価格：7,329円 (通常版)
　　　 9,975円 (限定版(仮))

　株式会社アルケミストは、プレイステーション 2用サスペンスアドベンチャーノベル「ひぐらしのなく頃に祭」を、12月に発売する。価格は、通常版が7,329円、特典の同梱された限定版(仮)は9,975円。

　「ひぐらしのなく頃に祭」は、サークル「07th Expansion」が開発した同人ソフトのPS2移植版。原作の「ひぐらしのなく頃に」は、2002年夏のコミックマーケットで公開された「鬼隠し編」から始まり、その後、年2回のコミックマーケットの開催にあわせて各編がリリースされ、今年の夏には8本目にして完結編となる「祭囃し編」が発売されている。

　雛見沢村を舞台に毎年発生する連続怪死事件をテーマにした作品で、各キャラクタの持つ哀しい過去や練りこまれたストーリー、そして「正解率1%」と言われる奥深く難解な謎が話題となり、同人ソフトにもかかわらず、テレビアニメ化をはじめ、ドラマCDやコミックなど、商業ベースでマルチメディア展開されるほどの人気を誇る。

【プロローグ】
昭和58年初夏。例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。 　ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢村。人口2千人に満たないこの村で、それは毎年起こる。 　--- 雛見沢村連続怪死事件 --- 　毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。隠蔽された怪事件、繰り返される惨劇。陰謀か。偶然か。それとも---祟りか。 　いるはずの人間が、いない。いないはずの人間が、いる。昨夜出会った人間が、生きていない。そして今いる人間が生きていない。 　惨劇は不可避か。屈するほかないのか。でも屈するな。運命は、その手で切り開け。 雛見沢村の風景。いかにも山奥の村といったのどかな雰囲気が漂う

　ゲームはオーソドックスなアドベンチャースタイルを採用。プレーヤーは主人公としてさまざまな登場キャラクタたちと関わる中で、事件を複数人の視点を通して見ていき、その謎を読み解いて、惨劇を回避することを目指す。

原作にはなかった選択肢が登場する

　PS2版では、原作のうち完結編である「祭囃し編」を除いた7つのシナリオをベースにいくつかの新要素が追加されている。その1つが原作にはなかった「選択肢」だ。前半は各シナリオへの共通ルートとなっており、そこで選んだ選択肢によりストーリーが分岐。「鬼隠し編」から「皆殺し編」までの7つシナリオに、新たに「盥回し編」と「憑落し編」を加えた9つのシナリオのいずれかに繋がっていく。

　そして最後の完結編は「祭囃し編」とは全く別の展開となるオリジナルの「澪尽し編」となっている。新規に追加される3本のシナリオは、すべて原作者である竜騎士07氏の完全監修のもとで制作されているので、原作ファンも安心してプレイできるだろう。

　このほかの新要素では、キャラクタデザインにニンテンドーDS用「怪盗ルソー」(バンダイナムコゲームス)などを手がけたrato氏を起用。イベントグラフィックスなどもすべて一新されている。音声はテレビアニメとほぼ同じ声優が担当。音楽もすべてPS2オリジナルとなり、5pb.の志倉千代丸氏と礒江俊道氏率いるZIZZ STUDIOのコラボレーションによる音楽集団「5zizz」が担当している。

【メインキャラクタ】
前原 圭一 CV：保志 総一朗本作の主人公。画家を生業とする父と母の3人暮らしで、最近都会から引っ越してきた。好奇心旺盛で熱血漢。成績優秀。口が達者で「口先の魔術師」の異名を持つ	竜宮 レナ CV：中原 麻衣圭一の同級生。世話好きな性格で、毎朝圭一と一緒に学校へ通っている。かわいいものに目がなく、見つけると手当たり次第「お持ち帰り」してしまう癖がある	園崎 魅音 CV：雪野 五月圭一の上級生。クラスでは委員長を務める。テンションが高く、ノリが良い姉御肌。たまにおじさんくさくなることも。「部活」と称し、圭一たちと様々な遊びで日々盛り上がる
北条 沙都子 CV：かないみか圭一の下級生。文法的にあやしいお嬢様口調で話す。負けず嫌いな性格で生意気な面もあるが、圭一や魅音にからかわれて泣いてしまうこともある。トラップを仕掛けるのが趣味	古手 梨花 CV：田村 ゆかり圭一の下級生。年齢に似合わず落ち着いた物静かな性格。沙都子とは一緒にいることが多い。たまに「み～」や「にぱ～☆」などと子猫のような愛くるしい言葉を発する	園崎 詩音 CV：雪野 五月魅音の双子の妹。隣町・興宮に住む。「エンジェルモート」というファミレスでアルバイトをしている。性格は魅音よりも一枚上手の曲者

【サブキャラクタ】
大石 蔵人 CV：茶風林毎年雛見沢村で起こる怪死事件を追う刑事。定年退職までに事件を解決させようと執念を燃やす	冨竹 ジロウ CV：大川 透年に数回、東京から雛見沢にやってくるフリーのカメラマン。野鳥撮影が専門	知恵 留美子 CV：折笠 冨美子圭一たちが通う学校の担任教師。生徒たちにたいする責任感は人一倍。カレーが大好き
入江 京介 CV：関 俊彦村唯一の診療所の医師。落ち着いた大人の雰囲気だが、実はとんでもなくメイド好き	鷹野 三四 CV：伊藤 美紀診療所の看護師。雛見沢の歴史に興味を持ち、独自に研究している

【スクリーンショット】

(C)竜騎士07・07th Expansion／Frontier　Works・Alchemist
発売元：（株）デジタル・ゲイン

□アルケミストのホームページ
http://www.alchemist-net.co.jp/
□「ひぐらしのなく頃に祭」のページ
http://www.alchemist-net.co.jp/products/higurashi_matsuri/
□関連情報
【4月17日】アルケミスト、「アルケ祭2006」で新作タイトル発表!
「ひぐらしのなく頃に」の新タイトルも明らかに
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060417/alche.htm

(2006年8月30日)

[Reported by 滝沢修]