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会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
ブースでは9月22日にプレス向けカンファレンスを開催し、今後の「DDO」のアップデート計画と、新たなパブリッシングタイトル「LOTR」のゲーム内容を発表した。レポートではブースの様子と共に、発表会の内容と、さくらインターネットの各タイトルへの取り組みを紹介したい。
■ 「DDO」、池田秀一氏のナレーション、拡張パック追加など今後の方向性が明らかに
今後の予定としては米国の最新拡張パックである「フォーサケン・ランド」を2006年初冬に実装する予定だ。こちらの目玉は「PvP機能の実装」である。これにより、プレーヤーはチームを組んで、闘技場で他チームと戦いを繰り広げることができるようになる。アクション要素、カスタマイズ要素が強い「DDO」ならではの戦いとはどんなものになるのだろうか。トーナメントバトルと、練習戦が楽しめるという。 また、現在レベル10のキャップが引き上げられ、レベル12までキャラクタの育成が可能になる。これに合わせた高レベル向けのシナリオにも期待したい。この他、要望の高かったオークションシステムが実装される。キャラクタの装備の取り引きがより活発になるだろう。 日本語版オリジナルの展開としては、「ダンジョンマスター」に日本語版の音声が追加されることとなった。現在は英語のナレーション+日本語字幕という形になっているが、オプションで日本語ナレーションに切り換えることができる。声を担当するのは池田秀一氏。「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル、「ワンピース」の赤髪のシャンクスなどを演ずるファンの多い声優だ。会場で一足先に声を聞くことができたが、ソフトな感じの語り口で、独特の雰囲気がある。池田氏の声を聞くために日本語版に切り換えるユーザーもいるのではないだろうか。 また、AMDがプロデュースする「DDO推奨スペックモデル」が発表され、MCJ、KOUZIRO、サードウェーブ、ソフマップ、九十九電機、日本ShuttleといったPCメーカー6社によるオリジナルPCが発売される。
海外の拡張パックを早いタイミングでリリースできることはファンのモチベーションを大きく上げる。可能ならば同タイミングまでそのスピードを引き上げてくれることを希望したい。池田氏のナレーションは新たなファンを獲得するかもしれない。今後のより一層の力を入れた展開に期待したい。それと共に英語版の今後も気に掛かるところだ。
■ 善悪どちらでもプレイできるMMORPG「The Lord of the Rings Online」
「LOTR」では、プレーヤーはホビット、エルフ、ドワーフ、そして人間となって、悪の化身であるサウロンに立ち向かう。時代設定はサウロンの使徒達が指輪を求めてその魔手を中つ国に伸ばす、物語の冒頭になる。ゲームの舞台もまたホビット庄やエルロンドなど、主人公のフロド達の冒険の始まりの地域となっている。プレーヤー達は指輪の運命が巻き起こすさまざまな事件を、世界の住人として体験していく。 プレーヤーが選べる職業は7種類。呪文を使いこなすLore-master、他の職業をサポートするCaptain、ヒーラーであり戦士であるMinstrel、強烈なダメージを生み出すChampion、パーティーの盾となるGurdian、隠密と盗みの技術に長けたBurglar、射出武器と追跡が得意なHunter。ソロプレイもグループプレイも、いくつかのグループで協力するレイドクエストも用意されている。また、グループでしか使えない特別なスキルなども用意されているという。 「DDO」は街の部分がMMORPGとなっていたが、実際の冒険はパーティーがプライベートダンジョンに挑戦するMOとなる。それに対し、「LOTR」はよりMMORPGとしての特色が強くなる。「DDO」では1つのマップが比較的狭かったが、「LOTR」では広大なフィールドが多く、そこに多数のプレーヤーが入り乱れるシーンも登場する。 本作の特にユニークなところは「悪の軍勢でプレイできる」というところである。プレーヤーは善の側だけでなく、サウロンの部下としてトロールやオーク、ウルクハイ、ワーグといった種族でプレイできる。悪側でプレイをする場合、キャラクタはレベルという形ではなく、「より強いモンスターへのクラスチェンジ」という方法で表現される。プレーヤーは再弱のスパイダーからスタートし、オークやトロールといったよりパワフルで邪悪な種族になることができる。最終的には炎をまとう巨大な怪物バルログにまでなれるという。
「DDO」でも今後PvP要素は強化されるが、「LOTR」はPvPそしてRvRといった、プレーヤー同士の、より激しい戦いを楽しめる作品となりそうである。日本でのサービスは2007年を予定している。Anderson氏には「DDO」の今後と、「LOTR」のコンセプトについてよりつっこんだ形でのインタビューを掲載する予定である。期待していただきたい。
■ より多くのユーザーを獲得する方法を模索する、今後のさくらインターネット
ブースを訪れるのは全体的に年齢の高い男性のユーザーが多く、他のブースとはちょっと違った雰囲気があった。行列ができるほどではなかったがユーザーの注目度は高く、映像出展を行なうモニターの前でじっくり映像を見ながら雑談をしたり、友人に熱心にゲームの説明をしている人の姿も見られた。 「DDO」と、「LOTR」の日本語版のプロデューサーを務める上田浩氏によれば、「DDO」は、「D&D」というゲームを知っているユーザーに対しては一定のアピールをすることができたが、ライトユーザーに対してどうアピールしていくか、が今後のテーマだという。上田氏はアニメーション関係の仕事も手がけてきた人物で、池田秀一氏という知名度の高い声優を指名し、起用したのもそういった人脈が影響している。池田氏を起用することも、コアプレーヤーではなく、多くの人にこの作品の楽しさを知ってもらうためだ。 「とにかく最初のハードルを越え、触ってもらえばこのゲームの面白さがわかってくれるはずだ」というのは、上田氏をはじめとした日本スタッフ全員の思いだ。ステージでエルフのコスプレーヤーの撮影会をしたり、グラビアアイドルの水谷さくらさんを呼んでアピールをするのも「DDO」というタイトルにできるだけ興味を持ってもらいたいという想いがあるからだろう。 「LOTR」の“日本語版タイトル”は現在社内で大きな議論となっているという。カタカナで「ロード オブ ザ リング」にするか、「ザ ロード オブ ザ リングス」にするか、「指輪物語」にするか、筆者は個人的には「指輪~」が非常にカッコイイと思うのだが、上田氏は、「それは原作である小説を知っている人の、コアな意見だ」と語る。映画でこの作品を興味を持った、小説の存在も知らないようなライトなユーザーにもこの作品をプレイしてくれるようにしたい、ということで現在タイトルの正式な表記を検討中だ。 上田氏は、「DDO」は迷宮探検中心の「ウィザードリー」のようなゲーム、対して「LOTR」はフィールドを探索する「ウルティマ」のようなゲームだとタイトルの特徴を挙げる。コンピュータRPGというジャンルを作った2大タイトルのコンセプトをさくらインターネットは獲得したことで多くのゲームファンにアピールできるのではないかとも考えているという。 「ダンジョン中心だった『DDO』ですが、拡張パックではフィールドが広がり、雰囲気も変わってきています。『LOTR』は映画で一気にメジャーになったゲーム世界をアピールしていきたい。これからも色々考えていますよ」と上田氏は語る。 上田氏をはじめとした日本スタッフは米国に向かい、Turbineで最新のゲームを見ながら積極的に意見を交換している。「『LOTR』は物語の名シーンをムービーで再現するところがあるんだけど、演出がもっさりしすぎてつなぎが悪い、とにかくまずそれを直そうと言いましたよ」。アニメーション作品を手がけた上田氏ならではの意見といえるだろう。
より広い層へのアピールというテーマは、色々なメーカーが目指している目標である。その解答は1つではないが、確実な成功法というものは存在しない。「DDO」と、「LOTR」という2つのタイトルをどう展開していくのか、期待しつつ見守りたい。
□CESAのホームページ (2006年9月23日) [Reported by 勝田哲也]
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