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CRI・ミドルウェア、プログラマの負荷軽減を図った
PS3向けオーディオミドルウェア「CRI Audio」を発売

6月1日 発売

 株式会社CRI・ミドルウェアは、プレイステーション 3向けのゲーム開発用ミドルウェア「CRI Audio」の販売を開始した。

 「CRI Audio」は、同社のマルチストリームサウンドシステム「CRI ADX」と、サウンドオーサリングシステム「CRI Sound Factory」の流れを受け継いだ統合オーディオソリューション。オーサリング作業全般の効率化を図り、オーディオプログラマの負荷軽減と、サウンドデザイナー主体のオーディオ制作を目的に設計されている。

 ゲームのサウンドは、エンジン音の回転数に応じた変化など、インタラクティブに変化する場面が多い。従来はプログラマが試行錯誤の上で実現してきたものだが、労力がかかる上、サウンドデザイナーの意図した表現にならない可能性もある。

 「CRI Audio」では、「AISAC」というコンポーネントを搭載。これは、上記の回転数や、発音源までの距離、試合の盛り上がりといったパラメータを、サウンドデザイナーが手軽に調整できる仕組みを提供するもの。これによりプログラマの作業量を減らすとともに、想定されたサウンド表現を実現する。

 PS3上での処理面では、主な処理をSPEが個別に持つローカルメモリ上で行なうことで、PPEへの負荷を抑えている。1つのSPEで64音の同時再生が可能とし、今後さらにチューニングして100音以上に向上させたいとしている。

 マルチプラットフォームでの開発では、PS3のほか、Xbox 360、Windowsにも対応。「CRI Audio」で生成したサウンドのバイナリファイルはハードウェア間の互換性が保たれており、異なるハードウェア上でも同じサウンドを再生できる。

□CRI・ミドルウェアのホームページ
http://www.cri-mw.co.jp/
□「CRI Audio」のページ
http://www.cri-mw.co.jp/products/product_criaudio_j.htm
□ウェブコミック「5分でわかる CRI Audio」
http://www.cri-mw.co.jp/comic/index_j.htm
□関連情報
【5月8日】CRI・ミドルウェア、任天堂の次世代機「Wii」用ミドルウェア4種を提供開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060508/cri.htm

(2006年6月1日)

[Reported by 石田賀津男]



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