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CEATEC JAPAN、ソニーマーケティングがプレイステーション 3出展
リモコンを初公開。PS3クロスメニューも一部体験可能

期間:10月3日~7日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円



ソニー/ソニーマーケティングのブース中央に設置されたステージには、ハイビジョンを映し出すディスプレイ、高音質な音響設備、そしてその再生デバイスのひとつとしてPS3が置かれていた。再生されていたのは「GT HD(仮称)」
 映像、情報、通信の総合展示会として、一般消費者向けの商品から電子部品、半導体、ディスプレイデバイスなど幅広い製品が出展されている「CEATEC JAPAN」が10月3日、幕張メッセにおいて開幕した。会場には数多くの大型ディスプレイが出展され、ハイビジョン映像への期待感が弥が上にも盛り上がっていく展示会となっている。

 ゲーム関連ではソニー/ソニーマーケティングのブースと「ブルーレイ ディスク アソシエーション」のブースにプレイステーション 3が出展されている。また、「HD DVDプロモーショングループ」のブースでは、Xbox 360とHD DVDプレーヤーのセットで展示されている。Xbox 360はステージの中央に飾られており、HD DVD陣営としては期待の商品といった雰囲気が感じられる。このほか携帯のキャリアが出展しているブースでは最新の携帯用ゲームアプリが楽しめる。

 こういった出展状況の中、最も注目なのはソニー/ソニーマーケティングのブースだろう。本日、プレイステーション 3用周辺機器として発表された「BD Remote Controller」が出展されていた。展示会場では近日発売予定となっているが、後ほど発表されたリリースでは12月7日に3,600円で発売される予定となっている。Bluetooth接続で、本体にも「Bluetooth」のロゴがある。PS3のゲームコントローラーに対応したボタンが配されているほか、ディスクの取り出しボタン、BLUE、RED、GREEN、YELLOWといったAV機器用のボタンも配されている。本体の表面には「SONY」としか書かれていないが、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売される。

 同社ブース内ではステージ上で「GT HD (仮称)」のゲーム画像なども流されているが、基本は映像作品ばかりでゲームをプレイすることはできない。しかし、ゲームの起動前のクロスメニューや、インターネットブラウザの画面など色々と確認することができる。

ブースの外側に向かって設置された「プレイステーション 3」コーナー。メニュー操作を中心とした一部を来場者が行なうことができる ブース内には、3日に発表となったプレイステーション 3用リモコンが展示されていた。ここでは発売日は近日発売予定。Bluetoothのロゴがプリントされている

クロスメニューのアイコンが描かれたブース。クロスメニューから映像の再生、インターネットブラウザの閲覧など試すことができる
 プレイステーション 3では、搭載HDDにゲームのプレイデータを記録することになる。このため、複数のユーザーがプレイステーション 3を使用した場合、セーブデータが混同したり自分以外の人が誤ってセーブデータを消去する可能性もある。このためユーザーごとに切り分けるために、クロスメニューにユーザーという項目が用意されている。ここで「新しいユーザーの作成」を行なうと、プレイステーション 3の起動時にユーザーを選択することができ、1台のプレイステーション 3を複数ユーザーで問題なく使用することができるようになる。

 メニューアイコンなどはPSPと基本的には変わらず、インターフェイスをソニーグループで共通化することで、よりわかりやすいものにしようとしている。「設定」の項目ではシステムアップデートの項目が確認できた。PSP同様システムのアップデートを行なわなければゲームが遊べなくなるなどの状況が発生することも考えられるが、詳細は不明。今回この「設定」では“BD/DVD設定”や“ミュージック設定”、“チャット設定”、“本体設定”、“日付と時刻設定”、“周辺機器設定”などの項目がメニューに登場していた。

 このほかにもゲームのセーブデータの管理を行なう「ゲーム」、写真の管理、音楽の再生、ビデオの再生などの項目がならび、「ネットワーク」、「フレンド」などの項目が用意されている。ネットワークには現状、リモートプレイ、インターネットブラウザ、「PLAYSTATION Store」の3項目がある。リモートプレイはPSPのロゴとなっているが、PS3の映像をWi-FiでPSPに飛ばして表示させるという機能。Wi-Fi機能を搭載しているのが60GB登載の上位モデルのみであるため、、20GBモデルではこの機能を使用することはできないという。「PLAYSTATION Store」では、ゲームによって配信が予定されている追加データの購入などで利用する。「GT HD (仮称)」で予定されている車両のダウンロード販売などは、ここで行なわれる予定だという。

 プレイステーション 3で初めて登場したのが「フレンド」の機能。いわゆるネットワークゲームなどで利用する場合のフレンド登録機能などをまとめたメニュー。フレンド登録を初め、着信拒否にあたるブロックリストの設定、一緒に遊んだプレーヤーのリストやチャットルーム、メッセージボックスなどが現状用意されているようだ。ネットワーク機能については細かい部分は明らかにされておらず、システムでどこら辺までサポートされているのか、ゲームとの関係など疑問点は多いが、システム部分でチャットやメッセージ機能をサポートする方向のようだ。

ユーザーを複数作成することが可能。プレイステーション 3起動時にユーザーセレクトが可能となる 本体設定などの項目。PSP同様システムアップデートが見受けられる。このほかにもチャット設定なども見られる メモリーカードの管理などを行なう画面。残念ながらCEATECではゲームメニューは全て操作不可だった
ネットワークにはリモートプレイ、インターネットブラウザなどのメニューがならぶ。リモートプレイはPS3の映像をWi-FiでPSPにとばすという機能。HDD60GB搭載の上位モデルで可能 ネットワークに「PLAYSTATION Store」アイコンが。ここで「GT HD(仮称)」の追加データなどを購入することになるという ネットワーク横の人の顔のアイコンは「フレンド」と呼ばれるもので、ネットワークで誰と遊んだかなどの情報や設定を表示できる

 インターネットブラウザでは、高精細画像でテレビで見るとフォントなども見やすく、インターフェイスも直感的に作られている。会場に置かれていたプレイステーション 3用コントローラーでは、左アナログスティックでカーソルの移動、右アナログスティックで画面の上下スクロール、○ボタンで選択。L1で戻る、R1で進むとなっている。面白いところでは、リンク先を別ウィンドウで開くことができる。これはWindowsのように重なって表示されるわけではなく、隣に平行してならんで表示されている感覚。これらの切替はL2とR2で左右の切替を行なえる。このほかにも縮小表示させて2つのブラウザを切り替えることもできる。

ブラウザも起動することができる左スティックでカーソル操作、右スティックでブラウザの上下スクロール、L1で戻る、R1で進むなど直感的な操作が可能なインターフェイスとなっている。メニューを開くとファイルからリンク先を別ウィンドウで開くことができる。L2、R2でこれらの表示を切り替えることができる
「ブルーレイ ディスク アソシエーション」のブースにもプレイステーション 3が出展されているが、こちらはケース内に飾られているので触ることはできない


□CEATEC JAPAN 2006のホームページ
http://www.ceatec.com/2006/ja/visitor/
□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□プレイステーション 3のホームページ
http://www.jp.playstation.com/ps3/
□プレイステーション 3周辺機器発売に関するのニュースリリース
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20061003_ps3_peripheral.html
□関連情報
「プレイステーション 3記事リンク集」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/ps3link.htm

(2006年10月3日)

[Reported by 船津稔]



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