|
会場:センチュリーハイアット東京
ベクターは、ソフト登録規模で国内最大規模を誇るオンラインソフトウェア流通サイトを運営するメーカーで、「MicMac オンライン」は同社のMMORPG第一弾となる。挨拶に立ったベクター代表取締役社長 梶並伸博氏は「MMORPGの“コミュニティ”の部分に特に注目している。この作品によってエンターテイメント、コミュニティーの要素を充実していきたい」と語った。 「MicMac オンライン」は韓国Joyspellが開発したMMORPG。韓国では現在オープンβテストが行なわれている。本作は「オムニバスワールド」と呼ばれる幻想の世界が舞台となる。プレーヤーは現実世界からオムニバスワールドを救うためこの世界の創造神に召還された存在だ。オムニバスワールドは中性ファンタジー世界を基調としながら、建物の動力に蒸気機関が使われていたり、プレーヤーやモンスターの武器にSF的な意匠も見えるスチームパンク的な世界である。 プレーヤーキャラクタはレベル9になるとウォーリア、アーチャー、ウィザードの3つの系統のどれかに転職することになる。各職業には基本となるスキルの他、スキルポイントを消費して取得する事ができる「特性スキル」というものが用意されており、このスキルでキャラクタをカスタマイズすることができる。特性スキルの選択によって、ウォーリアでも「両手剣を得意とする戦士」や「拳を使い、強力な必殺技を持つ戦士」といったように様々なタイプのキャラクタに育成可能なのだ。 本作の大きな特徴が「ソウルメイトシステム」である。これはある特定のプレーヤーと「ソウルメイト(魂の友達)」になることで、「ソウルメイトレベル」を一緒に上昇させていくことができるシステムで、2人だけが使える専用のチャットで会話をできたり、専用のスキルが使用できるようになる。ソウルメイト専用スキルには瞬時に相手の場所にテレポートできるものや、自分の体力を削って相手の力を増すものなども用意されているという。 さらにソウルメイトは「憑依」というシステムを使うことで、その友人のキャラクタを使用することすらできる。ソウルメイトのキャラクタを使うことでキャラクタのレベルアップを助けることも可能だ。なお、トラブルを避けるため使用しているソウルメイトのアイテムの取り引きやアイテムの破棄は不可となっている。友人とかなり密接な関係を持たせるシステムであり、話題を集めそうな要素だ。 この他にもユニークなシステムとしては「ソウルアイテムシステム」というものがある。これはアイテムの外見と実際の性能を分離させるシステムで、地味な武器に飛び抜けた性能を付与したりすることも可能になる。本作はアイテム課金制となることが発表されている。育てた武器の性能を様々な外見を持った装備アイテムに移植して楽しめそうだ。 発表会ではさらにJoyspell代表取締役、シン・インギョン氏から今後のアップデート計画が発表された。まず、「ギルド」にあたる、クランの実装。クランは戦闘をしない「平和クラン」とPvPを行なうことができる「戦闘クラン」の2種類がある。クランはレベル10のキャラクタなら誰でも創設可能で、初期で50人、最大70人までメンバー数を増やすことができる。 この他、プレーヤー達が出展できるオークションシステムのような、アイテム取引所の実装、さらにキャラクタをより多彩に育成できる“デュアルジョブ”の存在が明らかになった。現在キャラクタはレベル40まで転職できる職業が用意されているが、デュアルジョブが実装されると、他の職業のジョブに転職し、更に多彩なスキルを取得できるようになるという。
自分のキャラクタさえ友人が使用可能という「濃い」繋がりを持つことができるという点がユニークな作品である。この密接な関係を作ることができるシステムは、「情」を大事にするという韓国ならでは発想といえるだろう。日本のプレーヤー達はこのシステムをどう使うかは興味を惹かれる部分だ。友人と一緒に参加するのも良し、ゲーム内で親友を探すのも良いだろう。クローズドβテストに参加して、“友”と共に強くなる気持ちを体験して欲しい。
※ クローズドβテスターへの応募データおよび抽選結果は、すべてベクターで管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんのであらかじめご了承ください。
(C)2005 Joyspell Co.,Ltd. All Rights Reserved. Exclusive License (C)2005 Tele service, Inc.,
□ベクターのホームページ (2006年5月19日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|