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映画「カーズ」プロデューサー来日記念インタビュー
「ゲームには映画に入らなかったキャラクタやシーンも」

6月14日 インタビュー実施

【ゲーム「カーズ」】
7月6日 発売予定

価格:6,090円(PS2/GC)
   5,040円(DS/PSP)
   3,990円(GBA)


映画「カーズ」
 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)は、7月1日公開のディズニー・ピクサー作品のアニメーション映画「カーズ」の監督のジョン・ラセター氏と、プロデューサーのダーラ・K・アンダーソン氏の来日記者会見を、6月14日に実施した。

 映画「カーズ」は、「トイ・ストーリー」のジョン・ラセター監督が贈る、愛と冒険の ファンタジー。記者会見では、記者からの質疑応答の中で、両氏が映画の魅力をアピール。特にラセター監督はユーモアを交えつつもゆったりとした口調で、「父は自動車のディーラーに務めていた。私の車好きはDNA」、「『トイ・ストーリー2』の制作の後、家族と一緒にキャンピングカーで2カ月間の旅に出た。目的地にたどり着くことではなく、その過程にあるものが大切だと思い、それを『カーズ』のテーマにした」と語った。

 日本のファンに向けては、「撮り終えた今はとても誇りに思える映画になった。エモーショナルでユーモアもあり、そしてハートがある。日本の皆さんはハートのある映画が大好き。この映画は皆さんのために作った映画です」とアピールした。

途中から登場した山口さんのメーターに大喜びのラセター監督
 さらに会場には、吹き替え版でメーター役を務めるタレントの山口智充さんも来場。頭に大きなメーターの模型をかぶるようにして現われた山口さんだが、これを見たラセター監督は「世界で一番のメーターだ」と言って大喜びの様子だった。山口さんは、「だんだんと車じゃなくて人に見えてくるんですよ。メーターはいい奴です」と演じた感想を語っていた。



やる気満々でPS2版の「カーズ」をプレイするアンダーソン氏。実は結構なゲーム好きのようだ
 「カーズ」は映画だけでなく、ゲームも発売が決定している。THQの日本法人ティー・エイチ・キュー・ジャパン株式会社より7月6日に発売予定で、プレイステーション 2、ニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDS、PSP、ゲームボーイアドバンスの5つのプラットフォームで同時発売となる。ちなみに本作は、ティー・エイチ・キュー・ジャパンとして、初めて日本で発売するタイトルでもある。

 このゲームについて、映画プロデューサーのアンダーソン氏にインタビューができた。アンダーソン氏自身は直接開発には携わっていないそうだが、映画の内容も交えながらゲームの魅力について語っていただいた。

――ゲームは普段プレイされるんでしょうか?

アンダーソン氏 : はまってしまうとそれしかしなくなるので、ゲームは怖くてできません(笑)。一時期すごくはまっていて、これじゃダメだって自分に言い聞かせてやめました。このゲーム(PS2版「カーズ」)は凄く楽しかったです。レーシングゲームが好きなんです。

――ゲームをご覧になって、映画との違いは感じますか?

アンダーソン氏 : 映画の方が画質がいいことは否めませんが、それ以外はとてもよく再現されていると思います。Pixarのスタッフと入念に打ち合わせをしながらゲームが作成されたことは知っていますし、昨年8月に亡くなった共同監督(ジョー・ランフト氏)も、ゲームの制作に携わっていました。入念に、映画を反映したゲームになるよう気を配っていましたから、とてもいいできあがりになっていると思います。

――映画がゲーム化される、ということについてはどうお考えでしょうか?

アンダーソン氏 : ゲームというものは、私達の世代にはなかったものです。映画館だけで見る映画でなく、家でもゲームを通してキャラクタに触れられますから、よりキャラクタに親しんでもらえるはずです。もう1度見ようとか、DVDも買って見ようとか、そういう気持ちに繋がってくれるといいですね。

――映画の初めの話になりますが、最初にラセター氏から車をテーマにした映画を作りたいと聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?

アンダーソン氏 : 正直なところ、私はそんなに車が好きなタイプではありません。ですから初めて聞いたときは、「ああ、そう」という程度でした。でもラセター監督は車好きなので、凄く熱心に話すんです。彼は周りの人を巻き込む力を持っているので、しばらく話を聞いていたら、「車の映画を作るのも悪くないわね」と思うようになってしまいました。

――では、映画が完成した今はそのお気持ちは変わりましたか?

アンダーソン氏 : 車に対する認識はガラリと変わりました。魚やモンスターに対しての認識が変わったのと同じように。今は家に帰る途中で、周りに走っている車を見て、「あの車はこんな性格よね」と性格付けをしたりします。特に、この映画に登場する車たちには、思い入れが強くなりました。

――実在する車をモデルにしたキャラクタが多数登場しますが、契約などが大変だったのではないですか?

アンダーソン氏 : 実写映画では、商品提供という形で、最新型の車を主人公が格好よく運転するというのが一般的です。でも「カーズ」は何十年も前の車種です。車会社との契約は、我々が自由に外見を変えられるよう許可をいただきました。信頼関係で出させてもらいました。

――最後に、日本にいるファン、特にゲーム好きのファンにメッセージをお願いします。

アンダーソン氏 : みなさんがこのゲームを楽しんでいただけることを願っていますが、まず映画をご覧いただいて、映画を楽しんで、「ゲームも遊んでみたいな」と思って遊んでいただいたときに、その期待にこたえられるゲームであることを願っています。ゲームには、時間の都合などで映画に入れられなかったシーンやキャラクタも登場します。その辺りも楽しみにしてください。

【PS2】
【GC】
【DS】
【GBA】


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□ブエナ ビスタ インターナショナルのホームページ
http://www.movies.co.jp/
□ゲーム「カーズ」のページ
http://www.carsgame.jp/
□映画「カーズ」のページ
http://www.disney.co.jp/movies/cars/

(2006年6月15日)

[Reported by 石田賀津男]



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