|
(サバイバルステージ:決勝 TGS一般公開日) 株式会社ハドソンは、“全国キャラバン”を復活させ、ネットワーク対戦イベント「ハドソンキャラバン 2006 ボンバーマンカップ」を開催する。 ハドソンの全国キャラバンは、ファミコン人気が全盛期を向かえていた'85年からスタートし、'97年までの13年間の間、夏休み期間に全国で開催されていた大規模なゲーム大会。「スターソルジャー」などの大ヒット作品を使用し高橋名人などのヒーローを生み出した。延べ参加人数は約70万人と凄まじい規模だった。 ハドソンではこの「全国キャラバン」を体験してきた20歳から30歳代の世代に向け、現在のハドソンとネットワークゲームをアピールするために、新しくネットワークを使ったゲーム大会として「ハドソンキャラバン 2006 ボンバーマンカップ」が企画された。 使用されるソフトは「ハドソンキングダム」で、現在プレイすることができるPC用オンラインゲーム「ボンバーマンオンライン」を大会用にアレンジし、6人対戦が可能となった特別バージョン。大会は「サバイバルステージ」と「エンジョイステージ」の2つのステージが用意され、両方に出場することはできない。 「サバイバルステージ」は、賞金獲得を目指して戦う。8月末から9月上旬にかけオンライン上で予選が行なわれ、上位者は9月22日から24日に開催される「東京ゲームショウ2006」の会場で行なわれる決勝大会に進出できる。賞金が設定されている関係上、満18歳以上しか参加することはできない。「エンジョイステージ」は賞品獲得を賭けて戦いに挑む。開催期間は8月下旬から9月上旬。こちらは年齢制限はなく、誰でも参加することができる。 面白いのは大会の賞金・賞品総額の決定方法で、現状100万円だが7月7日から8月下旬にかけて募集される参加申込者が1人増えるごとに10円ずつ上がっていく。上限は1,000万円に設定されており、参加者が増えれば増えるほど賞金が跳ね上がっていき、賞品が豪華になっていくこととなる。 大会ルールは特別バージョンのソフトを使っていることから、現在運営中の「ボンバーマンオンライン」と異なっている。「ボンバーマンオンライン」ではポイント数で順位が決定するが、大会では「連勝数」が重要となる。勝利は最後に勝ち残ったプレーヤーにのみ与えられることから、連勝を続けると言うルールは、かなり過酷な条件ともいえるだろう。 ランキングでは連勝数が多いプレーヤーが上位となり、連勝数が同じ場合はポイント数が大きいプレーヤーが上位となる。連勝数もポイント数も同じ場合、勝率が大きいプレーヤーが上位となる。ちなみにポイントは対戦時に他のプレーヤーを1人倒す度に50ポイント獲得となり、どんどん累計され積み上げられていく。連勝し続けることでどんどんクラスが上がっていくが、負けれた時点で一番下のクラスまで落とされ、連勝数は“0”となる。引き分けの場合はプレーヤーはロビーに戻されるが、勝敗数に変動はない。 この「ボンバーマンカップ」の告知のため、東京 (新宿ステーションスクエア 7/29)・大阪(阪急ビッグマン前広場 8/6) を始め、キャラバンカーで全国13都市を巡るイベントも開催する。開催場所はイオン各店、ダイアモンドシティ各店、ビックカメラ各店などを予定。ブログなどで告知するほか、地方メディアとタイアップすることでアピールしていくという。このキャラバンではニンテンドーDS用「Touch!ボンバーマンランド」を使用した8人対戦のほか、あの伝説の連射測定装置「シュウォッチ」を使用した連打大会も開催される。これらのイベントに勝ち抜くと素敵な賞品がプレゼントされるという。
全国を巡るキャラバンカーは当初“白”だが、キャラバンが開催される前に各地のゲーム店などに黄色いステッカーを配布し、そのステッカーをキャラバンカーに貼ってもらうという企画「キャラバンカー黄色化計画」が実施される。これは以前キャラバンが行なわれていた当時、キャラバンカーが黄色かったところから、この企画に結びついたのだという。 都内で行なわれた発表会にはハドソンの執行役員を務める柴田真人氏、高橋名人、そしてゲストとしてタレントの安めぐみさんが出席した。柴田氏は以前行なわれたキャラバンについて「当時は色々、伝説が生まれました。楽しい思い出もあれば、悔しい涙、様々な話題を生み、ゲーム業界の歴史の1頁を刻むことができたと思う」と振り返り、新しいキャラバンについては「いま、“ネットワーク”を会社のキーワードとしてやっている。そこにちなんで、普通のキャラバンではなくオンラインを使った本格的なゲーム大会をやらせていただくこととなった」と復活の経緯を語った。 ゲストの安さんは、「最近はゲームをプレイできていませんが、子供の頃は、父と兄がかなりのゲーム好きで、『ボンバーマン』は出たばっかりの初期のファミコン版からやっていました。『ボンバーマン』以外では『高橋名人の冒険島』を凄くやっていましたね。学生の頃はゲームをやっていたのですが、それ以降は遠ざかっていました。でも、今日ニンテンドーDS Liteをいただいたので、再度始めてみようと思います」とコメント。 「ボンバーマン」を子供の頃プレイしていたと言うことだが、腕前については「一人でプレイして、良いところで自爆していたような気がします。でも、かなり上手い方だと思いますよ」と自信がありそう。パソコンはやっているという安さんも、今回のキャラバンには参加したいという。ちなみに賞金を取れたら「800万は貯金して残りは使おうかな」と賞金の使用計画も披露していた。
'83年にシャープのパソコンX-1用ソフト「爆弾男」として産声を上げた「ボンバーマン」、1人用で50面の面クリア型アクションゲームだったファミコン版から、PCエンジン版で5人対戦までが可能となり、より熱い対戦ゲームとなり息の長いソフトとして、今でも親しまれている。この夏、あの熱い夏が帰ってくる。お父さんになった元「キャラバン」参加者も、若いユーザーもぜひともワイワイと参加して欲しいところだ。 (C)HUDSON SOFT
□ハドソンのホームページ (2006年7月7日) [Reported by 船津稔]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|