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価格:7,140円
PS2「雨格子の館」は、本格派推理アドベンチャーゲーム。ストーリーは、主人公「一柳和(いちやなぎ・なごむ)」が、嵐のなかで道に迷うところから始まる。バイト先のペンションが全焼してしまい、やむを得ず帰路につく和。だが、帰り道の途中で自動車がガス欠で立ち往生。強くなる雨脚に不安感を抱えながら山道を歩く和の目に、山間からもれてくる明かりが映る。それは洋館の窓から漏れる照明の光だった。 藁にもすがる思いで洋館に向かう和。だが、庭先で男の死体を発見した直後、何者かに背後から殴られ昏倒してしまう。目が覚め、昏倒させられた場所に向かう和。だが、死体はどこにもない。館には、誰ひとり正体を知らされていない謎の脚本家「帽子屋」に集められた役者たちが顔をそろえている。そこで和は、いまだ姿を現さない「9人目の役者」に間違われそうになる。 そんな最中、館に響き渡る不審な物音。急ぎ駆けつけた温室のなかで一同が見たものは「復讐」と書かれた紙片と黒猫の置物。「たちの悪い悪戯」と本気にする者はいなかったが、その後、何者かが車のタイヤをパンクさせていたことがわかり、一同は不穏な空気に包まれる、
翌朝、役者のひとりが死体で発見される。死体には、なにかを暗示するような“奇妙な装飾”が施されていた。見立て殺人……。部外者の和と同室の日織(ひおり)は、都合よくアリバイを証明できたことから、逆に怪しまれる立場に陥ってしまう。
崖崩れにより、外界から完全に孤立した洋館。疑心暗鬼に陥り、接触を避けあう役者たち。己の身を守ることで精一杯の彼らに犯人探しをする余裕はなく、ただひたすらに下山予定の1週間後をおびえながら待つばかり。一方、犯人の復讐とは無関係の和は、次なる殺人を阻止すべく奔走する。 タイムリミットは、下山までの7日間。「予告」と「見立て殺人」の謎を解き、殺人を未然に防ぐことはできるのか。
「それを過ぎてしまったら犯人は――もう、誰も逃がしてはくれないでしょう」
クリア後に与えられる評価は、日数的な早解きよりも生存人数のほうが断然上。早期解決はもちろん可能だが、それでも多くの謎が残されたままエンディングを迎えたなら、当然ゲーム中の評価は低くなる。タイムリミットまでに犯人が特定できなければ、もちろんゲームオーバーになってしまう。
ゲーム本編は“朝パート”と“夕方パート”に大別されており、朝パートの行動次第で夕方パートのストーリー分岐が変化する。“朝パート”では、おもに事件の調査を進めていくことになる。朝パートでは、「移動」、「話す」、「調べる」、「情報」、「推理」、「書庫」といったコマンドを駆使してさまざまな謎を解明していくことになる。
「アリバイ表の作成」は、館内の人物に話を聞くことで、それぞれ“どの時間、どこにいたか”をまとめるもの。各階の見取り図から部屋を選択し“各人物が、何時から何時までの間に、その部屋にいたか”を整理すべく、人物と役名、5分単位の時間表を少しずつ埋めていく。これが不完全だと真相究明にはいたらない。 「殺害状況ファイル」は、殺人事件後に殺害状況や現場写真をメモにまとめて保存できるようになるというもの。現場を調査して死因や凶器などを特定し、生存者からの情報で死亡時刻などを推定してファイルを順次完成させていく。
書庫コマンドでは「殺害順序メモ」の編集が可能。「アリバイ表」、「殺害状況ファイル」、「殺害順序メモ」は、事件の真相を解明する際に重要な役割を果たすため、慎重に埋めていく必要がある。このあたり、相当頭をひねる必要がありそうだ。
(C)2006 FOG/NIPPON ICHI SOFTWARE INC.※画面は開発中のものです。
□日本一ソフトウェアのホームページ (2006年8月18日) [Reported by 豊臣和孝]
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