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株式会社CRI・ミドルウェアは、プレイステーション 3向けのゲーム開発用ミドルウェア「CRI Audio」の販売を開始した。 「CRI Audio」は、同社のマルチストリームサウンドシステム「CRI ADX」と、サウンドオーサリングシステム「CRI Sound Factory」の流れを受け継いだ統合オーディオソリューション。オーサリング作業全般の効率化を図り、オーディオプログラマの負荷軽減と、サウンドデザイナー主体のオーディオ制作を目的に設計されている。 ゲームのサウンドは、エンジン音の回転数に応じた変化など、インタラクティブに変化する場面が多い。従来はプログラマが試行錯誤の上で実現してきたものだが、労力がかかる上、サウンドデザイナーの意図した表現にならない可能性もある。 「CRI Audio」では、「AISAC」というコンポーネントを搭載。これは、上記の回転数や、発音源までの距離、試合の盛り上がりといったパラメータを、サウンドデザイナーが手軽に調整できる仕組みを提供するもの。これによりプログラマの作業量を減らすとともに、想定されたサウンド表現を実現する。 PS3上での処理面では、主な処理をSPEが個別に持つローカルメモリ上で行なうことで、PPEへの負荷を抑えている。1つのSPEで64音の同時再生が可能とし、今後さらにチューニングして100音以上に向上させたいとしている。
マルチプラットフォームでの開発では、PS3のほか、Xbox 360、Windowsにも対応。「CRI Audio」で生成したサウンドのバイナリファイルはハードウェア間の互換性が保たれており、異なるハードウェア上でも同じサウンドを再生できる。
(2006年6月1日) [Reported by 石田賀津男]
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