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7月20日 発売 価格:5,040円
【PSP版】 価格:5,040円
【映画】 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、2003年に公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」のシリーズ第2作。米国で7月7日 (現地時間) に公開されるやいなやオープニング初日興収歴代1位、オープニング3日間興収歴代1位、さらに映画史上最速で興収1億ドルを突破し、3冠を達成するなど大ヒットを記録している。日本では7月20日 全国拡大ロードショーとして公開される。 前作で不死身の海賊“バルボッサ”からブラックパール号を取り戻したジャック・スパロウ。自由を手に入れたかに見えたが、今度は13年前の呪いに怯えることとなる。ジャック・スパロウは、ブラックパール号の船長になるために深海の悪霊ことデイヴィ・ジョーンズと血の契約を結んでいたのだ。契約期間が終わった今、魂の取り立てに怯えることとなる。
一方、海賊の血をひくウィル・ターナーと恋人で総督の令嬢エリザベス・スワンも、海賊を逃がした罪で逮捕されてしまう。ジャック・スパロウの持つ「北を指さない羅針盤」を手に入れることで釈放されることになり、ウィルとエリザベスも新たな冒険に巻き込まれていく……。
――ゲームをプレイしてみて、自分で製作した映画がゲーム化されることについてどう感じますか? ブラッカイマー氏 :わたしが目指しているのはエンタテインメントなので、子供から大人まで楽しめる映画があって、さらにゲームがある。映画を観てゲームをプレイしてくれる人たちがリラックスできて気分が良くなるのであれば、それはすごく良いことだと思います。 ――ゲーム化するにあたって、ブラッカイマーさんからゲーム製作スタッフになにか注文や、「ここは大切にして欲しい」といったお話しはされましたか? ブラッカイマー氏 : ただ一言、ゲームとして楽しいものにしてくれと話しました。ゲームは、ゲームをプレイする人にとって楽しめるものにして欲しいとだけ言いました。 ――世界中の人を楽しませる映画を製作するにあたって、必要と思っていることは? また、その映画から派生して生まれるゲームにとって必要なことは何だと考えていらっしゃいますか? ブラッカイマー氏 : 映画にとって一番大事なのはやはりストーリーですね。物語が面白くなければ良い映画にはならない。そしてやっぱり素晴らしいキャラクターが登場し、テーマが良くなければなりません。ゲームも、ゲームをプレイする人たちがエキサイティングな気持ちになれる、そして色々な障害があってそれを乗り越えていけるような……重要なのはやはりストーリーだと思いますね。 ――最近ゲームの製作においてもプロデューサーの役割を重要視するようになってきました。映画業界屈指のプロデューサーとして、なにかアドバイスがあれば教えてください。 ブラッカイマー氏 : わたしはゲームのことはよくわかりませんが、映画の製作において重要なのは、才能溢れるスタッフを起用し、チームを組むことです。ゲームにおいてもデジタルエフェクトをやる人、音楽をやる人など才能溢れるチームを編成することが大切だと思います。 ――最近、スピルバーグやピーター・ジャクソンのようにゲームに興味を持っている映画関係者がいらっしゃいますが、ゲームと映画のコラボレーションにジェリー・ブラッカイマーさんはどんな可能性を感じますか? ブラッカイマー氏 : ゲームと映画のコラボレーションには沢山の可能性があると思う。これから先も映画作品において、アイディアや可能性を見いだしていけると思うし、今後も (ゲームにも) 関わっていきたいと考えています。 ――ハリウッドではゲームを原作とする映画の製作が続いていますが、ブラッカイマーさんとして、映画化してみたいゲームタイトルはありますか?
ブラッカイマー氏 : 「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズですね。キャラクターがいいのと、冒険の部分に心惹かれますね。非常に楽しいゲームです。
ジョニー・デップ氏は、「私たちはこの映画を大変楽しんで作りました。それと同じくらい皆さんにも映画を楽しんでもらえればと思います」と挨拶。全米で大ヒットしているという点についてブラッカイマー氏は「非常にファンタスティックな気分です。実は他にも記録を作っていて、ヨーロッパのオープニング……7つのマーケットで新記録を記録したので非常に嬉しく思います」と喜びを表現した。 今作の撮影に関して苦労した点について尋ねられたオーランド・ブルーム氏は、「いくつも見応えのあるシーンがあるのですが、その中でも3人が三つどもえで水車の中で戦うシーンがあります。そのシーンの撮影には2週間くらいかかったのですが、大変な撮影でした。時間もかかったし、カメラマンが常に水車の中に入ってなければならなかったということも大変だったと思うのですが、僕らも大変でした。技術的にも高度なものが必要であったため、よく撮影できたなと思います」とコメント。これは非常に見応えのあるシーンで、ゲームのストーリーモードにも収められているのか気になるところ。それほどの迫力あるシーンなのだ。 このシーンについてはジョニー・デップ氏も同意見らしく、「撮影期間も予想より長くかかり大変な思いをしました。しかし、出来上がった画を観ると本当に素晴らしく、あのシーンを作り上げた特撮の人たちやスタントの人たちは、本当に“わたしのヒーロー”と言うくらい素晴らしい仕事をしてくれました」とコメントしている。 この映画の魅力のひとつに“ジャック・スパロウ”という突き抜けたキャラクターがあるかと思われるが、演じているジョニー・デップ氏は「ジャック・スパロウは犯罪的に面白いキャラクター。その役をもらえて嬉しい」と語った。ジャック・スパロウについてはオーランド・ブルーム氏も「撮影の一番最初にジョニーがジャック・スパロウの衣装を着てトレーナーから出てきたときは、これからどうなるんだろうと思ったよ(笑)。ジャック・スパロウに関しては、脚本では最初、もっと違った描かれ方をしていたんだけど、それをあそこまで作り上げていったのはジョニーの力量だと思う」と絶賛している。 また、ジョニー・デップ氏は「僕は大作だけでなく様々な映画に出演している。この映画も最初は、製作陣に知った顔も多く、ファミリーで製作しているといった感覚だったが、予告編を観て初めて大作であることを実感した。でも、この映画は単なる金儲けではなく、純粋に海賊を描こうとしている。そういった意味でこの映画を作っていることを誇りに思っている」と語っていた。
映画はジェットコースターのようにハラハラドキドキするシーンの連続で、アッという間の2時間31分だが、ドラマチックなシーンも多く、ゲームとは違った魅力がたくさん描かれている。映画を観た後にゲームをプレイすれば、逆に迫力あるアクションシーンを追体験することができるだろう。是非、映画もゲームもパックで楽しんでいただきたい。 ■ ニンテンドーDS版「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
ニンテンドーDS版は、映画のストーリーに沿ったアクションアドベンチャーゲーム。ストーリーを楽しめる「シングルモード」のほか、ステージとキャラクターを自由に選択し2人で同時に楽しめる「マルチプレイヤーモード」、タッチパネルを使用したミニゲームの3モードが用意されている。 ニンテンドーDS版では、プレーヤーが操ることができるのはジャック・スパロウだけではない。ウィルやエリザベスも使用することができ、それぞれ特徴のあるアクションが可能となっている。たとえばエリザベスであれば、日傘などしゃれた武器も登場する。 アクションだけでなく、ステージにあるビンやガイコツなど様々なものを利用しながら謎を解きながらステージを進めていく。敵を倒し「経験メーター」をためると、各キャラクターに用意されている特殊技が使用可能になり、たとえばジャックであれば拳銃を乱射することができる。これら特技技を利用することで、より有利にゲームを進めていくことができるという。 さらに面白い機能としてはカートリッジが2本あれば、2人でストーリーモードを協力してプレイすることができる。たとえば、アクションが苦手なプレーヤーでも、得意なプレーヤーと共にステージをクリアすることもできるというわけだ。また、ミニゲームでは対戦プレイも可能となっており、気軽に一人で楽しむこともできる一方で、熱く友人と対戦プレイに熱中することもできる。用意されているミニゲームは、たとえば砲台をタッチスクリーンで操作し、船の間に浮かんでいる爆弾の入った木箱をねらい撃つ「ボンボン・ボックス」や、宝石が光る順番を憶えて攻撃を仕掛ける「デッドエンド・メモリー」など。
ストーリーモードでは、ストーリーの進行によって、きちんと登場人物の服装が替わるほか、ゲーム中に登場するゴールドを集めることで映画のコンセプトアートを見たり、隠し機能をオープンにさせるといったやり込み要素も用意されている。
■ PSP版「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
PSP版もゲームのシステム的にはアクションアドベンチャー。プレーヤーは海賊のジャック・スパロウとなり、悪評を稼いでストーリーを進めていく。普通に敵を倒していくプレイでも“悪評”を稼ぐことは可能だが、「拾ったビンやナイフで相手を倒す」や、「パワームーブ (必殺技) で敵を倒す」といったアクションで敵を倒すとより効率的に“悪評”を稼ぐことができる。悪評はランクとなって表示されるほか、高ければ高いほどカッコイイ称号 (たとえば“海賊の頭”など) をもらうことができる。また、悪評を稼ぐことで体力が増え、ゲームを進めやすくなると言う。 フィールド上には地図の断片がちりばめられており、それらを集めていくと“トレジャーアリーナ”が出現。ここでは敵がワラワラと多数出現するが、これらを全て倒すと新しい能力と、文字通り宝を得ることができる。このトレジャーアリーナはいくつか存在すると言われているが、その全てをクリアしなければ物語の核心に迫ることはできないのだという。 映画のゲームということでゲームの得意でない人が遊ぶことも考慮し、難易度を3段階用意するなど、様々なところで配慮されている。フィールド上にはあちこちに“ドクロマーク”が配されている。このドクロマークの場所で○ボタンを押すことでフィールドを進むためのアクションや、ロープを切って相手の頭上に石を落として敵を倒すなど、様々なアクションが用意されている。このドクロマークを目印にゲームを進めていくと比較的迷うことも少ないかもしれない。 また、敵への攻撃は、×ボタンで素早い攻撃、□ボタンでちからを貯めた攻撃、○で特殊な攻撃と切り分けられているが、敵の頭上にアイコンが表示されるため、それに見合ったボタンを押していけば手軽に海賊の剣劇アクションを楽しめるシステムとなっている。 PSP版にもマルチプレイモードが用意されているが、こちらは本編のストーリーモードとは独立した内容となっている。遊べるのは海を舞台とした海戦で、耐久力、航行スピード、特別能力など様々な特性が設定された船の中から選び、さらに旗 (海賊旗) を選択し、4種類の異なるルールで他のプレーヤーと戦うことができる。用意されている船は5種類+α。 船には船体のダメージ、帆のダメージ、乗組員のダメージが設定されている。攻撃方法は3種類あり、それぞれを駆使することで効率よくダメージを与えられる。帆が破壊されるとスピードが鈍り、乗組員がやられれば弾薬のリロードスピードが遅くなる。船体にダメージを受けると船が沈み、乗っ取られてしまうこともある。
たとえばガレオン船など重量級の船であれば一撃必殺を狙ってみたり、スピードの速いスループ船であれば、ちょこちょこと帆にダメージを与えていき敵船の後ろに回り込み一気に沈めるという手もあるだろう。戦略的な戦いが求められ、案外熱くなって楽しめそうなマルチプレイモードだ。
(c)Disney. Published and distributed in Japan by D3 Publisher Inc.
□D3パブリッシャーのホームページ (2006年7月14日) [Reported by 船津稔]
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