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「第44回アミューズメントマシンショー」ブースレポート ~タイトー編~
SNKプレイモア、タイトーのシステム基板「TAITO Type X2」で「KOF XII」を開発

9月14日~16日 開催予定 (16日のみ一般公開)

会場:幕張メッセ

入場料:中学生以上1,000円(前売700円)
     小学生以下、60歳以上無料


 タイトーブースのステージではプレス発表会を開催。2004年に開発されたタイトーの業務用システム基板「TAITO Type X」の後継機「TAITO Type X2」を発表した。それに伴い、サードパーティーのSNKプレイモアからは「TAITO Type X2」で「THE KING OF FIGHTERS XII」、「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION"A"」、「サムライスピリッツ閃」の開発を進めていることが報告された。ショーでのビデオゲームの出展数の少なさが目立つ昨今、「TAITO Type X2」関連のニュースは明るい話題といえるだろう。

 プレス発表会では、株式会社タイトーAM事業本部開発統括部の内藤峰氏が「TAITO Type X2」のセールスポイントを要約して解説した。「TAITO Type X2」はチップセットにインテルの「Intel Q965 Express チップセット」を採用し、グラフィック性能や安定性の面が向上。CPUは「Core 2 Duo」をはじめとして、「Pentium 4」、「Celeron D」から選択可能。ローエンドバージョンではハイエンドバージョンよりも低価格での販売を実現したことを明らかにした。

 続いて発表されたのは「TAITO Type X2」のタイトルラインナップ。株式会社ブロッコリー代表取締役会長兼最高開発責任者・「アクエリアンエイジ」エグゼクティブプロデューサーの木谷高明氏からオンライン対戦型トレーディングカードゲーム「アクエリアンエイジ オルタナティブ」の開発が発表された。「今作は'99年7月に弊社から誕生した国産オリジナルトレーディングカードゲームとして発売された『アクエリアンエイジ』の7周年記念事業の一環として開発しました。ゲーム化したいと考えていた矢先に、運良くタイトーさんから話が来たことに感謝しております」と開発の経緯を語った。

「ロケテストはどこで実施ですか?」と気の早い木谷氏 ゲームのオープニングテーマを歌う富田麻帆さんも登場


 発表会の最後に登場したのは、株式会社SNKプレイモアコンテンツ事業本部取締役本部長の細谷壮一郎氏。PS2でリリースされた3D格闘ゲーム「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズのアーケードバージョン「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION"A"」を発表した。最大の特徴は2D格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS X」から参戦した新主人公アッシュ・クリムゾンが登場すること。細谷氏は「タイトルの"A"はアーケードのAでもあり、アッシュが出るという意味のAでもある。ロゴの緑色もアッシュの炎のイメージなのです。格闘ゲームファンはヒット感にこだわりがあるので、そこに力を入れて開発を進めたい」とコメントした。稼働開始時期は2007年中を予定しているという。

草薙京、K'に続きアッシュ・クリムゾンが登場。モデリングはすでに完成している様子で、ブリュヴィオーズ(蹴りの必殺技)らしき技を放っていた


 続いて、「サムライスピリッツ閃」が紹介された。細谷氏は「これは僕らのリベンジです(苦笑)。昔、ネオジオ64基板でリリースした『サムライスピリッツ~侍魂~』が散りました。そのSNKプレイモアからのリベンジです。『VF』や『鉄拳』シリーズを凌ぐことをやる!」と自信に満ちたコメントで会場を沸かせた。話の内容から3D格闘ゲームであることはわかるが、詳細の製品内容やリリース時期については触れられなかった。

スクリーンに映し出されたムービーは3Dでモデリングされた覇王丸が剣舞をするという内容


放映されたのはタイトルロゴのみ。今後の情報に期待したい
 最後に紹介されたのは2D格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」の正当後継作品である「THE KING OF FIGHTERS XII」。細谷氏は「ファンからは“いい加減、絵を描き直してください”という意見が多いので、それを真摯に受け止めて反映したいです。これら3作品の開発にあたり、家庭用ゲームの次世代機級の映像クオリティを保てる高性能汎用基板を探していました。そんな折、タイトーさんから『TAITO Type X2』のリリースがあり、これしかないと思いました」と「TAITO Type X2」をチョイスした理由を説明した。


アクエリアンエイジ オルタナティブ

 特設ブースを設置し、来場者が長蛇の列を作っていたのが「アクエリアンエイジ オルタナティブ」だ。国産オリジナルトレーディングカードゲーム「アクエリアンエイジ」を題材にした、オンライン対戦型ゲーム。タイトーの通信システム「NESYS」に対応し、店舗間の通信対戦が楽しめる。

 スターターパックと専用NESYSカードが必要で、筐体の前面部の「プレイスクリーン」上でカードを動かすことでモニター上のキャラクタが移動、様々なカードを駆使してプレーヤーの分身のキャラクタ(将棋で言うと王将)のHPをゼロにすることで勝利となる。1プレイは300円を予定しており、1プレイごとにプレイカードが排出される。完成版は「一人用」か「対人戦」を選択できるようになる。

筐体の構成。カードが置かれている部分が「プレイスクリーン」。左のレバーは項目の選択、右の2つのボタンはそれぞれ「決定/ダッシュ」、「キャンセル/バトルセンス(必殺技のようなもの)発動」ボタンとなっている
下画面である「プレイスクリーン」上にユニットとなるカードを置いてカード情報を登録すると、カード画像が「プレイスクリーン」に映し出される 筐体の上画面では「プレイスクリーン」での操作情報に基づき、3Dキャラクタが戦闘を繰り広げる プレーヤーの分身である「マインドブレーカーカード」、味方ユニットとして画面上にブレイク(召喚すること)できる「キャラクターカード」
戦闘中は「プレイスクリーン」のカードを頻繁に動かす必要がある。「カードを裏返す」ことで「スキル(キャラクタ固有の技)」を発動するというテクニックもある


 プレーヤーキャラを常に移動させて相手のキャラクタの攻撃から逃げ回らせつつ、複数の味方キャラクタで攻撃を仕掛けるなど同時行動を求められるゲームだ。相手キャラクタのカード画像も表示されるので、手元の「プレイスクリーン」を見ていれば操作をしながら全体マップと状況が把握できる。カードを動かすだけで手一杯で、画面を見ている暇がないという問題がないおかげか複雑さがある程度緩和できていると感じた。「プレイスクリーン」でのカードの検知も問題はなく、思い通りにキャラクタが動くのは好印象。可愛らしいカードの絵柄も含めて、新たなアーケードゲームファン層の拡大に期待が持てる作品だ。

(C)TAITO CORP 2006 (C)BROCCORI


バトルギア4 Tuned

会場の試遊台は32インチ高解像液晶モニターを搭載したプロフェッショナル筐体。「6速Hゲートトランスミッション」を採用し、6速MT、MT、AT、簡単ATから自由にモードを選ぶことが可能
 前作「バトルギア 4」に新車や新コース、「ドリフトモード(ドリフト走行のテクニックをポイント採点して競う)」、「チューニングシステム」を搭載した人気レースゲームの最新作。

 ドライブゲームが苦手な筆者が待ちこがれていた機能、それが「ブレーキアシスト機能」。ブレーキ操作が自動的に行なわれるため、ハンドル操作に意識を集中させるだけでレースの高揚感だけを手軽に楽しめた。ブレーキングのタイミング表示などのガイドも出現するので、ビギナーがドライブゲームに慣れるまでは大変ありがたい機能といえる。

(C)TAITO CORPORATION 2006 ALL RIGHTS RESERVED.


兎 -野性の闘牌- オンライン DDの血統(仮称)

 オンラインタッグ対戦麻雀ゲームの続編。原作の新章である「DD編」の外国人たちが登場する。キャラクタの顔の位置などが変更、画面情報がまとまり理解しやすくなった。2人対2人のコンビバトルなのは変わらないが、ライフゲージや能力発動ボタンの搭載などタッグ麻雀ならではの立ち回りが必要。

(C)伊藤誠/竹書房"近代麻雀" ((C)TAITO CORP.2006 (C)Warashi Inc.2006


その他の出展作品

【雷電Ⅳ】
長い伝統を誇る名作シューティングの最新作。「雷電DX」移行後は途絶えていた紫色の「プラズマレーザー」が復活。「プラズマレーザー」は使っていなかった筆者だが何だか嬉しい

【TAITO Type X2】
「TAITO Type X2」実機の展示。ポートの多さやケースの大きさなどを確認していく業者の注目を集めていた
■ 製品概要
CPU:LGA775 Intel Core2 Duo/Pentium 4/Celeronから選択可能
チップセット:Intel Q965+ICH8チップセット
メモリ:DDR2-667MHz 512MB/1GB (DDR2-800MHz4GBまで対応可能)
グラフィックボード:PCI-Express x16対応、ATI RADEON X1950Pro/X1600Pro/X1300LE/などから選択可能、nVIDIA GeForce 7900GS/7600GS/7300GS/などから選択可能
サウンド:オンボードAD1988A HD オーディオ5.1ch対応
LAN:1000Base-T/100Base-TX
BIOS:SPI FLASH BIOS (セキュリティ対応専用品)

【VEWLIX筐体】
ワイド液晶モニター、ネットワークケーブル対応機能などを兼ね備えた新筐体。レバーとボタンで動かす「HALF-LIFE 2 SURVIVOR」は新鮮
「ゾイドカードコロシアム」、「ダイノキングバトル」、「キラキラアイドルリカちゃん」が並ぶ。カードゲームコーナー。女の子が「リカちゃん」に夢中なのは今も昔も変わらない光景


(C)1983-2006 TOMY (C)ShoPro・TV Tokyo
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(C)D-GATE 2005、2006
(C)2006 日本システム, (C)2006 タカラトミー
(C)2006 MOSS LTD ALL RIGHTS RESERVED.LICENSED BY SEIBUKAIHATSU INC.

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□アミューズメントマシンショーオフィシャルサイト
http://www.am-show.jp/

(2006年9月15日)

[Reported by 福田柵太郎]



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