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ガンホー・モード、ゲームコミュニティポータル「ガンホーゲームズ」のサービスを開始
公式ページをリニューアルし、アバター、ガンホーコインなど多彩な機能を実装

7月13日オープン

利用料金:無料(ゲームコンテンツを除く)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と株式会社ジー・モードの合弁会社であるガンホー・モード株式会社は、本日7月13日より、ゲームコミュニティポータル「ガンホーゲームズ」のサービスを開始した。現時点では、アバター機能やウォレット機能、コミュニティ機能など、サービスのコアとなる部分の一部のみを実装し、ユーザーはすべて無料で利用可能。カジュアルゲームや有料アバターアイテムなどの主要コンテンツは8月3日の正式サービス開始時に実装する予定としている。

「ガンホーゲームズ」のメインキャラクター「ガンホーモンキーズ」くん
 ガンホーゲームズは、韓国で生まれ日本やアジア圏で広く流行しつつあるアバターサービスとフラッシュベースのカジュアルゲームを核としたゲームポータルサイト。ガンホー・モードでは、これを「オンライン遊園地(テーマパーク)」と命名し、将来的にはあらゆるガンホーグループのコンテンツのポータルとする考えだ。

 本日スタートしたガンホーゲームズは、軽く10を越えるメーカーが関連し、ビジネス的に非常に入り組んでおり、ユーザーの視点からは全貌を掴みにくいが、大別すると2つの側面がある。ひとつは、ガンホー本体の公式サイトの完全リニューアル。もうひとつが、コンテンツ、アバター、コミュニティ、メディア、eコマースといったガンホーグループ全体の総合エンターテインメントポータルビジネスのスタートということになる。

 ガンホーユーザーにとって、現時点で注目したいのは前者である。ガンホーゲームズのサイトアドレスも「www.gungho.jp」を採用しており、すべてのガンホーユーザーは、同社のコンテンツ情報にアクセスするためにガンホーゲームズを利用することになる。課金決済に関しても、ガンホーゲームズの新しいアトラクションセンターを利用することになる。

 変わったのはサイトだけでなく、内部システム的にも、社内でコードネーム「V4」と呼ばれるシステムを導入し、個人情報の管理やビリングシステム、個人認証プロセスの改良を含むセキュリティシステムなどを一新している。全コンテンツのユーザーは、本日以降、各コンテンツの決済にウォレット機能である「ガンホーコイン」を一度購入し、ガンホーコインを使って課金決済を行なうことになる。

 新旧サービスの切り替えは、ログイン時に表示される新たな規約に同意するだけでよく、ユーザー側に手間は掛からない。このため、ガンホーゲームズでは、累計130万と言われる既存ユーザーを最初から抱え込んだ形でポータルサービスを開始することができる。これが他のゲームポータルにはない同社だけの強みとなっている。

 ちなみに当初、ガンホー・モードでは、ジー・モードの会員120万強を合わせて250万ユーザーを抱え込むという表現をしていたが、ジー・モードの会員はガンホー・モードのサービス利用にあたっては、アカウント自動発行等の優遇措置は行なわないため、PC上でいちから登録し直す必要がある。そもそも、現時点では携帯電話での接続も未サポートのため、実質的にガンホーユーザーのみでのスタートとなる。

 一方、総合エンターテインメントポータルとしての実力は、ガンホー・モードが開発しているカジュアルゲームを含む、ほぼすべてのコンテンツが出揃う8月3日まで未知数な部分が多い。ただ、アバターサービスやコミュニティサービスなどコミュニティポータルとしての機能はある程度実装され、GungHo ID所有者は、有料ゲームコンテンツを除き、すべて無料で利用することができる。サービス概要をまとめると以下の通りとなる。

■7月13日に実装される、あるいは実装済みのコンテンツ

・オンラインゲーム(8タイトル)
「ラグナロクオンライン」、「エミル・クロニクル・オンライン」
「TANTRA」、「A3」、「ヨーグルティング」
「ポトリス2」、「エクストリームサッカー」(7月27日開始)、「サバイバルプロジェクト」

・アバター機能(全機能)
アバター、マイルーム、マイHP
アバターショップ、マイルームショップ、マイHPショップ

・アバターアイテム(一部)
「ラグナロクオンライン」、「エミル・クロニクル・オンライン」
(提供:ガンホー)

・コミュニティ機能
占い、お天気予報、アクセスカウンター、日記作成、足あと、アルバム、ミニメール

・インフォメーション関連
ゲーム、音楽、芸能・映画、アニメ・ホビー、スポーツ情報
(提供:ソフトバンククリエイティブ、バークス、スポーツニッポン新聞等)

■8月3日に実装されるコンテンツ

・カジュアルゲーム
「天使のソリティア」、「スイートショップぷるぷる」、「フルーツフルーツ」
「右脳パラダイス」、「ムービーパズル」など計18タイトル
(提供:ガンホー・モード)

・ひとり用ゲーム
「上海」(提供:サン電子)、「マジカルドロップ」(提供:ジー・モード)

・アバターアイテム
「デ・ジ・キャラット」、「ギャラクシーエンジェル」(提供:ブロッコリー)
「ゆるゆるフレンズ」、「にゃんころ」(提供:ジー・モード)

・インフォメーション関連
金融情報(提供:イートレード)

■それ以降に実装されるコンテンツ

・コミュニティ機能
掲示板、サークル、チャット

・アバターアイテム
「イース」、「英雄伝説」、「ぐるみん」(提供:日本ファルコム)

アバター機能のひとつ、自分好みの部屋をデザインできる「マイルーム」。周囲に置かれるアイテムは有料となる
 アバターサービスに関しては、7月13日から8月2日まで、つまり、正式サービスが始まる8月3日までの期間を一種のβテスト期間と位置づけ、アバターの作成はもちろん、本来は有料のアバターアイテムなどもすべて無料で提供する。ただし、アイテムの保有数に制限を付けており、貯め込むことはできない仕様となっている。

 7月13日時点では、汎用のアバターアイテムに加え、「ラグナロクオンライン」と「エミル・クロニクル・オンライン」をモチーフにしたアバターアイテムが一部導入され、無料で試せるようになっている。すぐアイテムボックスが一杯になるため、その都度捨てて、購入する手間が掛かるが、「アバター」という機能を試すにはもってこいの素材である。

 アバター周りのデザインは、メジャーなゲームポータルビジネスの経験者が担当しており、実際使ってみてもこなれた印象を受ける。現状の機能としては非常にオーソドックスな水準に留まっているが、アニメーション要素やペット要素など、仕様的にふくらみを持たせており、今後の機能拡充に期待が掛かる。

 コミュニティサービスは、7月13日時点では、マイHPを通じて、フレンドに対してミニメールを送れるというシンプルな機能のみに留まる。日記やアルバム、足跡機能、アクセスカウンターなどソーシャルネットワークサービスとしての機能を充実させている。なお、リアルタイムでコミュニケーションを取り合えるチャットシステムや掲示板やサークル機能などは8月3日に実装される見込み。

 現時点では、ガンホーの公式サイトに、コミュニティポータルをそのまま被せたような状態だが、8月3日以降どうなるのか。今後の進展に期待したいところだ。

アバターのイメージサンプル。左から汎用のアバターアイテムの組み合わせ、「ラグナロクオンライン」テーマ、「エミル・クロニクル・オンライン」テーマ。登録情報とアバターの性別は別にすることもできるようだ

(C) GungHo Mode,Inc. All Rights Reserved.

□ガンホー・モードのホームページ
http://www.gunghomode.jp
□ガンホー・オンライン・エンターテインメントのホームページ
http://www.gungho.co.jp/
□ジー・モードのホームページ
http://www.g-mode.co.jp/
□「ガンホーゲームズ」のホームページ
http://www.gungho.jp/
□関連情報
【6月29日】ガンホー、「サバイバルプロジェクト」のサービスを8月31日で終了
ガンホーゲームズ開始に伴う、提供コンテンツ見直しの一環として
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060629/survival.htm

(2006年7月13日)

[Reported by 中村聖司]



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