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CESA、「日本ゲーム大賞 2006」受賞作品を発表
大賞はDS「脳を鍛える大人のDSトレーニング」とPS2「ファイナルファンタジー XII」

9月22日 開催



受賞作は「脳を鍛える大人のDSトレーニング」と「ファイナルファンタジー XII」の2作品となった
今年も伊集院光さんが司会を務めた。ゲーム好きである氏は的確に盛り上げながら進行していった
 社団法人コンピュータエンタテインメント協会(CESA)は、「日本ゲーム大賞 2006」の授賞式を、現在開催中の「東京ゲームショウ2006」の中で開催した。

 「日本ゲーム大賞 2006」は、昨年まで「1年で最も優れたゲーム」を投票制により選出してきた「CESA GAME AWARDS」が、10年を節目として名称を改めて行なわれている表彰制度。表彰式は、昨年までは10月に開催されてきたが、今年は「東京ゲームショウ」の中で行なわれた。なお、3部門のうち、「東京ゲームショウ」に出展された未発売作品の中から選出する「フューチャー部門」については、24日に表彰式が行なわれる。

 「日本ゲーム大賞 2006」の大賞は、任天堂株式会社のニンテンドーDS用「東北大学未来科学技術 共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」と、株式会社スクウェア・エニックスのプレイステーション 2用「ファイナルファンタジー XII」の2タイトルが選出された。大賞(最優秀賞)に2タイトルが同時に選出されるのは2003年に続き2回目。

 DS「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、「脳の活性化をテーマに、計算、音読、手書きなどの手法を用い、これまでのゲーム概念には無い新たなジャンルを開拓し、中高年をまきこんで一大ブームを巻き起こした点」が受賞理由として挙げられている。PS2「ファイナルファンタジー XII」については、「シリーズ最高のグラフィックと壮大な世界観、卓越したストーリー展開とシームレスな戦闘シーン、ゲーム音楽など全てにおいて抜群の完成度」が評価されるとともに、一般投票において圧倒的な得票数だったという。

 任天堂の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を手がけたチームは「色々と他部署にも協力してもらって作り上げた。そう言った意味では任天堂全体に頂いた賞」とコメント。一方、「ファイナルファンタジー XII」を手がけた伊藤氏は「スタッフにはお疲れさま、そのスタッフを支えた家族にはご苦労様と、遊んでくれたプレーヤーにはありがとうと言いたい」とコメント。ゲームの制作については「次はどうやってプレーヤーを遊ばせようかとそればかり考えている。それが面白いのかどうかはわからない。でもこういった大きなタイトルでそう言ったチャレンジができるのはうれしい」と今後の作品への意欲に繋がっていた。

 ベストセールス賞に輝いたDS「おいでよ どうぶつの森」は、販売本数約251万本を記録。ワールドワイドでも470万本と好調な記録を残している。グローバル賞には、任天堂のDS「nintendogs」シリーズが日本作品部門、Blizzard EntertainmentのWindows用「World of Warcraft」が海外作品部門にそれぞれ選出された。

 「おいでよ どうぶつの森」を手がけた任天堂の紺野氏は「このあいだ不登校児の方が通うフリースクールから手紙が届き、生徒が楽しんでいて、そのことによってコミュニケーションが取れるようになってきているという話を聞いてうれしく思ってます」とコメント。Wiiでも新しいソフトを制作中(「どうぶつの森」かどうかは言及されなかった)で「多くの人に楽しんでもらえるソフトを制作したい」とコメントした。

 特別賞を受賞した任天堂のDS「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」は、家庭用ゲーム機の世界で「エデュテイメント」のジャンルを大きく認知させたことが評価された。もう1つのカプコンのPSP「モンスターハンターポータブル」は、「ハードの特性を生かした協力プレイやPS2『モンスターハンター2 (dos)』との連動で、ネットゲーム未経験者にオンラインの楽しみを体感させ、多くの支持を集めた」としている。

 今回の「日本ゲーム大賞」の印象を一言で言えば、任天堂のニンテンドーDS用ソフトがたくさん入っているという点が挙げられる。現在のゲーム業界を良く現わしていると言えるだろう。

大賞を受賞した任天堂の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」チーム こちらも大賞を受賞したスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー XII」チーム 大賞を受賞両チームによる記念写真。任天堂とスクウェア・エニックスは本当に受賞作が多かった


【年間作品賞部門】
■ 大賞
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
東北大学未来科学技術 共同研究センター 川島隆太教授監修
脳を鍛える大人のDSトレーニング
任天堂ニンテンドーDS/Lite
ファイナルファンタジー XIIスクウェア・エニックスプレイステーション 2
■ 優秀賞
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
おいでよ どうぶつの森任天堂ニンテンドーDS/Lite
キングダム ハーツ IIスクウェア・エニックスプレイステーション 2
たまごっちのプチプチおみせっちバンダイナムコゲームスニンテンドーDS
テイルズ オブ ジ アビスバンダイナムコゲームスプレイステーション 2
nintendogs
(ダックス&フレンズ、柴&フレンズ、チワワ&フレンズ)
任天堂ニンテンドーDS/Lite
マリオカートDS任天堂ニンテンドーDS/Lite
モンスターハンター 2 (dos)カプコンプレイステーション 2
龍が如くセガプレイステーション 2
ワンダと巨像ソニー・コンピュータエンタテインメントプレイステーション 2
■ ベストセールス賞
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
おいでよ どうぶつの森任天堂ニンテンドーDS/Lite
■ グローバル賞 日本作品部門
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
nintendogs
(ダックス&フレンズ、柴&フレンズ、チワワ&フレンズ)
任天堂ニンテンドーDS/Lite
■ グローバル賞 海外作品部門
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
World of WarcraftBLIZZARD ENTERTAINMENTPC
■ 特別賞
受賞タイトル受賞社名プラットフォーム
モンスターハンター ポータブルカプコンPSP
英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け任天堂ニンテンドーDS/Lite


【インディーズ部門】
■ 大賞
受賞タイトル受賞制作者プラットフォーム
5秒間のカッパ九州大学院システム情報科学府/Jolly9携帯電話
■ 優秀賞
モアイの巣SKTPC
ブロウウィンドデジタルエンタテインメントアカデミー/チームPニンテンドーゲームキューブ
Cell_雀武藤 玄PC


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「日本ゲーム大賞 2006」のページ
http://awards.cesa.or.jp/
□関連情報
【4月3日】CESA、「日本ゲーム大賞2006」開催
表彰式は「東京ゲームショウ2006」会場で開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060403/jga.htm
【2月15日】CESA、「東京ゲームショウ2006」を9月22日から24日まで開催
「CESA GAME AWARDS」発表授賞式を会場内で実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060215/tgs.htm
【2005年10月27日】CESA、「第9回 CESA GAME AWARDS」授賞式を開催
PS2「ドラゴンクエストVIII」が最優秀賞を受賞
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051027/cesa.htm

(2006年9月22日)

[Reported by 滝沢修]



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