラクタのステータス調整がしやすくなった。上級者はペナルティーの緩和により今まで以上にパワーを強化できるようになり、スコアのより一層の向上が望めるだろう。 そして3つめが、各コースのスコアボーナスとクリアボーナスが見直され、難易度が高いコースの方が得られるポイントが大きくなる。最も高いポイントを得ることができるのが、今回実装される新コース「ディープインフェルノ」である。これまでの「パンヤ」は得られるポイントと、緊張を長時間強いられる労力を考えると、上級コースはあまり“おいしい”コースでなかったため人気がいまいちだった。しかし、今回の変更で、上級コースにも人気が集まるだろう。 また、新しいゲームモードとして「アプローチショットバトル」が追加される。このモードは最大30人まで参加できるゲームで、ランダムで選択されるコースから、カップを目指したアプローチショットを行なう。参加費用は1回100PP。一番カップに近い場所にボールを運んだ人が勝ちとなり、順位に応じてPPが得られる。
チャンスは一打のみ。距離が同じ場合は、残り時間が多いプレーヤーの勝ちとなる。早く、正確に打たなくては勝利は得られない。ユニークなのはチップインしてしまったら負けだと言うところ。カップに入らず何処まで近くにボールを置けるか、それを競うルールなのである。
■ インターフェイスも効率的に、マスコット、合成システムも追加
アイテムショップの新商品としては「カツラ」が面白い。キャラクタの髪型が変更できるアイテムで、それ自体にステータスアップボーナスもついている。このカツラはアクセサリ分類なので、帽子と併用できないのが残念だが、毛染めを利用して髪色は自由に変えることができる。新しいアクセサリとして是非とも揃えたいところだ。 今回は新要素が多数追加されたが、ほかにもまだまだある。CPでレンタルできるマスコットも追加された。まだマスコットの名称は明らかになっていないが、かわいらしくユニークな動物が4種類追加される。このマスコットはボールを打つキャラクタの周囲を浮遊している。かわいらしい仕草だけではなく、キャラクタの能力を向上させたり、経験値を増加させたり、アイテムスロットを1つ増加させたりという能力がある。ユニークな能力としては看板を持ってメッセージを掲げる、というマスコットもいる。 さらに「カディエ先生のマジックボックス」では消費型アイテムを他のアイテムに合成することができる。通常アイテムを合成させることでより便利なアイテムに変えてくれる。コストはかかるが、2つの効果を併せ持つものもあり、ゲームをより有利に進めることができるだろう。今回特に有用に感じたのが新アイテムの「体力補充剤」。このアイテムは体力ゲージを1つ分補充することができるため、いままでの体力補助剤と違い、いつでも好きなときにパワーショットが使える。2本のゲージを使うスペシャルショットにも応用が利く優れものだ。この他にも18ホール分能力を上げてくれるリングなども合成することができる。
より上級者のモチベーションを上げてくれるシステム、ゲームをやり込むからこそ必要となる合成アイテム、キャラクタが強くなるマスコット、今回追加された数々の新要素と新ショットは、更なるスコアの向上を確実とするだろう。プレーヤー達は新しいバランスの上でスコア向上を目指すことになる。このためSeason3の成績は、Season2までとは違ったものとして記録される。この新しいバランスによって既存ユーザーのスコア追求の熱意が向上するのは間違いない。その勢いは新規ユーザーも魅了するだろう。Season3がプレーヤー社会にどんな変化をもたらすか楽しみだ。今後の「パンヤ」に期待したい。
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□ゲームポットのホームページ (2006年11月2日) [Reported by 勝田哲也/中村聖司]
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