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会場:新木場STUDIO COAST
1月に赤羽会館で開催されて以来、約半年ぶりとなる「THE IDOLM@STER」のライブイベント。しかも今回は、ついに9人の声優陣が全員揃って出演するとあって、ファンの注目度もかなりのもの。スタンディングでは2,000人以上を収容できる新木場STUDIO COASTだが、2階席まで埋まるほどの超満員状態となった。
今回のイベント構成は、全12曲の歌の合間に、ドラマ・パートやラジオの公開録音が入ったもので、時間的にも2時間強という長丁場。歌は1曲ごとに1人から3人と人数はまちまちで、曲の出だしや間奏では歌い手が演じるキャラクタのライブ映像がスクリーンで流れるなど、ゲームと絡めた演出でもファンを盛り上げていた。
この新曲を歌ったのは、天海春香役の中村繪里子さん。歌詞からもわかるように明るいイメージの曲で、特に元気なキャラクタには合いそう。しかもかなりのアップテンポで、「エージェント夜を往く」と同じかさらに早いほど。とにかくノリのいい曲だったので、ファンも初めて聞くとは思えない盛り上がりを見せていた。 また曲の演奏中には、スクリーンにXbox 360版の最新映像が流された。こちらも動いている映像が見られる貴重な機会となる。開発中とはいうものの、動きの滑らかさや解像度の高さのおかげで、AC版よりも「コンピュータっぽさ」が抜けているように感じる。確かにAC版とは少し印象は異なるが、馴染めばこちらもいいと感じられそうだ。 ちなみに「GO MY WAY!」の前振りとして、765プロダクションの高木社長が声で登場。社長を演じる徳丸完さん自身が姿を見せることはなかったが、会場からは「社長! 社長!」とこの日最大の大コールが巻き起こった。所属アイドルにも負けない人気振りを見せ付けるという妙な展開だが、これもゲームが愛されている証拠といえるだろう。 曲の合間のドラマ・パートは、次の曲に繋ぐためのショートドラマを、声優陣が生で声を当てるというもの。ドラマといっても、海洋冒険活劇と見せかけた食事争奪物語(バイキング)だったり、シンデレラが「ツンデレラ」だったりと、かなりコント寄りな内容。また765プロダクション事務員として公式サイトなどに登場している音無小鳥(滝田樹里さん)もドラマの進行役などで出演。まさに全員集合と呼ぶにふさわしいイベントとなった。 このほか、ラジオ番組「THE IDOLM@STER RADIO」の公開録音も行なわれ、9人揃っての収録となった。コンサートの締めは、春香役の中村さんの「次はドームですよ! ドーム!」の一声。ドームまでにはDランクからAランクに上がるくらいの間があるようにも思えるが、また全員揃ってのライブ開催に期待したい。
【イベント構成】 ※ 敬称略
イベント終了後、出演者の方々から一言ずつ、ファンに向けてのコメントがいただけたので紹介しよう。 中村繪里子さん(天海春香役) …… すごくたくさんの人たちに盛り上がってもらえた、大成功なイベントになったことに、まずはお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。これだけ長いプロジェクトなのに、実際にこのメンバーが揃うことが、なかなかないどころか全然ないっていってもいいくらいなんです。それが、練習も本番が終わった今もこうして一緒にいるのが当たり前みたいな、すごくぜいたくな当たり前感みたいなもので満たされています。今後もこのメンバーで新しいことをどんどんやっていきたいと思いますので、プロデューサーさん、これからもよろしくおねがいします。本日はどうもありがとうございました! 落合祐里香さん(萩原雪歩役) …… ステージに立つまでの過程も、本当のアイドルさんと同じように、ちゃんと振り付け師の人がついて、みんなで合わせてレッスンしてという形で今回やらせていただいて、本当にアイドルっていう職業は、努力と根性がないととてもできない仕事だなということをすごく実感しました。このイベントが終わったあとでなら、もっとリアルに雪歩を演じられるんじゃないかなと思いました。いい経験をさせていただいて、とても感謝しています。そしてファンの皆さんからは、逆に元気をもらえて。これは私の宝物だなと思いました。今日は本当にどうもありがとうございました。 たかはし智秋さん(三浦あずさ役) …… 暖かいお客様と出演者の方々で、とても素敵なライブだったと思います。短い期間でしたけれど、ひとりひとりとすごく近づけたような気がして、「アイドルマスター」がこのキャストで本当によかったと思いました。これだけアーケードゲームから人気が出たのは、皆さんのおかげプラス、私達の空気感。今回のライブでは目に見えないものが皆様に伝わったのではないでしょうか。この経験は私にとっては一生の宝物です。1つのことをともに頑張った仲間達に感謝します。ありがとうございました。 仁後真耶子さん(高槻やよい役) …… 今日はたくさんの人でぎゅうぎゅう詰めになっていて、すごく嬉しかったです。歌もちゃんと振り付け師の方がゲームと同じような振りを付けてくれて踊れたのも楽しかったし、みんなで楽しい時間を過ごせたんじゃないかなと思います。今日はありがとうございました。楽しかったです。 釘宮理恵さん(水瀬伊織役) …… みんな時間がない中で自主的に練習したり、スタッフも含めてすごく愛情を注ぎ込んで作ってきた作品なだけに、今日お客さんが本当に盛り上がってくださって、誰か一人のファンというわけじゃなくて、作品全体をみんな愛してくれてるんだなっていうのがすごく感じられて感激しました。こういう作品に関われて本当に幸せだなと思っています。 平田宏美さん(菊地真役) …… 3.5曲やって、まさか自分の持ち歌を間違えるとは思わなかったです。あそこは英語になったと思っていただければ……いえ間違ってはいないんで(笑)。びっくりしたんですよ、「あんなに(歌詞が)飛ぶんだ」って。緊張していたんだなって自分でもわかりました。またこういう機会があったら本当に嬉しいなと思っていますので、また9人でやりたいなと思っています。ありがとうございました。 下田麻美さん(双海亜美・真美役) …… 今回のイベントは、今まで何度かイベントをしてきた中でも、本当に嬉しいことだらけのイベントでした。一番嬉しかったのが、「THE IDOLM@STER」が9/9で、1でできたことです。「アイドルマスター」に登場するキャラクタたちが見ている世界を見ることができたことも、すごく嬉しかったです。それに、ファンの方がきてくれるから緊張していたはずが、逆にファンの方に助けられて緊張を吹きとばすことができて、本当に最高の思い出になりました。これからもよろしくお願いします。 若林直美さん(秋月律子役) …… 今日はすごく人がいっぱいで、裏にいるときから熱く泣きそうになっていて。小鳥ちゃんのコメントからお客さんが盛り上がっていて、「もう掴んでるよ!」という感じで、すごくノリノリで楽しくやれました。レッスンはすごくきつくて、ふたり(仁後さんと)で「おはよう!! 朝ご飯」を泣きながらやったって感じでした。それができたことも嬉しかったし、自分の「魔法をかけて!」もラスト1個前の曲で、大盛り上がりの中で歌えて楽しかったし、思い返せば全ていい思い出しか残っていません。 今井麻美さん(如月千早役) …… 奇跡だと思いました。最高の奇跡が起こっているんだと。赤羽では参加できなかった理恵が揃って9人でできたこと。時間のない中最大の努力をしてくださったスタッフの方々の力に支えられて、私たちも100%オーバーの力を発揮できたこと。そして会場に駆けつけてくれたプロデューサーの皆が一緒にこのステージを盛り上げようとしてくれたこと。揃えようと思ってもなかなかできるものじゃないと思います。何だか精神的にも体力的にも出し尽くしてしまった感があり、明日からは「アイドルマスターライブ、これで最後でした! なんてことないよね?」という恐怖と戦うことになったりして。いえいえ、アイドルマスターは伝説を産むプロジェクトなので、ここがゴールではないと信じています。みなさんがアイマスを愛してくださる限り、私たちは前へ進み続けると思います。新しい伝説を探しに!
滝田樹里さん(音無小鳥役) …… 今回、ドラマパートの部分と、前説と、最後の挨拶をさせていただきました。みなさんの歌や練習をリハーサルで見させていただきまして、小鳥ちゃんのキャラクタと混合した感じというか、同じような気持ちで、ちょっとスタッフ側の、9人を見守るお姉さんみたいな感じの、熱いものがありました。これからも携わっていけたらと思います。ありがとうございました。
(2006年7月31日) [Reported by 石田賀津男]
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