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「ゾイドユニバース」、「ゾイドオンラインウォーズ」プレビュー
自分だけの「ゾイド軍団」を編成し、オンラインの戦場に出撃!

5月27日より1次βテスト開始



 株式会社タカラトミーは5月25日、自社の玩具ブランド「ゾイド」のオンラインゲーム展開を発表した。今回発表されたのはゲーム内で活躍するアバターを作成できるポータルサービス「ゾイドユニバース」、そしてそのアバターとゾイドを使って対戦を楽しるオンラインゲーム「ゾイドオンラインウォーズ」の2つのサービスだ。

「ゾイドユニバース」の説明したタカラトミーの小澤文彦氏と、「ゾイドオンラインウォーズ」を説明した本作の開発元である翔泳社の有高実氏
 ゾイドの魅力はそのカスタマイズ性にある。ゾイドはサーベルタイガー型、ゴリラ型などの様々な種類があり、更に多彩な追加パーツが発売されている。ユーザーは発売されているパーツを取り付けたり、ゾイド同士を組み合わせて自分だけのオリジナルのゾイドを作る事ができる。

 模型誌への展開も行なわれており、ミリタリーテイストの塗装を施したり、モデラーがオリジナルのゾイドを作り上げたりしている。自分だけのゾイドを作り出す楽しさがシリーズを支えていると言っても過言ではないだろう。オンラインへと展開するゾイドはこの「自分だけのゾイドを作る楽しさ」と、「ゾイドファンによる交流」を目指していくという。今回発表された要素を紹介していきたい。


■ 自分だけのパイロットと「ゾイド軍団」を作る事ができる「ゾイドユニバース」

 「ゾイドユニバース」は、アバターシステムによって自分だけのパイロットやゾイドを作成できるポータルサイトだ。ユーザーはここで作ったキャラクタをそのまま「ゾイドオンラインウォーズ」で使用する事ができる。

Webブラウザ上でキャラクタやゾイドのカスタマイズができる「ゾイドユニバース」
アニメで登場したキャラクタを自分のチームに加えることも可能に
 キャラクタの外見を変えたり、ゾイドを購入するためには「ZIP」というポイントが必要になる。このポイントは「ゾイドオンラインウォーズ」のクライアントを購入(ダウンロード販売の予定)するか、「ゾイドユニバース」で直接購入して入手できる。販売形式は、クレジットカードや電子マネーなど様々な方式に対応していく予定だ。

 ここで注目したいところは「ゾイドユニバース」で作成したキャラクタやゾイドは、「ゾイドオンラインウォーズ」だけでなく、今後発表される様々なゲームに対応するところだ。自分の分身であるアバターとゾイドが今後様々なゲームで活躍する事となる。

 「ゾイドユニバース」ではプレーヤーは2体のアバターを持つことができる。まずプレーヤーは、「共和国軍」か「帝国軍」のどちらに所属させるかを選択する。次にキャラクタの性別を選択した後、外見を決める。キャラクタには髪型、目、口、などの顔のパーツの他に衣装やアクセサリなども用意されている。

 アバターのデザインにはアニメ作品も手がけた坂崎忠氏が起用されており、プレーヤーはアニメに登場するようなアバターを作成できる。アバターのグラフィックスはバストショットが使用されている。これはコクピット画面をイメージしたもので、ゲームでもこのまま違和感なく登場する。アバターの画面も背景をゾイドのコクピットに変えることも可能だ。

 一方、ゾイドはベースになる機体を選んだ後、様々なパーツをつけて自由にカスタマイズができるようになる。ミサイルやライフルといった射撃武器のほか、接近戦装備の武器やシールド、ブースターなど様々なアイテムを装備できる。隠れた敵を探し出すために索敵能力をアップさせたり、対空戦に強い武装を持たせたりと、様々な特色を持たせることが可能だ。共和国、帝国軍で使用できるゾイドやパーツに違いが出る場合もある。更に、パーツやゾイドは正式サービス後、毎月追加されていくという。

 ここで少し気をつけたいのは、「ゾイドオンラインウォーズ」では複数のゾイドの出撃が前提となるという点だ。プレーヤーはゲームを進めるためにはこだわりの1体だけでなく、複数の機体を購入し、それぞれをカスタマイズする必要がある。どんな風に組み合わせていくかじっくり考えていきたい。

 ゲームに出撃させるゾイド軍団はプレーヤーのパイロット以外の機体は通常、「共和国軍パイロット」といった、一般兵が搭乗する。「ゾイドユニバース」ではこのパイロットに代わって、アニメに登場したキャラクタをZIPを使って雇うことが可能になっている。パイロットを含めたこだわりのゾイド軍団を作成できるのだ。

 また、「ゾイドユニバース」では、チャット機能も搭載されている。ここでゲームの参加者を募ったり、ファン同士の濃い会話を楽しむことができそうだ。

【スクリーンショット】
髪型だけでなく、アクセサリや服装、肌の色などもカスタマイズできる ベースとなるゾイドを選択。どういったチームにしていくかも考えたい 多彩なパーツを購入し、ゾイドの個性をより強めていく


■ オンライン対戦だけでなく、シングルプレイも楽しめる「ゾイドオンラインウォーズ」

 「ゾイドオンラインウォーズ」は、最大2vs2で楽しめるオンライン戦略シミュレーションだ。プレーヤー達は「ゾイドユニバース」で作成したキャラクタやゾイドを持ち寄ってオンライン対戦を行なう。ゲームのマップはヘックスで表現される。全体は2Dグラフィックスで表現されており、3D表示機能を持たないノートパソコンでもプレイできる。全体的にオーソドックスな印象を受けるシミュレーションゲームだ。

「ゾイドオンラインウォーズ」のゲーム画面。オーソドックスなシミュレーションゲームといった印象を受ける
ライガーD氏は、ゲーム画面の中に様々なゾイドが登場している事に興奮していた。マニアックなゾイドもたくさん登場するという
 ゾイドの世界は帝国軍と共和国軍が終わりなき戦いを繰り広げている。プレーヤー達はその戦いに参加することになる。プレーヤーキャラクタは戦いを経ることでレベルアップし、階級が上がっていく。プレーヤーの戦いの結果は大局に影響をおよぼし、全体的な戦局はリアルタイムに変化していく。

 ゲームは自ら条件を設定して部屋を作るか、ルームマスターが設定した部屋に参加することでスタートする。対戦ルームはプレーヤー達の力に応じて初級・中級・上級にわかれているため、実力に応じたところでプレイできる。ルームマスターは、対戦マップや参加ゾイド数を設定することができる。参加できるゾイドが多くなればそれだけプレイ時間が長くなる、参戦する時はルームの設定に注意したいところだ。

 参加できるゾイドは「重量」で制限される。プレーヤーは重量に応じた範囲で、参加させるゾイドを選択する。小型のゾイドを複数投入するか、ティラノサウルス型ゾイド「ゴジュラス」1体で参戦するか。参加ゾイドによって戦いはまったく変わってくる。複数のゾイドを投入する時には自分の分身であるキャラクタをどれに搭乗させるかでも戦い方は変わってくるだろう。

 戦いには様々な役割がある。索敵や遠距離攻撃、射撃に格闘戦……。自分が得意とする戦い方は何か、地形によっては自分の力を充分に活かせない可能性もある。対戦で勝つためにはパートナーとの連携が必要となってくる。様々な戦い方を模索し、仲間を作り、勝利を目指す。これこそがオンラインゲームの醍醐味だ。

 更に「ゾイドオンラインウォーズ」ではシングルプレイもフォローされている。シングルプレイではCPUを相手に戦いの基礎を学んだり、新しいゾイドのテストを行なうことが可能だ。シングルプレイではプレーヤーの階級は変化しないが、戦いに参加したゾイドを鍛え、レベルアップさせることができる。シングルプレイを繰り返し、鍛え上げたゾイドでオンラインへの参戦を目指すのも良いだろう。

 シングルプレイならではの要素として「野良ゾイド」の捕獲がある。野良ゾイドとはパイロットの搭乗していない、野生化したゾイドのこと。プレーヤーはシングルプレイで野良ゾイドを捕獲し、自分の軍団に加えることができる。野良ゾイドは「ゾイドユニバース」では販売されていないゾイドで、能力も高い機体が多いという。こだわりの軍団を作成するためには是非挑戦したいところだ。

 本作の魅力はなんと言っても「自分が作ったゾイドとアバターで戦うことができる」という点である。ゾイドファンの夢を実現させる要素がそこにはある。どんなプレーヤーコミュニティーが生まれるかは興味を惹かれる。ゾイドファンの集う、本作ならではの戦場に期待したい。

 今後、「ゾイドユニバース」のアバターデータや所持しているゾイドのデータは様々なゲームに活用されるという。個人的には「バトルフィールド」シリーズのような多人数で参加できる、3Dのアクションゲームによる戦いを希望したい。こだわりのカスタマイズで作ったゾイドに搭乗して戦う。アニメの戦闘シーンでプレイできるようなゲームの登場にも期待したい。

【登場するゾイド(一部)】
ゴジュラス コマンドウルフ シールドライガー
セイバータイガー モルガ レッドホーン

【スクリーンショット】
マップ画面。この大陸が両軍の戦場となる 「ゾイドユニバース」のキャラクタがそのまま登場するキャラクタ選択画面 マップには多彩なバックストーリーが用意される
ゾイド達が激しくぶつかり合う戦闘画面
会場のデモプレイでは敵兵士が叫んだり、空vs地上の戦いも見られた

(C)1983-2006 TOMY (C)ShoPro・TV Tokyo
ZOID is a trademark of TOMY Company,Ltd,and used under license

□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「ゾイド」の公式ページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/zoids/
□「ゾイドユニバース」の公式ページ(5月27日オープン予定)
http://www.zoids-uni.com/

(2006年5月25日)

[Reported by 勝田哲也]



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