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任天堂株式会社は、6月7日に都内で行なった経営方針説明会の内容を、同社ホームページにおいてビデオとスライドで公開した。 同説明会では、日本のゲーム市場の推移をデータを示しながら説明。ゲーム離れに歯止めがかかったとし、据置型ハードから携帯型ハードへ主軸が移動しているとコメント。ソフトの市場専用率についても、ニンテンドーDSとプレイステーション 2の比率が逆転したとしている。この現象はニンテンドーDSで展開している同社の「Touch! Generation」シリーズが好調であることに起因すると思われる。同シリーズとして今後発売されるタイトルとして、すでに発表されている「しゃべる! DSお料理ナビ」のほか、「日本常識力検定協会監修 今さら人には聞けない大人の常識力トレーニングDS」が今回発表されている。 同社によれば、ニンテンドーDSは18カ月で843万台に達したという。中でもDS Liteは3カ月で200万台以上を出荷し、「New スーパーマリオブラザーズ」が発売された日に大量に店頭に並んだ事も記憶に新しい5月のニンテンドーDSの製造台数は160万台強となった 。今後、DS Liteを含め、ニンテンドーDSの生産台数を月産200万台超の体制まで引き上げていくという。今後の展開としては、「Touch! Generation」シリーズの継続投入と、「Touch! Generation」シリーズで新規顧客となったユーザーを従来型ゲームにどう誘導していくかを課題として挙げている。 E3でソフトウェアの展開も含めて様々な発表が行なわれた「Wii」については、昨年の経営方針説明会でも説明があったコンセプトの説明にはじまり、新しい情報としては「Wii Sports」の提案、WiiとDSの具体的な連動のあり方を公開している。 「Wii Sports」についてはE3の発表会でデモをして見せたテニスなどのタイトルを指す。「新しいパッケージ形態でのスポーツゲームの提案」としており、プロスポーツライセンスを受けない、著名ゲームキャラクタを使わないといった点を挙げている。E3の発表会の映像を見て「マリオなどが登場しない」と感じていた人も多いだろう。ひとつはコストの軽減に繋がる点もあるが、一方でWiiの新しい操作体系で十分楽しんでもらえる自信があるとも取れる。 WiiとDSの連動については、両者によるワイヤレス通信が可能でケーブルが不要としている。また、DSをWiiのタッチスクリーンコントローラとして使うことが可能で、さらにDSステーションに準じたダウンロードサービスも行なえるという。
このほかにも、北米市場では携帯型ハードウェア比率としてGBAが40%、ニンテンドーDSが28%、PSPが32%といった興味深いデータが公開されている。このプレゼンテーション資料についてはだれでも自由に見ることができるので、興味のある人は一度観てみると良いだろう。
□任天堂のホームページ (2006年6月8日) [Reported by 船津稔]
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