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ソニー株式会社は、7月に発表した2006年度の連結業績見通しを下方修正した。売上高と営業収入は8兆2,300億円で変更はないが、営業利益は62%減の500億円、当期純利益は38%減の800億円となる見通し。 今回の下方修正は、ソニー製リチウムイオン電池セルの発火問題にかかる電池パックの回収費用に510億円を引き当てることが最大の要因となっているが、ゲーム分野でもトータルで営業利益が600億円減の修正を行なっている。 ゲーム分野での営業利益見通しの内訳は、11月11日に発売を予定している新型ゲーム機「プレイステーション 3」の販売価格を引き下げたことで160億円減、また20GBモデルにHDMIを搭載するなどの仕様変更により140億円減としている。またPSPの売上と利益が当初計画を下回る見通しで、PSPやPS2などの現行プラットフォームで300億円減とした。 さらにエレクトロニクス分野では、半導体などでPS3向けデバイスの生産調整を行なうことで、生産稼働率が低下。営業利益で330億円の減少が見込まれるとしている。
これらの要因によって業績は下方修正されているが、デジタルカメラなどでヒット商品が続くことで、エレクトロニクス事業の業績は順調に回復しているという。またPS3についても、当初は損失計上を見込んでいるものの、今後全世界に展開していくことで、2007年度には大幅な利益改善ができる見込みとしている。
(2006年10月19日) [Reported by 石田賀津男]
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