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「BASTARD!!」の物語は、“旧世界”と呼ばれる文明社会が滅んだ魔法文明が発達した世界で展開する。この世界に突如、「ダーク・シュナイダー」と呼ばれる強大な力を持った魔術師が現われ、闇の軍団と呼ばれる軍勢を率い人々の生活を脅かし始めた。ダーク・シュナイダーは、彼に対抗すべく集まった5人の英雄と、「魔操兵戦争」とよばれる苛烈な戦いを繰り広げる。 5大英雄は苦闘の末ダーク・シュナイダーを封印する。支柱を失ない、闇の軍団を率いていた“四天王”も姿を消し、世界に平安が訪れる。しかし、それは更なる激しい戦いの前のつかの間の休息に過ぎなかった……。 原作では、このストーリーをバックグラウンドに、転生したダーク・シュナイダーと、彼が唯一頭が上がらない少女ティア・ノート・ヨーコを中心に、コミカルで激しいドラマが繰り広げられる。人類を支配しようとする闇の軍団四天王と、かつての同志であるダーク・シュナイダーの戦い。旧世界を滅ぼした邪神アンスラサクスの復活。さらには天界と魔界の戦いなどスケールアップを繰り返し、現在も物語は続いている。 ゲームではこの物語の最初期であるダーク・シュナイダー復活直前の時代が舞台となる。プレーヤーは再び活動を開始した闇の四天王軍か、それに対抗するメタ=リカーナ王国軍に所属し、冒険を進めていくこととなる。プレーヤーは原作に変化をもたらす、「正史」には存在しないファクターだ。プレーヤー達の存在、そして介入によって、原作とは違う物語が展開し、世界がダイナミックに変化するという。新しい「BASTARD!!」の物語に参加する楽しさこそが本作の醍醐味となるのだ。 プレーヤーが所属できる勢力は4つ。氷の魔術師カル=ス率いる軍団。ダーク・シュナイダーの恋人を自負し、雷系魔術を得意とする“雷帝”アーシェス・ネイと彼女の配下「鬼道衆」率いる軍団。そしてムラサメブレードをふるうニンジャマスター・ガラと鉄の絆で結ばれたニンジャ軍団。強大すぎる3軍団に対抗しなくてはいけないのは、可憐な王女シーラ姫率いるメタ=リカーナ軍だ。闇の軍団が共同戦線を張るのか、それとも4つどもえの戦いを繰り広げるかは現在明らかになっていない。 原作通りメタ=リカーナ国においてダーク・シュナイダーは復活をするのか? そもそも復活の鍵を握る少女ティア・ノート・ヨーコは登場するのか? そして、今回語られない四天王の最後の一人、魔術師アビゲイルはどんな陰謀を張り巡らしているのか? 具体的なゲームの内容が明らかにされるのはまだまだこれからだ。 ゲームの舞台となる原作の「四天王」編は、コミカルな吸血鬼ダイ=アモンや、カル=スに仕える魔戦将軍イングヴェイといった魅力的なキャラクタが多数登場する。ゲームでも彼らと共に戦ったり、時には剣を交える事もあるかもしれない。 デザイン画にはヒドラやワイヴァーン、ワーウルフなど原作を忠実に再現したモンスターの姿が確認できる。原作で強大な敵としてダーク・シュナイダーの前に立ちはだかった死霊エデ・イー や、炎の魔神イフリートなどはゲーム内で活躍してくれるだろうか。
公式ページではスクリーンショットも公開されているが、まだまだ具体的なゲームのシステムも明らかになっていない。原作の世界を舞台に、登場人物と冒険できるという設定は、ファンに大きな期待をもたらしてくれる。今後の情報に注目したい。
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□テクモのホームページ (2006年7月4日) [Reported by 勝田哲也]
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